1572年

ティコ・ブラーエがカシオペヤ座の超新星SN 1572(ティコの星)を発見。

1572年11月11日、天文学者ティコ・ブラーエがカシオペヤ座の超新星SN 1572を観測し、新天体の出現を記録した。 後に“ティコの星”と呼ばれ、当時の天文学に大きな衝撃を与えた。
ティコ・ブラーエは1572年11月11日、肉眼で見える新天体を発見し、その詳細な位置と明るさを記録した。 当時、天空は不変と考えられていたため、“新しく”星が現れたことは天動説に大きな疑問を投げかけた。 この観測はコペルニクスの地動説の支持を強める契機の一つとなり、近代天文学の発展に寄与した。 SN1572は超新星爆発であり、その正体は後にIa型超新星であることが示された。 ティコの詳細な観測データは以後の天文学者による軌道計算や宇宙論の研究に活用された。 その観測成果はデンマーク王の庇護のもとで出版され、ヨーロッパ全土に大きな反響を呼んだ。
1572年 ティコ・ブラーエ カシオペヤ座 超新星 SN 1572
1966年

アメリカでジェミニ計画の最後の宇宙船「ジェミニ12号」が打ち上げ。

アメリカのジェミニ計画最終ミッション「ジェミニ12号」が打ち上げられました。
1966年11月11日、アメリカ航空宇宙局(NASA)がジェミニ計画最終の有人宇宙船「ジェミニ12号」を打ち上げました。 乗組員は宇宙船外活動(EVA)などの実験を行い、長時間の船外作業技術を検証しました。 このミッションでは、船外活動時の動作や生命維持システムの安定性が重点的にテストされました。 これらの成果は後のアポロ計画における月面着陸ミッションの成功に大きく貢献しました。 ジェミニ計画はこの12号をもって終了し、月探査へ向けた技術的基盤を築きました。
1966年 ジェミニ計画 ジェミニ12号
1995年

岐阜県神岡町(現 飛騨市)の神岡鉱山の地下に世界最大のニュートリノ観測装置スーパーカミオカンデが完成。後に小柴昌俊、梶田隆章にノーベル賞をもたらした。

1995年、神岡鉱山地下に世界最大級のニュートリノ観測装置スーパーカミオカンデが完成し、本格稼働を開始した日。
岐阜県神岡町(現飛騨市)の神岡鉱山内に、直径39m・高さ42mの円筒型タンクを有するスーパーカミオカンデが完成しました。 世界最大級の水型チェレンコフ検出器である同施設は、素粒子ニュートリノの観測を目的としています。 完成後すぐに実験が始まり、太陽ニュートリノ問題の解明やニュートリノ振動の検証に寄与しました。 これらの成果は小柴昌俊氏、梶田隆章氏らによるノーベル物理学賞受賞へとつながり、日本の素粒子物理学に新たな章を開きました。 スーパーカミオカンデは現在も世界の研究者から注目され続けています。
岐阜県 神岡町 飛騨市 神岡鉱山 ニュートリノ スーパーカミオカンデ 小柴昌俊 梶田隆章
2015年

三菱航空機が開発したジェット旅客機MRJ(後にMitsubishi SpaceJetに改称)が初飛行。

2015年、三菱航空機の小型ジェット旅客機MRJ(後のMitsubishi SpaceJet)が初飛行に成功した日。
2015年11月11日、三菱航空機が開発した国産小型ジェット旅客機MRJが三重県の津地方飛行場で初飛行を行いました。 MRJは次世代の燃費効率と環境性能を追求し、世界のリージョナルジェット市場参入を目指した機体です。 初飛行では離陸から着陸まで高い安定性を確認し、設計の妥当性を示しました。 その後、機体の改良や認証取得が進められ、日本の航空機産業再興への期待を集めました。 のちにMitsubishi SpaceJetに名称変更され、グローバル市場での実用化が試みられています。
2015年 三菱航空機 旅客機 Mitsubishi SpaceJet