10月28日の出来事 - 政治・行政 | calendar.web-standard.org

306年

マクセンティウスがローマ皇帝就任を宣言。

マクセンティウスが306年にローマ皇帝就任を宣言した出来事。テトラルキア体制の崩壊を象徴する事件として知られる。

マクセンティウスはローマ皇帝マクシミアンの息子として生まれ、軍での成功を背景に権力を蓄えた。 306年10月28日、ローマで皇帝就任を自ら宣言し、テトラルキア（四帝分治制）への対抗を鮮明にした。彼の即位は共同皇帝体制の緊張を高め、コンスタンティヌスやセウェルスらとの抗争へと発展する。マクセンティウスはローマ市民の支持を得るために公共工事を推進し、コロッセオなどの修復を行った。しかし後に312年のミルウィウス橋の戦いで敗北し、その統治は短命に終わった。

306年マクセンティウスローマ皇帝

1908年

ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世と英軍大佐エドワード・ワートリーの対談がデイリー・テレグラフ紙に掲載、問題化。（デイリー・テレグラフ事件）

ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の発言が英紙に掲載され、日英関係をめぐる外交問題が発生した事件です。

1908年10月28日、イギリスの新聞『デイリー・テレグラフ』にドイツ皇帝ヴィルヘルム2世と英軍大佐エドワード・ワートリーとの対談記事が掲載されました。記事には皇帝による英国の国防や外交に関する辛辣な意見が含まれており、英国政府や世論から強い反発を招きました。この『デイリー・テレグラフ事件』は両国間の信頼関係を一時的に損ない、ドイツ皇帝の軽率な言動が問題視されました。事件後、ヴィルヘルム2世は公式の発言管理を強化され、外交上の発言が制限される契機となりました。当時のヨーロッパ列強間の微妙なパワーバランスを象徴する出来事として知られています。

1908年ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世デイリー・テレグラフデイリー・テレグラフ事件

1918年

チェコスロバキアがオーストリア＝ハンガリー帝国からの独立を宣言。

第一次世界大戦終結期にチェコスロバキアが独立を宣言し、新国家が誕生した日です。

1918年10月28日、チェコスロバキアの指導者たちはプラハでオーストリア＝ハンガリー帝国からの独立を公式に宣言しました。マサリクらの活動により、チェコとスロバキアの両民族は新国家建設の意志を示し、第一次世界大戦終結後の国際秩序の再構築に寄与しました。この宣言によりチェコスロバキア共和国が成立し、中央ヨーロッパに新たな独立国家が誕生しました。独立後はパリ講和会議での承認を経て、民主的憲法の制定や領土問題の解決に取り組みました。チェコスロバキアはその後、文化・経済両面で繁栄を遂げ「中欧の模範国」と称されました。

1918年チェコスロバキアオーストリア＝ハンガリー帝国

1919年

アメリカ議会でボルステッド法（国家禁酒法）が成立。

アメリカ合衆国でアルコール飲料の製造・販売・運搬を禁止する国家禁酒法が成立した日です。

1919年10月28日、アメリカ議会はボルステッド法を可決し、アルコール飲料の製造・販売・運搬を禁止する国家禁酒法の法的基盤を確立しました。本法は1919年12月18日に改正憲法修正案第18条として批准され、1920年1月17日から実施されました。禁酒法の施行により密造酒や密輸が横行し、組織犯罪やギャングの台頭を招く結果となりました。また醸造業や飲食業界は大きな打撃を受け、地方経済や税収にも影響が及びました。禁酒法は1933年に修正憲法第21条により廃止され、その教訓はアメリカの政策論議に長く影響を与えました。

