10月31日の出来事 - 政治・行政 | calendar.web-standard.org

475年

最後の西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスが即位。

西ローマ帝国最後の皇帝が即位した歴史的瞬間。

ロムルス・アウグストゥルスは475年10月31日に父オレステスの擁立によって即位しました。彼は当時13歳前後とされる若年の皇帝でした。西ローマ帝国の権威と統制はすでに衰退しており、即位の実態は形式的なものでした。翌476年にはゲルマン人将軍オドアケルにより廃位され、西ローマ帝国は事実上終焉を迎えました。この一連の出来事は古代ローマ史の終焉を象徴しています。

475年西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルス

文明3年9月18日

伯耆国守護の山名豊之が家中の謀叛により殺害される。

戦国時代初期、伯耆国守護の山名豊之が家中の謀叛で暗殺された事件です。

山名豊之は1471年10月31日に伯耆国守護として勢力を誇っていました。家中では領地支配をめぐる内紛が深刻化していました。豊之は家臣の謀叛に遭い、自身の館で暗殺されました。この暗殺は山名氏内部の権力抗争の一端を示すものです。豊之の死後、伯耆国内の混乱は一層激しさを増し、地域の勢力図に大きな影響を及ぼしました。

1471年文明 9月18日伯耆国守護山名豊之殺害

1864年

ネバダ準州が州に昇格してアメリカ合衆国36番目の州・ネバダ州となる。

アメリカ合衆国のネバダ準州が正式に第36州として承認されました。

ネバダ準州は1864年10月31日に州昇格を果たし、アメリカ合衆国36番目の州となりました。これは南北戦争中にリンカーン大統領が親北派の票を得る狙いで承認を急いだ背景があります。ネバダ州は豊富な銀鉱山資源を抱え、州昇格により財政基盤を強化しました。州都はカーソンシティで、後にラスベガスなども発展していきます。この州昇格は西部開拓と資源開発の象徴的な出来事です。

1864年ネバダ準州アメリカ合衆国ネバダ州

1898年

第1次大隈内閣が総辞職。

第1次大隈重信内閣が議会との対立を背景に総辞職しました。

第1次大隈内閣は1898年6月に成立した後、予算編成を巡り衆議院との対立が激化しました。自由党と憲政党の支持を受けた大隈重信は大胆な財政改革を掲げましたが、議会の反発に遭いました。10月31日、ついに内閣は総辞職を決断。日本の政党政治が本格化するなか、行政と立法の権力バランスを巡る重要な出来事となりました。これは日本の議会制民主主義の黎明期における政党政治の課題を浮き彫りにしました。

1898年第1次大隈内閣

1951年

沖縄社会大衆党結成。

沖縄で社会大衆党が結成され、戦後の地方政治に新たな動きが生まれました。

沖縄社会大衆党は1951年10月31日に設立され戦後の沖縄政治をリードしました。本党は社会民主主義を掲げ農民や労働者の権利保護を訴えました。アメリカ統治下の沖縄で自治権拡大や地位向上を目指しました。設立には地元の有力者や運動家が参加し幅広い支持を集めました。その後の復帰運動にも影響を与えた重要な政党です。

1951年沖縄社会大衆党

1961年

第二次スターリン批判を受けヨシフ・スターリンの遺体がレーニン廟から撤去。

脱スターリン化の一環として、スターリンの遺体がレーニン廟から撤去されました。

1956年のフルシチョフによるスターリン批判以降ソ連では脱スターリン化が進行しました。1961年10月31日、スターリンの遺体がレーニン廟から取り除かれました。遺体はモスクワ郊外のクンツェヴォ墓地に埋葬されました。この措置は権威主義体制からの決別を象徴しています。ソ連国内外において政治改革への期待が高まりました。

スターリン批判ヨシフ・スターリンレーニン廟

1967年

日本武道館で吉田茂の国葬。戦後初の国葬。

元首相・吉田茂の国葬が日本武道館で行われ、戦後初の国葬となりました。

吉田茂は戦後日本の復興を牽引した指導者として知られています。1967年10月31日、日本武道館で戦後初の国葬が執り行われました。国内外から多くの参列者が集まり厳粛な式典となりました。式辞では吉田の外交手腕や経済復興への貢献が讃えられました。この国葬は戦後日本の歴史の節目となりました。

