10月23日

1923年10月23日、ドイツ・ブレーメンに航空機メーカー「ブレーマー航空機製造」が創立された。のちに設立者アントン・フォッケの名を冠し「フォッケウルフ社」と改称される。同社は第一次世界大戦後の制限下で民間航空や軽飛行機の開発に注力し、後に軍用機製造へと進出した。戦間期から第二次世界大戦にかけては高性能戦闘機や偵察機の製造で著名となり、ドイツ空軍を支えた。フォッケウルフ社の機体は堅実な設計と技術力で評価され、戦後も多くの技術者が各国航空産業で活躍するなど、世界の航空技術発展に寄与した。現在でもフォッケウルフ社の流れを汲む技術は航空史に名を残している。

1962年10月23日、石炭鉱業調査団は老朽化した炭鉱を閉山し、設備の新しい炭鉱に集約する「スクラップアンドビルド方式」を答申しました。 答申は日本の石炭産業が直面していた経営効率の低下や安全対策の遅れに対処するためのものでした。 集約化により、一部の炭鉱を最新設備に更新して生産性を向上させる狙いがありました。 政府はこの方式を基に炭鉱再編計画を策定し、翌年から本格的な閉山・集約が進められました。 この改革は国内エネルギー政策の転換点となり、地域経済にも大きな影響を与えました。

1973年10月23日、石油メジャーのエクソンとロイヤル・ダッチ・シェルが原油価格の30%引き上げを公式に通告しました。 これは第四次中東戦争（ヨム・キプール戦争）に伴う石油輸出国機構（OPEC）の石油禁輸措置に対する対応策の一つでした。 価格引き上げは世界の燃料価格を一挙に押し上げ、各国でガソリン不足や経済混乱を招きました。 日本を含む先進工業国はインフレと貿易赤字に直面し、省エネルギー政策や代替エネルギー開発を加速させる契機となりました。 オイルショックは国際社会にエネルギー安全保障の重要性を再認識させる出来事となりました。

2001年10月23日、Appleは5GBのハードディスクを搭載した初代iPodを発表した。従来のMP3プレーヤーを凌駕する大容量と使いやすいインターフェースで市場に衝撃を与えた。ウォークマンや他社製品と比較して小型軽量で、10時間以上の連続再生が可能となった。専用ソフトウェア「iTunes」との連携により、CDからの楽曲取り込みや管理が簡単に行えるようになった。この製品はデジタル音楽配信の普及を促進し、音楽業界やモバイルデバイス市場に大きな影響を与えた。

2024年10月23日、東京メトロは東京証券取引所の最上位市場であるプライム市場に上場しました。 今回の上場により、同社は公共交通事業者として初めてプライム市場に参入し、国内外の投資家から注目を集めました。 公開株式数は約5億株、調達額は約1,200億円に上り、鉄道インフラの維持・更新資金や新技術導入に活用される予定です。 上場初日の終値は公募価格を上回り、安定したスタートを切りました。 今後は資本市場を通じた資金調達を活用し、災害対策や環境対応車両の導入などに注力します。