1919年ボルステッド法

1922年

ベニート・ムッソリーニ率いる黒シャツ隊がローマ進軍を開始。

ムッソリーニ率いるファシスト黒シャツ隊がローマへ進軍し、政権奪取の決定的行動を開始した日です。

1922年10月28日、イタリアのファシスト党指導者ベニート・ムッソリーニ率いる黒シャツ隊がローマ進軍を開始しました。この行動は威圧的なデモンストレーションとして政府にプレッシャーを与え、イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世はムッソリーニに首相就任を要請する決断を迫られました。ローマ進軍は武力衝突をほとんど伴わずに成功し、革命的手法による権力掌握の象徴となりました。ムッソリーニは翌日に首相に任命され、ファシズム政権の成立へとつながりました。この出来事は20世紀ヨーロッパにおける全体主義台頭の前兆として歴史的に重要視されています。

1922年ベニート・ムッソリーニ黒シャツ隊ローマ進軍

1981年

ロッキード事件裁判で榎本敏夫首相秘書官の前夫人が証言。直後の「ハチの一刺し」発言が流行語に。

1981年10月28日、ロッキード事件裁判で首相秘書官の榎本敏夫の前妻が証言し、『ハチの一刺し』発言が話題となりました。

ロッキード事件は1970年代に発覚したアメリカの航空機メーカーによる多額の裏金供与疑惑で、日本政府高官の関与が大きく取り沙汰されました。1981年10月28日、首相秘書官を務めた榎本敏夫の前妻が法廷で証言し、事件の核心に迫る内容が注目を集めました。証言中に飛び出した『ハチの一刺し』という言葉がマスコミで一大流行語となり、社会現象になりました。以後、この発言は政治スキャンダルを象徴するフレーズとして語り継がれています。裁判は長期化し、政治不信の高まりにも影響を与えました。

1981年ロッキード事件榎本敏夫首相秘書官

1982年

スペイン総選挙で社会労働党が圧勝し、38年ぶりの革新政権が成立。

1982年10月28日、スペイン総選挙で社会労働党が圧勝し、38年ぶりに革新政権が誕生しました。

スペインでは1975年のフランコ体制崩壊後、民主化が進められてきました。1982年10月28日の総選挙でフェリペ・ゴンサレス率いる社会労働党は獲得議席を大幅に伸ばし、議会の過半数を制しました。これにより38年ぶりの左派政権が成立し、社会改革や経済政策の転換が期待されました。ゴンサレス政権は以降14年間続き、EU加盟交渉の加速や福祉制度の充実に取り組みました。現代スペインの政治・社会の基盤を築いた歴史的な選挙です。

1982年社会労働党

2007年

アルゼンチン前大統領ネストル・キルチネルの妻クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルが大統領選挙で当選。

2007年のアルゼンチン大統領選で、ネストル・キルチネル元大統領の妻クリスティーナが勝利し、初の女性大統領に選出された。

2007年10月28日、アルゼンチンで大統領選挙の決選投票が行われ、現職大統領ネストル・キルチネルの後継者として妻クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルが勝利した。彼女はアルゼンチン史上初の女性大統領となり、経済改革や社会福祉の拡充を公約に掲げた。その就任は同年12月に予定され、国内外で民主主義の深化と女性の政治参画拡大に注目が集まった。

2007年アルゼンチンネストル・キルチネルクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領

2022年

自宅でナンシー・ペロシ連邦下院議長とその夫のポール・ペロシが襲撃を受ける事件が発生（ポール・ペロシ襲撃事件）。

2022年、米国下院議長ナンシー・ペロシと夫ポールが自宅で襲撃される事件が発生した。

2022年10月28日、カリフォルニア州サンフランシスコの自宅前で連邦下院議長ナンシー・ペロシとその夫ポール・ペロシが襲撃を受けた。襲撃者はポール氏の頭部をハンマーで複数回殴打し重傷を負わせたが、ナンシー氏は無傷であった。容疑者は現場で逮捕され、政治的動機が疑われている。この事件はアメリカ国内で政治的暴力への警戒感を高め、議員の警護強化議論を呼び起こした。裁判は継続中である。

ナンシー・ペロシ連邦下院議長ポール・ペロシポール・ペロシ襲撃事件