ボタンヅル (牡丹蔓)

学名: Clematis apiifolia
科名: キンポウゲ科

花言葉

  • 休息

特徴

花色:

説明

ボタンヅルは日本に自生するつる性の多年草で、茎の基部が木質化する半低木です。葉がボタンに似ていることと、つる性であることからこの名前が付けられました。8-9月に径1.5-2.0cmの白い花を多数つけ、十字型に見える4枚の花弁は実は萼片で、真の花弁はありません。強い生命力を持ち、どの部分を切っても枯れにくい性質があります。

豆知識

  • 葉の形がボタンに似ていることから名付けられた
  • 武蔵坊弁慶のように強い生命力を持つことで有名
  • 十字型の花に見えるのは実は萼片で花弁ではない
  • つるの長さは2-4mまで成長する

利用方法

観賞用
  • 野生種として自然な庭園に利用
  • 秋の山野草として観賞
  • つる植物として垣根や壁面緑化
薬用
  • 民間療法で外用薬として使用される場合がある

注意: 有毒植物のため薬用利用は専門家の指導が必要

食用

食用不可

その他
  • 生態系での野生動物の生息地提供

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に茎と葉の汁

症状: 皮膚に触れると水疱や皮膚炎を起こすことがあります。プロトアネモニンという毒性成分を含有。

デンファレ

学名: Dendrobium phalaenopsis
科名: ラン科

花言葉

  • お似合いのふたり
  • 有能
  • 天性の華をもつ
  • 思いやり

特徴

花色:

説明

デンファレは正式にはデンドロビウム・ファレノプシス系と呼ばれる洋ランの一群で、ニューギニアからオーストラリア北部が原産です。着生植物として樹上で育ち、厚い葉と美しい花が特徴的です。赤、白、黄色、紫、ピンクなど豊富な色彩があり、4万を超える品種が存在します。花持ちが良く、切り花として非常に人気が高い植物です。

豆知識

  • 名前はオーストラリアのクックタウンに由来
  • 1938年にハワイで初の交配品種D. Hawaiiが作出された
  • 4万を超える品種が存在する
  • 着生植物として樹上1-2mの高さで自生

利用方法

観賞用
  • 切り花として高級フラワーアレンジメント
  • 鉢植えとして室内園芸
  • ブライダル装飾
  • 中華料理の装飾
薬用

注意: 一般的に薬用利用はされていません

食用
  • 花(装飾用)
その他
  • 香料の原料として使用される場合がある
  • 園芸教育の教材

毒性

症状: 毒性は報告されていません

ベンケイソウ (弁慶草)

学名: Hylotelephium spectabile
科名: ベンケイソウ科

花言葉

  • 穏やか
  • 機転がきく
  • 静寂

特徴

花色:

説明

ベンケイソウは中国東北部・朝鮮半島原産の多肉植物で、厚い葉に水分を蓄えて乾燥に強い性質を持ちます。茎や葉のどの部分を切っても枯れにくい強靭な生命力から、武蔵坊弁慶になぞらえて名付けられました。9-10月に密集した小さなピンクの花を咲かせ、草丈は30-80cmになります。屋上緑化の材料としても利用され、切り花としても人気があります。

豆知識

  • 武蔵坊弁慶の強さから命名された
  • どの部分を切っても枯れない驚異的な生命力
  • 明治中期に日本に渡来した外来種
  • 蝶が好む蜜源植物として知られる

利用方法

観賞用
  • 庭園の多肉植物コーナー
  • 屋上緑化
  • 切り花
  • 鉢植え
  • ロックガーデン
薬用
  • 葉の傷口被覆作用
  • 民間療法での外用薬

注意: 薬用利用は専門家の指導の下で行ってください

食用
  • 葉(糖質含有)
その他
  • 教育用植物標本
  • 環境緑化
  • 蝶の蜜源植物

毒性

症状: 毒性は報告されていません

イチョウ (銀杏)

学名: Ginkgo biloba
科名: イチョウ科

花言葉

  • 荘厳
  • 長寿
  • 鎮魂

特徴

花色:

説明

イチョウは約2億5千万年前から存在する世界最古の現生樹種の一つで、「生きた化石」として知られています。中国原産で、近縁種がすべて絶滅した現在、1科1属1種のみが現存する貴重な植物です。秋の黄葉が美しく、日本では街路樹や神社仏閣に広く植えられています。種子(銀杏)は食用とされ、材は碁盤や将棋盤に利用されます。

豆知識

  • 恐竜が生息していたジュラ紀に最も栄えた古代植物
  • シダ類のように動く精子で受精する珍しい裸子植物
  • IUCN絶滅危惧種に指定されている
  • 東京都のシンボルツリーに指定されている

利用方法

観賞用
  • 街路樹
  • 公園樹
  • 庭園樹
  • 神社仏閣の境内樹
薬用
  • イチョウ葉エキスによる血流改善
  • 認知症予防・改善効果
  • 肩こりや冷え症の改善

注意: 医薬品としての使用は専門医の指導が必要です

食用
  • 種子(銀杏)
その他
  • 材木(碁盤・将棋盤・まな板)
  • 彫刻材
  • 染料

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子(銀杏)の過剰摂取, 外種皮

症状: 銀杏の過剰摂取により中毒症状が起こり、死亡例も報告されています。特に小児は注意が必要です。

スイバ (酸葉)

学名: Rumex acetosa
科名: タデ科

花言葉

  • 愛情
  • 親愛の情
  • 忍耐

特徴

花色:

説明

スイバは北半球の温帯地域原産のタデ科の多年草で、日本全国の日当たりの良い野原に普通に見られます。葉にシュウ酸が含まれているため噛むと酸っぱい味がし、「スカンポ」の愛称でも親しまれています。根もとが矢じり形の葉が特徴的で、高さは60cm-1mになります。ヨーロッパでは「ガーデン・ソレル」として野菜やハーブとして栽培され、料理に利用されています。

豆知識

  • 「スカンポ」の愛称で子どもたちに親しまれる
  • 葉を噛むと酸っぱいため酸葉と名付けられた
  • ヨーロッパでは重要なハーブとして栽培
  • 矢じり形の葉が特徴的な識別ポイント

利用方法

観賞用
  • 野草園での自然な景観作り
  • 教育用植物として
薬用
  • 根茎を酸模(さんも)として便秘治療
  • 寄生性皮膚病の治療

注意: 薬用利用は専門家の指導の下で行ってください

食用
  • 若い葉
その他
  • 天然の酸味料として
  • 野生動物の食料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉(シュウ酸含有)

症状: シュウ酸を含むため、大量摂取は避けてください。ホウレンソウと同様の注意が必要です。