1976年

日本ビクターが世界初の家庭用VHS方式ビデオテープレコーダ「HR 3300」を発売。

JVCが世界初の家庭用VHS方式ビデオデッキ「HR 3300」を発売し、ビデオ録画の普及に大きく貢献。
1976年10月31日、日本ビクター(JVC)が「HR 3300」を発売し、世界初の家庭用VHSビデオデッキが誕生しました。 それまでのベータ方式に代わる長時間録画を可能にし、消費者の支持を集めました。 VHSは録画時間の長さとコスト面で優位に立ち、家庭用ビデオ文化の普及を牽引しました。 後の「ビデオ規格戦争」ではVSベータ方式の競合を制し、国際的にも標準規格として確立されました。 HR 3300はその先駆的製品として後世に語り継がれ、多くの博物館や展示で紹介されています。
1976年 日本ビクター VHS ビデオテープレコーダ
1977年

自然環境における天然痘の最後の感染事例が報告される。

自然環境での天然痘の最後の感染事例が報告され、撲滅に向けた画期的な成果を示した。
1977年10月31日、ソマリアにおいて天然痘の自然感染とされる最後の事例が報告されました。 世界保健機関(WHO)の根絶プログラムにより、世界規模のワクチン接種が実を結んだ瞬間でした。 この報告は天然痘撲滅の最終段階を象徴し、翌1978年には最後の人工感染例も確認されました。 天然痘は人類史上多大な犠牲をもたらした感染症であり、その根絶は公衆衛生史上の最大の成功例とされています。 報告後、WHOは正式に天然痘撲滅を宣言し、ワクチンは一般使用を終了しました。
1977年 天然痘
1984年

文部省宇宙科学研究所 (ISAS) の臼田宇宙空間観測所が開設。

文部省宇宙科学研究所の臼田宇宙空間観測所が開設され、日本の宇宙観測技術の拠点が誕生。
1984年10月31日、長野県南佐久郡に文部省宇宙科学研究所(現・JAXA宇宙科学研究本部)の臼田宇宙空間観測所が開設されました。 直径45mの電波望遠鏡を中心に、X線・ガンマ線衛星との連携観測が開始されました。 これにより日本独自の宇宙物理や天体観測研究が加速し、国際共同観測にも参画しています。 初期には水素マッピングや彗星観測などの成果を挙げ、世界的な注目を集めました。 現在も最先端の観測施設として、様々な天体研究の拠点となり続けています。
宇宙科学研究所 臼田宇宙空間観測所
2000年

国際宇宙ステーションの最初の滞在者を乗せたソユーズTM 31が打ち上げ。

最初のISS滞在クルーを乗せたソユーズTM-31が打ち上げられ、国際宇宙ステーションへの有人ミッションが開始された。
2000年10月31日、ロシアのバイコヌール宇宙基地からソユーズTM-31宇宙船が打ち上げられた。このミッションにはISSの最初の常駐クルー3名が搭乗し、国際宇宙ステーションに到着後、有人常駐実験が本格的に開始された。ISSはアメリカ、ロシア、日本、欧州各国、カナダなど15の国家が参加する多国間プロジェクトで、地球低軌道での研究プラットフォームとして設計されている。ソユーズTM-31はISSへの主要な補給およびクルー交代輸送手段としてその後も重要な役割を果たした。
国際宇宙ステーション ソユーズTM-31
2014年

試験飛行中のスペースシップツー一号機「VSSエンタープライズ」が墜落し、1名死亡。

2014年10月31日、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船スペースシップツー1号機VSSエンタープライズが試験飛行中に墜落し、乗組員1名が死亡した。
2014年10月31日に行われた商業宇宙旅客サービスを目指す試験飛行で事故が発生しました。 搭乗していたパイロットは脱出システムで救出されたものの、機体は大破して1名が死亡しました。 事故原因は空力試験時の制御ミスとも指摘され、米国運輸安全委員会(NTSB)が詳細調査を実施。 この事故は民間宇宙開発の安全性に対する懸念を呼び、同社の試験計画にも大きな影響を与えました。 以降、宇宙船の設計改良や運用手順の見直しが行われ、規制当局との協力体制が強化されました。
2014年 スペースシップツー 墜落