フウセントウワタ (風船唐綿)

学名: Gomphocarpus physocarpus
科名: ガガイモ科

花言葉

  • 繁栄
  • 隠された能力
  • いっぱいの夢
  • 楽しい生活

特徴

花色:

説明

フウセントウワタはアフリカ南部原産のガガイモ科の常緑低木で、昭和時代に観賞用として日本に渡来しました。6-9月に小さな白色の花を咲かせた後、特徴的な風船状の実を付けます。実は5-8cmの卵形で、熟すると裂開して中から白い綿毛のついた種子が現れます。この実の形状から「風船玉の木」とも呼ばれ、生け花やドライフラワーの材料として人気があります。草丈は1-2m程度になり、葉は対生で細長い楕円形をしています。

豆知識

  • 実の中に100個以上の種子が入っていることがある
  • 種子の綿毛は風で数キロ先まで飛んでいくことができる
  • 昔は種子の綿毛が枕や布団の詰め物として使われていた
  • ドライフラワーにすると1年以上形を保つことができる

利用方法

観賞用
  • 生け花(実物)
  • ドライフラワー
  • 庭植え
  • 鉢植え
薬用
  • 南アフリカでは伝統的に皮膚疾患に使用
  • 民間薬として利用される場合がある

注意: 毒性があるため内服は避け、専門知識なしに使用しない

食用

食用には適さない(有毒)

その他
  • 繊維として利用される場合がある
  • 種子の綿毛は詰め物として使用
  • クラフト材料として人気

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に茎の乳液

症状: 皮膚刺激、消化器症状を起こす可能性がある

スプレーマム

学名: Chrysanthemum morifolium
科名: キク科

花言葉

  • 気持ちの探り合い
  • 清らかな愛
  • 高潔
  • あなたを愛しています

特徴

花色:

説明

スプレーマムは欧米で品種改良された洋菊の一種で、一本の茎から複数に枝分かれして多数の小花を咲かせる「スプレー咲き」が特徴です。花径は3-5cm程度で、赤、紫、黄色、ピンク、白など豊富な色彩を持ちます。9-11月が主な開花期で、短日植物として秋分の日を境に花芽を形成します。明るく華やかな雰囲気から鉢花としても人気が高く、切り花としては日持ちが良いため重宝されています。学名のChrysanthemumは「黄金の花」という意味です。

豆知識

  • 日本の皇室の御紋「十六八重表菊」は菊をモチーフにしている
  • 9月9日の重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれる
  • 一つの株から100輪以上の花を咲かせることがある
  • 短日植物で、人工的に日照時間を調整して開花時期をコントロールできる

利用方法

観賞用
  • 切り花(花束、アレンジメント)
  • 鉢植え
  • 花壇植え
  • 墓参りの花
薬用
  • 花は民間薬として眼精疲労に使用
  • 菊茶として飲用される

注意: アレルギー体質の人は注意が必要

食用
  • 花弁
  • 若葉
その他
  • 染料として利用
  • 香料の原料
  • 虫除け効果

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 茎, 葉

症状: 皮膚接触により軽度の皮膚炎を起こす可能性がある

アケビ (木通)

学名: Akebia quinata
科名: アケビ科

花言葉

  • 才能
  • 唯一の恋

特徴

花色:

説明

アケビは日本、中国、韓国原産のアケビ科のつる性落葉低木です。3-4月に淡い紫色の花を咲かせ、雌雄同株ですが雄花と雌花は別々に咲きます。秋に5-10cmの楕円形の実を付け、熟すと縦に裂開して白い果肉と黒い種子が現れます。実は甘く食用になり、皮も炒め物などに利用されます。茎は「木通(もくつう)」と呼ばれる生薬で、利尿や抗炎症作用があります。つるは工芸品の材料としても使われる多用途な植物です。

豆知識

  • 学名の「quinata」は「5つの」という意味で5枚の小葉を指す
  • 実の中身は95%が水分で低カロリー
  • つるの長さは10m以上に達することがある
  • 花には微かなバニラのような香りがある

利用方法

観賞用
  • 庭園のつる植物として
  • フェンスやトレリスの装飾
  • 盆景
薬用
  • 茎(木通)は利尿薬として使用
  • 抗炎症作用
  • 通乳作用

注意: 専門知識なしに薬用使用は避ける

食用
  • 果肉
  • 果皮
  • 若芽
その他
  • つるは籠などの工芸品材料
  • 茎は建築材料として利用
  • 染料としても使用

毒性

症状:

マルメロ

学名: Cydonia oblonga
科名: バラ科

花言葉

  • 魅惑
  • 幸福

特徴

花色:

説明

マルメロは中央アジア原産のバラ科マルメロ属の落葉小高木で、現在は一属一種のCydonia属です。4-5月に桃を思わせる白とピンクの美しい花を咲かせます。秋に5-10cmの洋梨形の黄色い実を付け、表面にうっすらと産毛があります。実は強い芳香があり、生食には向きませんがジャムやゼリー、蜂蜜漬けに加工されます。学名のoblongaは「細長い」という意味で、果実の形状に由来します。古代から愛と美の象徴とされ、ギリシャ神話にも登場します。

豆知識

  • 学名Cydoniaは古代都市キドニア(現在のクレタ島)に由来する
  • ペクチン含有量が非常に高く、ジャムが固まりやすい
  • 古代ローマ時代から栽培されている歴史の古い果樹
  • 実の香りは室内の芳香剤として使える

利用方法

観賞用
  • 庭木(観賞用)
  • 花の観賞
  • 実の観賞
  • 香りを楽しむ
薬用
  • 果実は民間薬として胃腸薬に使用
  • 種子は咳止めに利用
  • ペクチンが豊富で整腸作用

注意: 種子の青酸配糖体に注意

食用
  • 果実
その他
  • 香料として利用
  • ペクチンの原料
  • 化粧品の原料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子

症状: 種子の大量摂取により軽度の中毒症状を起こす可能性