1853年

ジョン・ハインドが小惑星「エウテルペ」を発見。

1853年11月8日、イギリスの天文学者ジョン・ハインドが小惑星「エウテルペ」を発見し、天文学界に新たな知見をもたらしました。
1853年11月8日、天文学者ジョン・ハインドは自身の観測所で小惑星「エウテルペ」の発見を記録しました。 この小惑星は太陽系内の小天体として18番目に登録され、ギリシャ神話の音楽の女神にちなんで命名されました。 ハインドの観測は当時の微弱な望遠鏡技術を最大限に活用した成果であり、新たな天体探査の可能性を示しました。 エウテルペの軌道要素は後続の研究者によって詳細に解析され、小惑星帯の理解が深まりました。 この発見は小惑星探査史における重要なマイルストーンとされています。
1853年 ジョン・ハインド 小惑星 エウテルペ
1895年

ヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見。

1895年11月8日、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見し、医学や物理学に革命的な影響を与えました。
1895年11月8日、ヴィルヘルム・レントゲンは陰極線管を用いた実験中に未知の放射線を捉え、「X線」と命名しました。 スクリーンに映し出された人体の骨格像は医療診断に革新をもたらし、瞬く間に応用が広がりました。 レントゲンはこの成果により1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞し、その名を歴史に刻みました。 X線の発見は放射線医学や材料解析など多分野に変革を起こし、20世紀科学の基盤となりました。 その後の研究はCTやMRIなど更なる医用画像技術の発展を促しました。
1895年 ヴィルヘルム・レントゲン X線
1956年

南極観測船「宗谷」により、日本初の南極観測隊(南極地域観測予備隊)が南極に向け晴海ふ頭から出航。

日本初の南極観測隊を乗せた観測船宗谷が晴海ふ頭を出航し、南極観測が始まった。
1956年11月8日、南極観測船「宗谷」が東京・晴海ふ頭を出航し、日本初の南極地域観測予備隊を南極へ輸送した。 隊員は気象・地質・生物など各分野の研究者で構成され、厳寒下での観測体制構築が主な目的とされた。 航海は南アメリカ大陸経由でおよそ6週間を要し、船内では観測機器の調整や極地での生活訓練が行われた。 帰国後、この予備隊の成果をもとに本格的な南極観測隊の編成が進められ、1957年の初観測隊派遣へとつながった。 この出航は日本の極地研究史における重要なマイルストーンとなった。
1956年 南極観測船 宗谷 南極観測隊 南極
1957年

イギリスによる初めて成功した多段階熱核反応兵器実験。(グラップル X)

イギリスが多段階熱核反応兵器実験「グラップルX」に初めて成功した。
1957年11月8日、イギリスはマーシャル諸島の実験場でグラップルXと呼ばれる多段階熱核反応兵器の試験を実施し、成功を収めた。 この実験により、英国はアメリカ、ソ連に続く第3の核保有国としての地位を確立した。 兵器はブースト型原子爆弾から熱核反応を起こす二段階設計で、大気圏内核実験としては高い爆発力を示した。 実験の成果は英米間の核協力の深化にも寄与し、戦略兵器開発競争の一翼を担うこととなった。 核実験は環境への影響や放射能汚染の懸念を高め、後の包括的核実験禁止条約交渉にも影響を与えた。
1957年 イギリス グラップル X
2011年

23時28分 (UTC) に、直径400メートルの308635番小惑星2005 YU55が地球から32万5000キロメートルのところを通過。観測史上初めて、直径が100メートルを超える小惑星が月の軌道の内側に入り込んだ。

直径約400メートルの小惑星2005 YU55が月の軌道内を通過した観測史上初の出来事。
2011年11月8日23時28分(UTC)に直径約400メートルの小惑星308635(2005 YU55)が地球から約32万5000キロメートルの距離を通過しました。観測史上初めて、100メートルを超える小惑星が月の軌道内を通過したことで注目を集めました。国内外の天文台で観測が行われ、軌道や大きさの詳細が分析されました。この接近を機に地球近傍天体の研究が進み、衝突リスク評価や防衛策の検討に貴重なデータが提供されました。一般の天文ファンや専門家を問わず多くの人々がこの現象を観測し、宇宙への関心を高める契機となりました。
小惑星 2005 YU55
2022年

皆既月食と天王星食が同時に観測される。

2022年11月8日に皆既月食と天王星食が同時に観測された。
2022年11月8日、日本を含む世界各地で皆既月食と天王星が月に隠される天王星食が同時に観測されました。月食が進行して赤銅色に輝く月面上を天王星が通過する珍しい現象でした。望遠鏡を通じて観測した天文ファンや研究者は、両現象の同時観測に驚嘆しました。これにより、月の大気や地球外天体の観測研究に貴重なデータが提供されました。次回の同時観測は非常に稀で、天文現象として高い注目を集めました。
2022年 皆既月食と天王星食が同時