フヨウ (芙蓉)

学名: Hibiscus mutabilis
科名: アオイ科

花言葉

  • 繊細な美
  • しとやかな恋人
  • 富貴
  • しとやかな美人

特徴

花色:

説明

フヨウは中国、台湾、日本原産のアオイ科フヨウ属の落葉低木で、8-10月に直径10-15cmの大輪の花を咲かせます。学名のmutabilisは「変化しやすい」という意味で、朝はピンク色の花が夕方には紅色に変わる特徴があります。一つの花は一日花で、朝に開花し夕方にはしぼみます。古来から「木芙蓉」と呼ばれ、その優雅な花姿は美しい女性の例えに用いられてきました。葉は手のひら状で大きく、樹高は1.5-3m程度になります。日本では室町時代から観賞され、現在でも庭木として親しまれています。

豆知識

  • 学名のmutabilisは「変化しやすい」という意味で花色の変化に由来する
  • 一日花だが、株全体では約1か月間花を楽しめる
  • 古代中国では「拒霜花」と呼ばれ霜に負けない花として知られた
  • 日本の県花として採用している自治体がある

利用方法

観賞用
  • 庭木(観賞用)
  • 公園樹
  • 生け花
  • 盆栽
薬用
  • 花は民間薬として解熱に使用
  • 葉は打撲や腫れ物の外用薬として利用
  • 根は解毒薬として使用される場合がある

注意: 専門知識なしに薬用使用は避け、医師に相談する

食用
  • 若葉
その他
  • 染料として利用
  • 繊維として茎の皮を使用
  • 石鹸の代用として根を使用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 根, 樹皮

症状: 大量摂取により軽度の胃腸症状を起こす可能性がある

ガマ (蒲)

学名: Typha latifolia
科名: ガマ科

花言葉

  • 慈愛
  • 素直
  • 慌て者
  • 救護

特徴

花色:

説明

ガマは池や沼、川の岸辺などの浅い水辺に自生するガマ科の多年草の抽水植物です。高さ2m程になり、葉は150-200cmの長さに達します。6-8月に特徴的な花穂を付け、茶褐色のソーセージ状の部分は雌花、その上部の細長い棒状の部分は雄花です。花穂は長さ10-20cm、太さ2-3cmになります。古事記の「因幡の白兎」にも登場し、古くから日本人に親しまれてきた植物です。花粉は蒲黄(ほおう)と呼ばれる生薬になり、地下茎や花穂は食用にもなります。

豆知識

  • 花穂を手でつぶすと勢いよく破れて種子が飛び散る
  • かまぼこの名前はガマの穂の形に由来する
  • 一つの花穂に数万個の種子が入っている
  • 種子は風で数キロ先まで飛んでいくことができる

利用方法

観賞用
  • 池の観賞植物
  • 水辺の修景
  • ドライフラワー
  • 生け花(花穂)
薬用
  • 花粉(蒲黄)は止血薬として使用
  • 利尿作用
  • 消炎作用

注意: 薬用使用は専門知識が必要

食用
  • 地下茎
  • 若い花穂
  • 花粉
その他
  • 花穂は枕や座布団の詰め物
  • 葉は編み物材料
  • 水質浄化作用
  • かまぼこの語源

毒性

症状:

ブバリア

学名: Bouvardia hybrida
科名: アカネ科

花言葉

  • 情熱
  • 空想
  • 交流
  • 清楚

特徴

花色:

説明

ブバリアはメキシコ原産のアカネ科カンチョウジ属の常緑低木で、四角形の蕾から美しい4枚の花弁が広がり、十文字のような特徴的な花を咲かせます。一つの花は小さく、茎の先に何輪も集まって咲き、多いものでは30輪程になります。短日開花性で通常は10月下旬以降に開花します。和名は管丁字(カンチョウジ)で、細長い筒状の花の形に由来します。属名は18世紀のフランス王室庭園長シャルル・ブバールの名前から付けられました。花色は白、ピンク、赤などがあり、甘い香りを持つ品種もあります。

豆知識

  • 属名はフランス王室庭園長シャルル・ブバールに因む
  • 十字型の花は押し花にしても形が崩れにくい
  • 短日植物で日照時間が短くなると花芽を形成する
  • メキシコでは「Trompetilla(小さなトランペット)」と呼ばれる

利用方法

観賞用
  • 切り花(ブーケ、アレンジメント)
  • 鉢植え
  • 温室栽培
  • 結婚式の装飾
薬用
  • メキシコでは伝統的に解熱薬として使用
  • 民間薬として利用される場合がある

注意: 薬用使用は専門知識が必要で、一般的には推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 香料として利用される場合がある
  • 押し花の材料
  • 園芸教育の材料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 摂取により軽度の胃腸症状を起こす可能性がある

