2003年

1976年の観測開始以来最大の太陽フレアが発生。人工衛星や宇宙探査機などに影響が出る。

2003年11月4日、1976年の観測以来最大規模となる太陽フレアが発生し、人工衛星などに影響が生じました。
この太陽フレアはX45クラスと推定され、数十年に一度の規模で発生した現象です。高エネルギー粒子や電磁波の放出により、通信衛星やGPSシステムに障害が発生し、一部の宇宙探査ミッションに影響が出ました。さらに地球の高緯度地域ではオーロラが通常より低緯度で観測され、多くの観測者に注目されました。宇宙気象研究の分野では、このフレアを契機に太陽活動予測モデルの改良が進められました。現在でも宇宙機の防護対策や通信ネットワークの強化に向けた研究に重要なデータを提供しています。
2003年 太陽フレア 人工衛星 宇宙探査機
2016年

2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組み「パリ協定」が発効。

2016年11月4日に、2020年以降の温室効果ガス排出削減と適応策強化を目指す国際枠組み「パリ協定」が正式に発効しました。
パリ協定は2015年のCOP21で採択された気候変動対策の国際枠組みです。2020年以降の温室効果ガス排出削減と適応策強化を目指し、参加国が自主的に国別削減目標(NDC)を設定する仕組みを採用しています。発効には55か国以上の批准と世界排出量の55%超を占める条件が必要で、2016年10月にこれを満たしました。2016年11月4日の発効以降、各国は国内法整備や具体的な対策に着手し、国際的な協力体制が本格化しました。気候変動問題における世界的な合意形成の重要な一歩として評価されています。
2016年 パリ協定