デンドロビウム (石斛)

学名: Dendrobium nobile
科名: ラン科

花言葉

  • わがままな美人
  • 魅惑
  • 真心
  • 愛しい人

特徴

花色:

説明

デンドロビウムは東南アジアを中心に世界各地に分布するラン科の多年草で、1600種以上の原種を持つ巨大な属の一つです。ギリシャ語の「デンドロ(木)」と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では主に樹上に着生することから名付けられました。日本では「石斛(セッコク)」の名でも親しまれています。3-5月が主な開花期で、白、ピンク、紫、黄色など多彩な花色を持ちます。形態は多様で、小さいものは3cm程度、大きなものは2mに達するものもあります。その美しさから「わがままな美人」という花言葉が付けられ、園芸用として世界中で愛され続けています。

豆知識

  • シンガポールの国花として親しまれ、空港でも見ることができる
  • 1799年にスウェーデンの植物学者により命名された歴史ある属
  • 現在でも新種が発見されるほど多様性に富んだ植物群
  • 一部の種は樹皮や岩に着生し、土がなくても育つことができる

利用方法

観賞用
  • 鉢植え(室内観賞用)
  • 切り花(高級花材)
  • コサージュ
  • ウエディングブーケ
薬用
  • 中医学では滋陰清熱の効能
  • のどの痛みや発熱に使用
  • 胃腸の調子を整える効果

注意: 専門知識なしに薬用利用は避け、必ず専門医に相談する

食用

観賞用植物であり食用には適さない

その他
  • 香水の原料として利用
  • 研究用途(着生植物の生態研究)
  • 教育用途(園芸教育の教材)

毒性

症状:

ナナカマド (七竈)

学名: Sorbus commixta
科名: バラ科

花言葉

  • 慎重
  • 賢明
  • 私はあなたを見守る
  • 用心

特徴

花色:

説明

ナナカマドは北海道から九州の冷温帯山地に自生するバラ科の落葉高木です。名前は「七度竈にくべても燃え残る」ほど燃えにくい材質に由来するとされています。5月頃に枝先に白い小花を密集させた複散房花序を咲かせ、秋には鮮やかな赤色の実を付けます。最大の魅力は秋の紅葉で、葉が美しい赤色に染まる様子は北国の秋を代表する光景です。材は非常に堅く、ろくろ細工や彫刻材として利用されます。北海道や東北地方では街路樹や公園樹として広く植栽され、寒冷地の代表的な景観木として親しまれています。

豆知識

  • 札幌市の木として市民に親しまれている
  • 材は7回竈で燃やしても炭になりにくいほど硬い
  • 北海道大学のシンボルツリーとしても有名
  • 果実は野鳥の重要な冬の食料源となる

利用方法

観賞用
  • 街路樹
  • 公園樹
  • 庭木
  • 盆栽
薬用
  • 樹皮は民間薬として下痢止めに使用
  • 果実は咳止めや解熱に利用される場合がある

注意: 果実は生食すると胃腸に負担をかける可能性があるため注意

食用
  • 果実(加工用)
その他
  • 材は彫刻材として利用
  • ろくろ細工の材料
  • 備長炭の代用品
  • 染料として利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実(生食時)

症状: 生の果実を大量摂取すると胃腸の不調を起こす可能性

アンスリウム (大紅団扇)

学名: Anthurium andreanum
科名: サトイモ科

花言葉

  • 情熱
  • 印象深い
  • 恋にもだえる心
  • 情熱
  • 飾らない美しさ
  • 熱心

特徴

花色:

説明

アンスリウムは熱帯アメリカ、西インド諸島原産のサトイモ科ベニウチワ属の多年草で、600種以上の原種が存在します。名前はギリシャ語の「anthos(花)」と「oura(尾)」に由来し、尾のように突き出た肉穂花序の形から付けられました。一般的に花と思われているハート型の部分は「仏炎苞」と呼ばれる葉が変化したもので、本当の花は中央の棒状の部分(肉穂花序)に密集する小さな花です。色は赤、ピンク、白、緑など多彩で、年間を通して花を楽しむことができます。観葉植物としても切り花としても人気が高く、その鮮やかな色彩と独特の形状で室内を彩ります。

豆知識

  • NASA の研究で空気清浄植物として認定されている
  • 花と思われる赤い部分は実は葉が変化したもの
  • 適切な環境では年中花を咲かせ続けることができる
  • ハワイのレイ作りにも使用される人気の花材

利用方法

観賞用
  • 観葉植物(室内装飾)
  • 切り花(高級花材)
  • ブライダルブーケ
  • トロピカルガーデン
薬用
  • 民間療法で皮膚疾患に使用される場合がある
  • 伝統医学では解毒作用があるとされる

注意: シュウ酸カルシウムを含むため取り扱いに注意し、薬用利用は避ける

食用

有毒成分を含むため食用には全く適さない

その他
  • 空気清浄効果(室内の有害物質除去)
  • 湿度調整効果
  • インテリアデザインの素材

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に葉と茎

症状: シュウ酸カルシウムにより口腔内の刺激、腫れ、嚥下困難を引き起こす可能性