ユーチャリス

学名: Eucharis grandiflora
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 気品
  • 清らかな心
  • 清々しい日々
  • 純真

特徴

花色:

説明

ユーチャリスは南アメリカのアマゾン川流域原産のヒガンバナ科ギボウシズイセン属の球根植物です。ギボウシのような大きな緑の葉を持ち、花茎の先端に純白のスイセンに似た花をやや下向きに咲かせます。花は甘く爽やかな香りを持ち、決まった開花時期はなく、25-30℃の高温が4週間以上続くと花芽を形成する特性があります。一つの花茎に2輪ずつ咲き、一つがしぼむと新たに一つ咲くという特徴的な開花パターンを示します。学名は「よい」を意味する「eu」と「惹きつける」を意味する「charis」から成り、その美しさを表現しています。

豆知識

  • 学名の「eucharis」は「よく惹きつける」という意味
  • 一年中開花の可能性があるが条件が厳しい
  • ブライダルフラワーとして最高級品の一つ
  • 香りは夕方から夜にかけて最も強くなる

利用方法

観賞用
  • ブライダルブーケ
  • 結婚式の装飾
  • 切り花
  • 鉢植え(温室)
薬用
  • 南アメリカでは民間薬として利用される場合がある

注意: 毒性があるため薬用使用は避け、専門知識なしに使用しない

食用

食用には適さない(有毒)

その他
  • 香料として利用
  • 高級フラワーアレンジメント
  • 園芸愛好家のコレクション

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 全草

症状: 摂取により嘔吐、下痢、痙攣などの中毒症状を起こす可能性がある

ツルウメモドキ (蔓梅擬)

学名: Celastrus orbiculatus
科名: ニシキギ科

花言葉

  • 大器晩成
  • 開運
  • 強運
  • 真実

特徴

花色:

説明

ツルウメモドキは北海道から沖縄まで日本全土に分布するニシキギ科のつる性落葉大木です。雌雄異株で5-6月に黄緑色の小さな五弁花を咲かせます。葉は長さ5-10cmの楕円形で梅に似ており、これが名前の由来となっています。秋になると緑色の実が黄色くなり、3つに裂けて中から鮮やかな橙赤色の種子が現れます。この美しい果実は10-12月まで楽しめ、自然にドライになるためリースや生け花の材料として人気があります。開花から果実の完熟まで約半年かかることから「大器晩成」の花言葉が付けられました。

豆知識

  • 学名のorbiculatusは「円形の」という意味で葉の形に由来
  • 果実が弾ける音を聞くことができる
  • 一つの実に3-6個の種子が入っている
  • 北アメリカでは在来種を駆逐する侵略的外来種として問題

利用方法

観賞用
  • リース作り
  • 生け花(実物)
  • ドライフラワー
  • 盆栽
  • 庭のつる植物
薬用
  • 中国では根を薬草として利用
  • 民間薬として関節痛に使用される場合がある

注意: 薬用使用は専門知識が必要で、素人による使用は危険

食用

食用には適さない

その他
  • つるは籠編みの材料
  • 工芸品の材料
  • クリスマス装飾
  • 秋の装飾材料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実, 種子

症状: 大量摂取により軽度の胃腸症状を起こす可能性がある

グラジオラス

学名: Gladiolus hybridus
科名: アヤメ科

花言葉

  • 勝利
  • 用心
  • 密会
  • 堅固
  • たゆまぬ努力

特徴

花色:

説明

グラジオラスは南アフリカ、地中海沿岸、中央ヨーロッパ原産のアヤメ科の球根植物で、世界中に200種前後が分布します。学名はラテン語の「gladium(剣、小刀)」に由来し、葉が剣状に尖っていることから付けられました。6-10月に長い花茎の片側に多数の花を下から上へ順次咲かせます。球根は正確には球茎と呼ばれ、茎が栄養を蓄えて肥大したものです。古代ヨーロッパでは恋人同士がこの花の数で密会の時間を知らせていたという逸話があり、「密会」「用心」の花言葉の由来となっています。現在は切り花として世界中で親しまれています。

豆知識

  • 学名gladiusは「剣」を意味するラテン語
  • 古代の恋人たちが花の数で密会時間を知らせていた
  • 一つの花茎に20輪以上の花が咲くことがある
  • 切り花として世界で最も取引量の多い花の一つ

利用方法

観賞用
  • 切り花(花束、アレンジメント)
  • 花壇
  • 鉢植え
  • 供花
薬用
  • 南アフリカでは伝統的に球茎を薬用として使用
  • 民間薬として利用される場合がある

注意: 薬用使用は専門知識が必要で、一般的には推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 押し花の材料
  • 園芸教育の教材
  • 切り花産業の重要作物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球茎

症状: 球茎摂取により軽度の胃腸症状を起こす可能性がある