11月05日の誕生日 - 科学者・研究者

延宝8年9月14日

太宰春台

(1680 - 1747)

儒学者

江戸時代の著名な儒学者で、経世済民思想を重視した学問を展開しました。

太宰春台(1680-1747)は江戸時代の儒学者で、佐賀藩に仕えて藩校の設立に貢献しました。実学を重んじ、農業や産業振興に関わる政治・経済理論を説きました。代表著作『経済録』では農村振興や財政再建の方策を示し、後世の藩政改革に影響を与えました。また師弟関係を通じて多くの人材を育成し、佐賀藩の発展に寄与しました。その学問は日本の近代化への橋渡しとも評されます。

1680年延宝 9月14日太宰春台儒学者 1747年

1854年

ポール・サバティエ

(1854 - 1941)

化学者

フランスの化学者で、触媒作用の研究によりノーベル化学賞を受賞しました。

ポール・サバティエ(1854-1941)はフランスの化学者で、触媒作用の研究で知られています。有機化学における高温高圧水素化反応を発見し、金属触媒の応用を大きく前進させました。これらの功績により彼は1912年にノーベル化学賞を受賞しました。サバティエ反応と呼ばれる手法は今日の化学工業や製薬分野で広く利用されています。彼の研究は現代触媒化学の基礎を築きました。

1854年ポール・サバティエ化学者 1941年

1855年

レオン・ティスラン・ド・ボール

(1855 - 1913)

気象学者

フランスの気象学者。大気上層の観測に生涯を捧げた人物。

レオン・ティスラン・ド・ボールは1855年生まれのフランスの気象学者で、成層圏（ストラトスフィア）の存在を発見したことで知られています。彼は気球や気球観測装置を用いて大気上層のデータ収集を行い、大気構造の解明に大きく貢献しました。その研究成果は気象予報の精度向上に寄与し、近代気象学の発展に道を開きました。生涯を通じて多数の論文を発表し、国際的な評価を得ました。 1913年に亡くなりましたが、その業績は現在も気象科学の基礎として残っています。

1855年レオン・ティスラン・ド・ボール気象学者 1913年

1890年

矢代幸雄

(1890 - 1975)

美術史家、美術評論家

美術史家美術評論家

日本の美術史家・美術評論家。美術界の発展に寄与。

矢代幸雄は1890年生まれの日本の美術史家・美術評論家で、美術品の研究と評価に生涯を捧げました。絵画や彫刻の歴史的背景を解説した著書や論文を数多く発表しました。美術展の企画や解説を通じて、一般向けの美術理解の促進に貢献しました。美術雑誌や新聞での評論活動により、美術界の動向に影響を与えました。 1975年に没し、その研究成果は現在も高く評価されています。

1890年矢代幸雄美術史家美術評論家 1975年

1892年

J・B・S・ホールデン

(1892 - 1964)

生物学者

英国の生物学者。進化生物学と遺伝学の発展に寄与した。

J・B・S・ホールデンは1892年生まれのイギリスの生物学者で、進化生物学と遺伝学の理論的研究で知られています。集団遺伝学の基礎を築き、遺伝的変異と自然選択の数学的モデルを提唱しました。彼の研究はモダン合成説（ニュー・シンセシス）の形成に大きく貢献しました。また、科学普及にも力を注ぎ、多くの一般向け著作を執筆しました。 1964年に亡くなりましたが、その理論は現代生物学の基盤となっています。

1892年 J・B・S・ホールデン生物学者 1964年

1894年

ハロルド・イニス

(1894 - 1952)

経済学者、社会学者

経済学者社会学者

カナダの経済学者・社会学者。メディア研究の先駆者として知られる。

1894年、カナダのオンタリオ州で生まれたイニスは、経済と通信の歴史的関係を探求しました。 1920年代からメディア技術が経済に与える影響を分析し、「ステープルズ・セオリー」を提唱。さらに情報の空間的・時間的バイアスに着目した研究を行い、通信手段の進化が社会構造を変える過程を解明しました。その学説はマーシャル・マクルーハンら後進のメディア研究者に大きな影響を与えました。 1952年に逝去するまで、大学教授として後進の育成にも尽力しました。

1894年ハロルド・イニス経済学者社会学者 1952年

1897年

木村亀二

(1897 - 1972)

刑法学者

日本の刑法学者。戦後の刑法学発展に寄与した学界の重鎮。

1897年に生まれた木村亀二は、京都帝国大学で学び刑法を専門としました。戦前・戦後を通じて刑法理論の体系化に努め、多くの論文と著書を執筆。刑事政策や法実証主義にも関心を寄せ、実務と学問の橋渡しを行いました。大学教授として後進を指導し、日本刑法学会の設立にも関わりました。 1972年に没し、その業績は現在の刑法学研究に受け継がれています。

1897年木村亀二刑法学者 1972年

1905年

具島兼三郎

(1905 - 2004)

国際政治学者

国際政治学を専門とした日本の研究者。冷戦期の国際関係を分析。

1905年生まれの具島兼三郎は、国際政治学の研究者として活動。東京大学で教鞭を執り、戦後の国際秩序や日米関係を中心に論考を展開。主要著作には国連や安全保障に関する分析があり、学界で高い評価を得る。学生時代から幅広い文献に親しみ、多言語での国際会議にも参加。 2004年に没し、その研究は現在の国際関係論に影響を与えています。

具島兼三郎 2004年

1906年

フレッド・ホイップル

(1906 - 2004)

天文学者

イギリス出身の天文学者。彗星の「氷塵塊説」を提唱した先駆者。

1906年生まれ。ケンブリッジ大学で天文学を学び、彗星の研究に没頭。彗星が氷と塵の塊であるとする「氷塵塊説（dirty snowball model）」を1950年代に発表。このモデルは彗星探査や宇宙物理学に大きな影響を与えました。ケンブリッジ天文台所長や米ハーバード大学の研究職を歴任。 2004年に逝去するまで、天体物理学の発展に貢献しました。

1906年フレッド・ホイップル天文学者 2004年

1908年

平三郎

(1908 - 1969)

技師、緯度観測員

技師緯度観測員

平三郎 1969年

1914年

猪木正道

(1914 - 2012)

政治学者

1914年猪木正道政治学者 2012年

1920年

ダグラス・ノース

(1920 - 2015)

経済学者

アメリカの経済史学者。制度の経済学への貢献で1993年にノーベル経済学賞を受賞。

ダグラス・ノースは1920年生まれ。ハーバード大学で歴史学と経済学を学び、制度が経済発展に果たす役割を理論化した。 1993年にロバート・フォーゲルとともにノーベル経済学賞を受賞し、新制度派経済学を確立した。主著『経済史のフロンティア』などを通じて、経済と制度の相互作用を詳細に分析した。高齢まで研究と教育に従事し、多くの後進を育てた。 2015年に95歳で逝去した。

1920年ダグラス・ノース経済学者 2015年