1965年

日本初の商業用原子力発電所・東海発電所で営業用の発電を開始。

日本初の商業用原子力発電所・東海発電所が営業運転を開始し、国内のエネルギー供給に革新をもたらしました。
1965年11月10日、日本原子力発電株式会社が建設した東海発電所(茨城県東海村)が営業運転を開始しました。日本初の商業用原子力発電所として、原子力を用いた発電の実用化を示す画期的な出来事です。運転開始にあたり、冷却系統や安全装置の稼働確認が行われ、技術者たちは原子炉制御の運転マニュアルを整備しました。高度経済成長期における電力需要の増大を背景に、安定的な電力供給の確立が急務とされていた日本では、原子力発電導入への期待が高まりました。東海発電所の稼働は国内のエネルギー政策に大きな影響を与え、その後の原子力発電所建設ラッシュの先駆けとなりました。安全性確保のための規制整備や技術改良も進められ、日本の原子力技術の基盤が形成されていきました。
原子力発電所 東海発電所
1970年

世界初の月面車「ルノホート1号」を搭載したソ連の月探査機「ルナ17号」が打ち上げ。

ソ連の無人探査機ルナ17号が世界初の月面車ルノホート1号を搭載して打ち上げられました。
1970年11月10日(世界時10日)、ソ連のルナ17号が打ち上げられ、地球と月の軌道遷移を経て月へ向かいました。ルナ17号にはルノホート1号と呼ばれる世界初の月面車が搭載されており、1970年11月17日に月面着陸後の探査が始まりました。ルノホート1号は総重量約750kg、遠隔操作で月面を走行し、石の採取や写真撮影、放射線測定などを行いました。これにより、宇宙探査史上初の車輪走行探査が実現し、月面地形や土壌の科学分析に新たな視点をもたらしました。計画は約10か月にわたり継続され、多数のデータがソビエト科学者により解析されました。ルノホート計画はその後の火星探査車や月探査車誘導研究に多大な影響を与えました。
1970年 月面車 ルノホート1号 ソ連 ルナ17号
2009年

Go言語がGoogleによって発表される。

Googleによって開発されたプログラミング言語「Go」が公式に発表されました。
2009年11月10日、Googleのロバート・グリースマー、ロブ・パイク、ケン・トンプソンらが設計したプログラミング言語「Go」が初めて公式発表されました。 Goはシンプルな文法、高速なコンパイル、並行処理を容易にするゴルーチンなどを特徴とし、サーバーサイドやクラウドサービスでの利用に適しています。 オープンソースとして公開されたことで、世界中の開発者コミュニティによる活発な貢献が行われ、標準ライブラリも急速に充実しました。 静的型付けとガベージコレクションの組み合わせにより、信頼性の高いソフトウェア開発が可能となり、様々な分野で採用が拡大しています。 現在ではDockerやKubernetesなどの主要なクラウドネイティブ技術にも深く関わり、モダンインフラを支える重要言語の一つとなっています。
Go言語 Google