ピラカンサ (橘擬)

学名: Pyracantha coccinea
科名: バラ科

花言葉

  • 陽気
  • 愛嬌
  • 燃ゆる想い

特徴

花色:

説明

ピラカンサはバラ科の常緑低木で、5-6月に白い小花を咲かせ、秋から冬にかけて真っ赤な実をつけます。枝に鋭いトゲがあることから、防犯用の生垣としても広く利用されています。実は見た目は美しいですが、青酸配糖体を含むため注意が必要です。ただし、2月下旬頃には毒が抜けて野鳥の重要な食料源となります。常緑で育てやすく、刈込にも耐えるため、観賞用としても人気があります。

豆知識

  • 学名の「ピラカンサ」はギリシャ語で「火のトゲ」を意味します
  • 野鳥は実の毒が抜ける2月頃まで待ってから食べる知恵を持っています
  • 実は重量で枝がしなるほど大量になることがあります
  • 江戸時代から日本で栽培されている歴史ある植物です

利用方法

観賞用
  • 庭園の観賞用
  • 生垣として利用
  • 盆栽として楽しむ
薬用

注意: 実には青酸配糖体が含まれており、大量摂取は危険です

食用

食用には適しません(毒性があるため)

その他
  • 防犯用生垣
  • 野鳥の餌(冬季、毒が抜けた後)

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 果実の種子

症状: 大量摂取により消化器症状を起こす可能性があります

クロッサンドラ

学名: Crossandra infundibuliformis
科名: キツネノマゴ科

花言葉

  • 仲良し
  • 友情

特徴

花色: オレンジ

説明

クロッサンドラはキツネノマゴ科の常緑小低木で、南インド原産の熱帯植物です。1912年に日本に渡来し、鮮やかなオレンジ色の花を初夏から秋まで長期間咲かせます。花が連なって房状になる様子から「仲良し」という花言葉がつけられました。別名「サマーキャンドル」や「上戸花」とも呼ばれ、その独特な花形はロウソクの炎を思わせます。寒さに弱いため、日本では主に鉢植えや室内観賞用として親しまれています。

豆知識

  • 学名の「クロッサンドラ」はギリシャ語で「房飾りの雄しべ」を意味します
  • 別名「サマーキャンドル」は花の形がロウソクの炎に似ていることから
  • 1912年に日本に渡来してから100年以上の栽培歴史があります
  • 花が次々と連なって咲く様子が友情の花言葉の由来です

利用方法

観賞用
  • 鉢植えでの観賞
  • 室内装飾
  • 寄せ植えの材料
薬用

注意: 特に毒性の報告はありませんが、観賞用として楽しむのが一般的です

食用

食用としては利用されません

その他
  • ギフト用鉢植え
  • 温室栽培

毒性

症状: 特に毒性の報告はありません

サフラン (洎夫藍)

学名: Crocus sativus
科名: アヤメ科

花言葉

  • 歓喜の笑顔
  • 陽気
  • 節度の美

特徴

花色:

説明

サフランはアヤメ科の球根植物で、10-12月に美しい紫色の花を咲かせます。花の中央から出る3本の赤い雌しべが、世界で最も高価なスパイス「サフラン」の原料となります。古代から香辛料、染料、薬用として珍重され、クレオパトラも愛用したと伝えられています。「歓喜の笑顔」という花言葉は、古代ヨーロッパでサフランが人を陽気にする効果があるとされていたことに由来します。現在でもスペイン料理のパエリアやペルシャ料理に欠かせない高級食材です。

豆知識

  • 1gのサフランを得るには約150-200個の花が必要です
  • 重量比で金よりも高価とされることがあります
  • 紀元前から3000年以上の使用歴史があります
  • 世界のサフランの85%がイランで生産されています

利用方法

観賞用
  • 秋の庭園の装飾
  • 球根栽培
  • 切り花として利用
薬用
  • 月経困難症の改善
  • うつ病の緩和
  • 冷え性の改善
  • 鎮静・鎮痛作用

注意: 1日5g以上の摂取は副作用の危険があります。妊娠中は使用を避けてください。

食用
  • 雌しべ(柱頭)
その他
  • 天然染料
  • 香料
  • 化粧品原料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 雌しべ(大量摂取時)

症状: 1日5g以上の摂取で副作用が現れ、12g以上で致命的となる可能性があります

ムラサキシキブ (紫式部)

学名: Callicarpa japonica
科名: シソ科

花言葉

  • 聡明
  • 上品
  • 愛され上手

特徴

花色:

説明

ムラサキシキブはシソ科の落葉低木で、日本、朝鮮半島、台湾が原産です。夏に淡紫色の小花を集散花序につけ、秋には美しい紫色の実をつけます。その実の清楚な美しさが、源氏物語の作者である紫式部の才能と美しさを連想させることから名づけられました。「聡明」「上品」という花言葉は紫式部の知性と品格に由来し、「愛され上手」は源氏物語の主人公光源氏にちなんでいます。実は食用可能で、ほのかな甘味があります。庭木としても人気が高く、秋の紫色の実が庭を美しく彩ります。

豆知識

  • 江戸時代以前は「むらさきしきみ」と呼ばれていました
  • 学名の「カリカルパ」は「美しい実」という意味のギリシャ語です
  • 南太平洋の島々では魚毒植物として利用されていました
  • 源氏物語が書かれた平安時代から日本人に親しまれています

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 生け花の材料
  • 盆栽として栽培
薬用

注意: 特に薬用効果は報告されていませんが、観賞用として安全です

食用
  • 果実
その他
  • 工芸材料(幹が強靱)
  • 箸や道具の柄
  • 魚毒植物として漁業利用(歴史的)

毒性

症状: 毒性の報告はありません。実は食用可能です。

コタニワタリ (小谷渡)

学名: Asplenium antiquum
科名: チャセンシダ科

花言葉

  • あなたは私の喜び
  • 真実の慰み
  • 雄々しい

特徴

花色:

説明

コタニワタリはチャセンシダ科の常緑着生シダ植物で、北半球の温帯に広く分布します。葉は昆布やワカメのような形をしており、中心から放射状に伸びて輪状を形成します。他の木や岩に着生し、身を乗り出すように生き生きと葉を広げる姿が、谷を渡ろうとしている様子に見えることから「小谷渡」と名づけられました。シダ植物なので花は咲きませんが、その独特な葉の形と緑の美しさから観賞用として人気があります。着生植物として、土を使わずに栽培することも可能で、現代的なインテリアプランツとしても注目されています。

豆知識

  • シダ植物なので花は咲かず、胞子で繁殖します
  • 着生植物として土を使わずに栽培できます
  • 葉の形が昆布に似ていることから観察しやすいシダの一つです
  • 現代のインテリアプランツとして注目を集めています

利用方法

観賞用
  • 観葉植物として室内栽培
  • 着生栽培でのインテリア
  • 生け花の材料
薬用

注意: 特に薬用効果は報告されていませんが、観賞用として安全です

食用

食用としては利用されません

その他
  • エアプランツとしての栽培
  • テラリウムの材料

毒性

症状: 毒性の報告はありません