10月28日の命日 - 政治家・指導者

312年

マクセンティウス

(278 - 312)

西ローマ帝国皇帝

西ローマ帝国皇帝として即位し、父マクシミアヌスの跡を継いだ。コンスタンティヌス1世との戦いに敗れて死去した。

マクセンティウス（278年生-312年没）は、ローマ皇帝マクシミアヌスの息子として生まれ、306年に西ローマ帝国皇帝を自称した。ローマ市民の支持を集める一方で、307年から権力闘争を続け、312年のミルヴィウム橋の戦いでコンスタンティヌス1世と激突した。決戦に敗れた彼はテヴェレ川に転落して亡くなり、その死はコンスタンティヌス帝の単独支配を確立する契機となった。両者の対立はローマ帝国のキリスト教化や帝国統一の歴史的転換点として知られる。

312年マクセンティウス西ローマ帝国 278年

朱鳥元年10月3日

大津皇子

(663 - 686)

天武天皇の皇子

天武天皇の皇子として生まれ、優れた詩才を持った皇族。反乱の疑いで早逝した悲劇の人物。

大津皇子（663年生-686年没）は、天武天皇と鸕野讃良皇后の息子として生まれた。万葉集にも収録された和歌の才を認められ、将来を嘱望されていたが、政争の渦中で反乱の疑いをかけられた。同年10月3日に獄中で処刑され、享年24の若さで生涯を閉じた。その悲劇的な最期は後世の和歌や物語に大きな影響を与え、今なお文学・歴史の世界で語り継がれている。

686年朱鳥 10月3日大津皇子天武天皇 663年

朱鳥元年10月3日

山辺皇女

大津皇子の妃

大津皇子の妃として知られる皇女。詳しい生涯は史料に乏しい。

山辺皇女は天武天皇の皇子・大津皇子の妃として宮廷に仕えた皇女である。具体的な生涯や事績は限られた史料にしか現れず、その人物像はほとんど伝わっていない。686年10月3日（朱鳥元年10月3日）に大津皇子と同日に命を落としたとされ、悲劇の一部として歴史に名を残している。多くが謎に包まれたままの皇女であり、研究者の興味を引き続けている。

山辺皇女大津皇子生年不詳

1412年

マルグレーテ1世

(1353 - 1412)

ノルウェー王ホーコン6世の妃、事実上のデンマーク女王

ノルウェー王ホーコン6世の妃事実上のデンマーク女王

デンマーク・ノルウェー・スウェーデン三国を束ねた北欧の女王。カルマル同盟を主導。

マルグレーテ1世（1353年生-1412年没）は、ノルウェー王ホーコン6世の妃として入り、摂政として実権を握った後、デンマーク・ノルウェー・スウェーデンを統合するカルマル同盟を主導した。1375年には事実上の統治者として高い評価を受け、1397年には三国同盟を成立させた。彼女の巧みな外交手腕と強いリーダーシップは「北欧の母」と呼ばれ、同盟はその後の北欧政治に長く影響を及ぼした。晩年も平和維持に尽力し、死後もその功績は称えられている。

1412年マルグレーテ1世ノルウェーホーコン6世デンマーク 1353年

1468年

ビアンカ・マリーア・ヴィスコンティ

(1425 - 1468)

ミラノ公国女公

ミラノ公フランチェスコ・スフォルツァの妃であり、実質的な政治力を持った公女。

ビアンカ・マリーア・ヴィスコンティ（1425年生-1468年没）は、ミラノを支配したヴィスコンティ家の最後の後継者である。1441年に傭兵隊長フランチェスコ・スフォルツァと結婚し、スフォルツァ家によるミラノ公国の成立を支えた。夫の死後は未成年の子供たちの後見人として政治に深く関わり、実質的な統治権を行使した。また芸術や学問の庇護者としても知られ、公国の文化的発展に寄与した。彼女の生涯はイタリア・ルネサンス期の女性の政治的役割を象徴する例として注目されている。

1468年ビアンカ・マリーア・ヴィスコンティミラノ公国 1425年

1627年

ジャハーンギール

(1569 - 1627)

ムガル帝国第4代皇帝

ムガル帝国第4代皇帝として君臨し、芸術・建築を保護した。

ジャハーンギール（1569年生-1627年没）はアクバル大帝の長男として生まれ、1605年に第4代ムガル皇帝に即位した。内政手腕に優れ、特に絵画や宮廷文化の発展を奨励し、自らも芸術家としての感性を示した。自伝『トゥズク・イ・ジャハーンギリ』には政治や私生活が詳細に記録されている。帝国領土の大幅な拡大はなかったものの、ヨーロッパとの外交や貿易関係を深化させた。晩年は健康を損ない、1627年10月28日に崩御した。

