11月11日の出来事 - 災害・事故 | calendar.web-standard.org

安政2年10月2日

安政江戸地震。

1855年11月11日（安政2年10月2日）、江戸を襲った大地震が発生し、多数の建物倒壊と火災を引き起こしました。幕末の混乱期に大きな被害を与えた災害です。

安政江戸地震は推定マグニチュード7強の首都直下型地震とされ、震度は最大で6弱以上と推定される。江戸市中では多くの家屋や寺社が倒壊し、延焼による火災が街を焼き尽くした。死者・行方不明者は約6千人に上り、幕府は復興のため大規模な復旧工事と救援活動を行った。この地震は幕藩体制下での災害対策の限界を露呈し、後の防災制度改革に繋がった。記録として残された浮世絵や報告書は、当時の被害状況を後世に伝えている。

1855年安政 10月2日安政江戸地震

1937年

群馬県吾妻郡嬬恋村の小串硫黄鉱業所一帯で地滑りが発生、245人が死亡。

群馬県嬬恋村の小串硫黄鉱業所付近で大規模地滑りが発生し、245人が死亡した。

1937年11月11日、群馬県吾妻郡嬬恋村の小串硫黄鉱業所一帯で大規模な地滑りが発生した。激しい雨と地盤の脆弱化が重なり、山腹が崩落して作業員や居住者を襲った。被災地は当時硫黄採掘で栄えた地域で、多数の住宅や事業所が立ち並んでいた。この災害により鉱山関係者や住民を含む計245人が命を落とした。救助活動は交通網の未整備もあって困難を極め、多くの遺体は山中に残された。その後、災害対策や地滑りの研究が進み、地域の防災体制強化につながった。現在は慰霊碑が建立され、毎年追悼式が行われている。当時の記録映像や写真が資料館で公開され、災害の教訓を伝えている。

1937年群馬県吾妻郡嬬恋村小串硫黄鉱業所地滑り

1971年

川崎ローム斜面崩壊実験事故: 国立防災科学センターなどが川崎市で行った防災実験でがけ崩れ、15人が死亡。

川崎市で行われた防災実験中に斜面崩壊が発生し、15人が死亡しました。

1971年11月11日、国立防災科学技術研究所などが川崎市で実施したローム層の斜面崩壊実験中に土砂が予想を超える規模で崩壊しました。実験には地震や豪雨を想定した防災技術の検証が目的で、研究者や技術者らが現地で観測装置を設置していました。しかし、崩落の勢いが強く現場は一瞬で土砂に呑まれ、関係者15人が犠牲となる大惨事となりました。この事故は防災実験の安全管理体制に対する重大な警鐘となり、以後の実験手順やリスク評価が大幅に見直されました。日本の防災研究はこの教訓を基に発展し、より厳格な安全対策が導入されるようになりました。

1971年川崎ローム斜面崩壊実験事故国立防災科学センター川崎市がけ崩れ

2000年

オーストリアケーブルカー火災事故。トンネル内の火災で155人が死亡。

2000年、オーストリアで発生したケーブルカー火災事故により155人が犠牲となった日。

2000年11月11日、オーストリア・ケルンテン州カプルンで氷河を走行するケーブルカーのトンネル内で火災が発生しました。高山地帯を結ぶ観光路線であった同ケーブルカーは瞬く間に煙に包まれ、乗客155人が逃げ場を失い犠牲となりました。消火活動や救助は難航し、現場の地形や火災の状況が被害を拡大させました。事故後、安全基準の再検討が行われ、世界各地でケーブルカーやトンネル構造の安全強化が図られる契機となりました。この惨事は観光輸送の安全確保の重要性を再認識させる出来事となりました。

2000年オーストリアケーブルカー火災事故