1967年日本武道館吉田茂国葬

1968年

文化大革命: 中国共産党第8期12中全会で劉少奇の中国共産党からの永久追放と全ての職務の解任が決議される。

文化大革命中の中国共産党全会で劉少奇の党籍剥奪と職務解任が決議されました。

1968年10月31日、中国共産党第8期第12中全会が北京で開催されました。会議で国家主席の劉少奇に対し永久追放と全職務解任が決議されました。劉少奇は反革命分子の汚名を着せられ権力の座から転落しました。この決定は文化大革命の過激化と党内権力闘争を象徴しています。以降劉少奇は幽閉状態となり苦難の日々を送りました。

文化大革命中国共産党第8期12中全会劉少奇中国共産党

1970年

埼玉県和光市が市制施行。

埼玉県和光市が市制を施行し、新たな市として誕生。首都圏ベッドタウンとしての発展を開始。

1970年10月31日、埼玉県和光市が正式に市制を施行しました。これまでの町制を改め、人口増加と都市化に対応するための行政組織が整備されました。東京へのアクセスが良好な立地を活かし、住宅地や商業施設が急速に整備されていきました。市制施行に伴い教育・福祉施設の拡充が図られ、住民サービスの向上が期待されました。以降、和光市は首都圏近郊都市の一翼を担う自治体として発展を続けています。

1970年和光市

1984年

インドのインディラ・ガンジー首相がシーク教徒の警護警官により暗殺される。

インド首相インディラ・ガンジーがシーク教徒の警護警官に暗殺され、国家の政治的混乱を招いた重大事件。

1984年10月31日、インディラ・ガンジー首相はニューデリーの私邸で警護を担当していたシーク教徒の警官2名に銃撃され、暗殺されました。彼女は先のシーク寺院攻撃作戦「ブルースター作戦」を支持したことへの報復を目的に標的とされました。暗殺後、国内でシーク教徒に対する暴動が多発し、国内情勢は一時的に大きく不安定化しました。ガンジー首相は女性として初めて同国の首相に就任し、6期を務めるなど長期政権を築いていました。彼女の死はインド政治に大きな空白を生み、息子のラジブ・ガンジーが後を継ぎました。

1984年インディラ・ガンジーシーク教徒暗殺英語版

2000年

超党派野党、参議院に選択的夫婦別姓制度を求める民法改正案を提出。

超党派の野党が参議院に選択的夫婦別姓を認める民法改正案を提出した。日本の夫婦別姓制度導入に向けた重要な一歩となった。

2000年10月31日、与野党を超えた野党議員が参議院に対し、夫婦が婚姻後も選択的に別姓を選べるよう民法を改正する法案を提出した。提出者らは現行の夫婦同姓義務が個人の権利を侵害していると主張し、男女共同参画社会の実現を目指す動きとして注目を集めた。この法案は家族制度や伝統的価値観との調整が必要とされ、国会や有識者、世論の間で賛否両論が巻き起こった。以後も選択的夫婦別姓を巡る議論は続き、日本社会や司法のあり方を問う重要なテーマとなっている。現在でも完全実現には至っておらず、今後の法整備の動向が注目されている。

夫婦別姓

2003年

マハティール・ビン・モハマドがマレーシアの首相を辞任。

マハティール・ビン・モハマド首相が辞意を表明し、マレーシアの指導者として長期政権を終えた。

1981年7月からマレーシアの首相を務めたマハティール・ビン・モハマドが、2003年10月31日、健康上の理由などを理由に辞任を表明した。彼の長期政権下でマレーシアは急速な経済成長と近代化を遂げ、「マレーシア・モデル」と呼ばれる開発戦略が国内外で注目を集めた。辞任後は引退生活に入る意向を示し、後任にはアンワル・イブラヒム副首相が有力視された。マハティール政権は汚職防止と産業振興を掲げ、近代マレーシア建国の礎を築いたと評価される。

2003年マハティール・ビン・モハマドマレーシアの首相