1965年
日本初の商業用原子力発電所・東海発電所で営業用の発電を開始。
日本初の商業用原子力発電所・東海発電所が営業運転を開始し、国内のエネルギー供給に革新をもたらしました。
1965年11月10日、日本原子力発電株式会社が建設した東海発電所(茨城県東海村)が営業運転を開始しました。日本初の商業用原子力発電所として、原子力を用いた発電の実用化を示す画期的な出来事です。運転開始にあたり、冷却系統や安全装置の稼働確認が行われ、技術者たちは原子炉制御の運転マニュアルを整備しました。高度経済成長期における電力需要の増大を背景に、安定的な電力供給の確立が急務とされていた日本では、原子力発電導入への期待が高まりました。東海発電所の稼働は国内のエネルギー政策に大きな影響を与え、その後の原子力発電所建設ラッシュの先駆けとなりました。安全性確保のための規制整備や技術改良も進められ、日本の原子力技術の基盤が形成されていきました。
原子力発電所
東海発電所