クロッカス

学名: Crocus speciosus
科名: アヤメ科

花言葉

  • エネルギー
  • 愛の後悔
  • 青春の喜び
  • 切望

特徴

花色:

説明

クロッカスは地中海沿岸原産のアヤメ科の球根植物で、一般的には春咲きが知られていますが、秋咲きの品種もあります。秋咲きクロッカス(Crocus speciosus)は9月から11月にかけて美しい紫色の花を咲かせ、葉が出る前に花が咲くのが特徴です。花は直径3-4cmで、6枚の花弁を持ち、中央には長い雌しべが3本あります。名前の由来はギリシャ語の「krokos(糸)」で、糸のように細長い雌しべから来ています。春を告げる花として親しまれる春咲きクロッカスとは異なり、秋咲きクロッカスは秋の訪れを告げる花として庭園で重宝されています。球根は地中で夏を過ごし、気温が下がると開花します。

豆知識

  • 春咲きクロッカスとは開花時期が正反対で、葉が出る前に花が咲く
  • ギリシャ語の「糸」が名前の由来で、細長い雌しべを表している
  • サフランと同じ属だが、香辛料として使えるのはサフランのみ
  • 球根植物の中では比較的育てやすく、毎年自然に増殖する

利用方法

観賞用
  • 秋の庭園での球根植物として植栽
  • ロックガーデンの彩りとして利用
  • 切り花として短期間楽しめる
薬用
  • 古代ギリシャで薬草として利用
  • 民間療法で鎮痛効果があるとされる

注意: 現在は薬用目的での使用は推奨されず、専門家への相談が必要です。

食用

食用には適さない(サフランとは別種)

その他
  • 園芸研究の対象として重要
  • 球根の繁殖で増殖可能
  • 早咲きの指標植物として利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 全草

症状: コルヒチンなどのアルカロイドを含み、摂取すると消化器症状を起こす可能性があります。

ワレモコウ (吾亦紅・吾木香)

学名: Sanguisorba officinalis
科名: バラ科

花言葉

  • 移りゆく日々
  • 変化
  • もの思い
  • 愛慕
  • 明日への期待

特徴

花色:

説明

ワレモコウは日本、朝鮮半島、中国、シベリアが原産のバラ科の多年草で、秋の七草ではありませんが、秋の野を代表する花として古くから親しまれています。草丈は50cmから1mになり、7月から10月にかけて暗紅色の小さな花を密集させた穂状花序を咲かせます。最大の特徴は花序の先端から下向きに順番に咲く「有限花序」という珍しい咲き方で、時間とともに全体の色合いが変化していきます。花の色は暗紅色から茶色がかった赤で、まれに白花もあります。名前の由来は「我もまた紅なり」という意味で、地味ながらも美しい花の主張を表しています。根は太く、タンニンを多く含み、漢方では止血薬として利用されてきました。

豆知識

  • 花序の先端から順に咲く「有限花序」は植物界では珍しい咲き方
  • 「団子花」という別名もあり、花の形が団子に似ることから
  • 根に含まれるタンニンは皮なめしにも使用された歴史がある
  • 秋の七草ではないが、秋の野草の代表格として愛され続けている

利用方法

観賞用
  • 茶花として茶の湯で重宝される
  • 秋の庭園での自然風植栽
  • 生け花の秋の花材として利用
薬用
  • 漢方薬の地楡として止血に使用
  • タンニンによる収斂作用で傷の治療
  • 民間療法で下痢止めとして利用

注意: 薬用使用は専門知識が必要で、自己判断での使用は避けるべきです。

食用
  • 若葉
その他
  • 染料として赤褐色の色素を得る
  • タンニンを利用した皮なめし
  • 野生動物の餌として生態系に貢献

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

スイレン (睡蓮)

学名: Nymphaea alba
科名: スイレン科

花言葉

  • 清純な心
  • 信仰
  • 甘美
  • 純粋

特徴

花色:

説明

スイレンは世界各地の湖沼や池に自生するスイレン科の多年生水生植物で、日本にも数種が自生しています。根茎は水底の泥中に埋まり、長い葉柄を伸ばして水面に円形の葉を浮かべます。葉は直径10-30cmで、深い切れ込みが一箇所入った特徴的な形をしています。花は5月から9月にかけて咲き、朝に開いて夕方に閉じる日周性があります。花の直径は8-20cmで、白、ピンク、黄、赤など様々な色があります。古代エジプトでは神聖な花とされ、ファラオの墓の壁画にも描かれました。仏教では泥の中から美しい花を咲かせることから、清らかな心の象徴とされています。

豆知識

  • モネの「睡蓮」シリーズは世界的に有名な絵画作品
  • 朝に開いて夕方に閉じる日周性があり、3-4日続く
  • 古代エジプトでは香水の原料としても使用された
  • 葉の表面には水をはじく特殊な構造があり、ロータス効果と呼ばれる

利用方法

観賞用
  • 庭園の池での観賞用栽培
  • 水鉢での小規模栽培
  • 公園の池での大規模植栽
薬用
  • 古代エジプトで傷の治療に使用
  • 民間療法で鎮静作用があるとされる
  • アーユルヴェーダで心を落ち着かせる薬草

注意: 現在は薬用目的での使用は推奨されず、専門家への相談が必要です。

食用
  • 根茎
  • 種子
  • 若葉
その他
  • 水質浄化に貢献する環境植物
  • 蜜源植物として昆虫を養う
  • 芸術作品のモチーフとして重要

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ロベリア

学名: Lobelia erinus
科名: キキョウ科

花言葉

  • 悪意
  • 謙遜
  • いつも愛らしい

特徴

花色:

説明

ロベリアは南アフリカ原産のキキョウ科の一年草で、日本には明治時代後期に渡来しました。草丈は10-20cmと低く、這うように広がって成長します。花は直径1-2cmと小さく、独特の唇形花で上弁が2枚、下弁が3枚に分かれています。花色は青、紫、白、ピンクなどがあり、特に青色が美しいことで知られています。花期は4月から7月で、涼しい気候を好むため春から初夏にかけてが見頃です。葉は小さく楕円形で、茎と共に細かい毛に覆われています。ハンギングバスケットや花壇の縁取り、ロックガーデンなどで人気の園芸植物です。暑さに弱いため、日本では一年草として扱われます。

豆知識

  • 学名のerinusは「早春」を意味し、春咲きの特徴を表している
  • 花の形が蝶に似ていることから「蝶の花」とも呼ばれる
  • 南アフリカには300種類以上のロベリアが自生している
  • 涼しい気候を好むため、日本では夏を越せない一年草扱い

利用方法

観賞用
  • ハンギングバスケットの主要素材
  • 花壇の縁取りとして定番
  • ロックガーデンでの地被植物
薬用
  • 南アフリカの伝統医学で呼吸器疾患に使用
  • 一部の種は薬草として利用される歴史

注意: 多くの種に毒性があるため、薬用目的での使用は避けるべきです。

食用

毒性があるため食用不可

その他
  • 蝶や小鳥を引き寄せる蜜源植物
  • 寄せ植えでの色彩バランス調整
  • 小さな庭での空間演出

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に種子

症状: アルカロイドを含み、摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難などの中毒症状を起こす可能性があります。