1627年ジャハーンギールムガル帝国 1569年

1708年

ジョージ

(1653 - 1708)

イギリス女王アンの王配

デンマーク王子でイギリス女王アンの王配を務めた。イギリス宮廷で実質的な影響力を持った。

1653年にデンマーク・ノルウェー王フレデリク3世の末子として生まれた。1683年にアン王女と結婚し、イギリス王配となった。王妃アンを支えつつ、軍事政策や宮廷政治に影響を及ぼした。北欧出身の立場を生かした外交を行い、王党派の支持基盤を拡大した。子に恵まれず、王位継承問題を残した。

1708年ジョージアン王配 1653年

1740年

アンナ

(1693 - 1740)

ロマノフ朝第4代ロシア皇帝

ロマノフ朝の第4代ロシア女帝。強権的な統治で知られ、貴族権力を抑制した。

1693年にロシア皇帝イヴァン5世の娘として生まれた。1730年の宮廷クーデターで即位し、10年間女帝として統治した。重臣ビロンを任用し、貴族の権力を抑制する強権的な政治を展開。西欧出身の顧問を登用して行政制度の刷新を図り、文化的な西欧化を推進した。1740年に没し、その支配手法は賛否両論を呼んだ。

1740年アンナロマノフ朝ロシア皇帝 1693年

宝暦10年9月20日

島津継豊

(1702 - 1760)

第5代薩摩藩主

江戸時代中期の薩摩藩主。若くして藩政を継承し、藩内の統治を行った。

1702年に薩摩藩主島津継豊の長男として生まれた。1715年に第5代藩主を継承し、以後約45年間領国を支配した。年少での藩主就任後、家臣団を統率し、財政や治水など藩政全般の運営に携わった。外様大名の立場を背景に藩自立の路線を維持し、江戸幕府との関係を調整した。1760年に没し、跡を子孫が継いだ。

1760年宝暦 9月20日島津継豊薩摩藩主 1702年

1800年

アートマス・ウォード

(1727 - 1800)

軍人、政治家

軍人政治家

アメリカ独立戦争期の軍人・政治家。初期大陸軍の司令官として活躍し、戦後はマサチューセッツ州の指導者を務めた。

アートマス・ウォード（1727-1800）は、アメリカ独立戦争期にマサチューセッツ民兵の将軍として活躍しました。独立戦争後は政治家に転身し、同州の副知事や議会議員を歴任。軍事と政治の両面で新生アメリカの基盤づくりに貢献し、『マサチューセッツの父』とも称されました。戦略家としての手腕と温厚な人柄で知られ、植民地時代から初期合衆国の統治に大きな影響を与えました。晩年は穏健なリーダーシップを発揮し、地方行政の発展に尽力しました。

1800年アートマス・ウォード 1727年

1857年

ルイ＝ウジェーヌ・カヴェニャック

(1802 - 1857)

フランスの行政長官

1848年フランス臨時政府の行政長官を務めた政治家・将軍。革命期に指導的役割を果たした。

ルイ＝ウジェーヌ・カヴェニャック（1802-1857）は、フランス陸軍の将軍であり政治家。 1848年の二月革命後、臨時政府の行政長官（事実上の国家元首）として執政改革を進めた。軍事的背景を生かし、治安維持や地方行政の整備に注力して社会秩序の安定を図った。同年の大統領選挙に立候補するも敗北し、以後政治からは退いた。晩年は帰農して私生活を送りつつ、フランス統治システムの近代化に寄与したと評価される。

1857年ルイ＝ウジェーヌ・カヴェニャックフランス 1802年

1929年

ベルンハルト・フォン・ビューロー

(1849 - 1929)

政治家、第4代ドイツ国首相

政治家第4代ドイツ国首相

ドイツ帝国の政治家・第4代ドイツ国首相。帝政期の外交と内政を指導した。

1849年にドイツの貴族家庭に生まれた。法学を学んだ後、外交官としてキャリアを開始した。 1900年に国務大臣に就任し宰相の座を射止めた。 1900年から1909年までヴィルヘルム2世の下で第4代宰相を務めた。帝国主義的外交政策と社会政策改革を推進した。第一次世界大戦前夜の国際情勢に大きな影響を与えた。 1929年に没し、帝政期の政治を象徴する人物とされる。

1929年ベルンハルト・フォン・ビューロー政治家ドイツ国首相 1849年