ダリア (天竺牡丹)

学名: Dahlia pinnata
科名: キク科

花言葉

  • エレガント
  • 華麗
  • 気品
  • 優美

特徴

花色:

説明

ダリアはメキシコからグアテマラの高地原産のキク科の多年草で、現在はメキシコの国花となっています。15世紀のアステカ帝国では神聖な花として栽培されていました。学名は18世紀のスウェーデンの植物学者アンデシュ・ダールにちなんで命名されました。18世紀末にヨーロッパに渡来し、特にナポレオンの妃ジョセフィーヌがマルメゾン宮殿の庭で愛好したことで有名になりました。日本へは江戸末期にオランダ船により渡来し、明治中期から本格的な栽培が始まりました。花径3cmから30cm以上まで様々で、一重から多重弁まで多彩な品種があり、色も白、黄、橙、赤、ピンク、紫と豊富です。

豆知識

  • 世界で最も品種が多い花の一つで、数万種の品種が存在する
  • ジョセフィーヌは自分だけのダリアとして独占しようとしたが、庭師の裏切りで秘密が漏れた
  • アステカ帝国では「アコクサトリ」(水パイプ)と呼ばれ、茎が中空であることから名づけられた
  • 日本のダリア園では毎年新品種が作り出され、世界的にも評価が高い

利用方法

観賞用
  • 切り花として豪華な花束やアレンジメント
  • 庭園での秋の主役植物
  • 展示会やコンテストでの観賞
薬用
  • アステカ時代に糖尿病の治療に使用
  • メキシコの民間療法で皮膚疾患に利用

注意: 現代医学的根拠は不十分なため、薬用目的での使用は専門家に相談が必要です。

食用
  • 花弁
  • つぼみ
その他
  • 香水や化粧品の原料
  • 天然染料として利用
  • 蜜源植物として蝶や蜂を誘引

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ルリマツリ (瑠璃茉莉)

学名: Plumbago auriculata
科名: イソマツ科

花言葉

  • 心より同情します
  • いつも明るい
  • ひそかな情熱

特徴

花色:

説明

ルリマツリは南アフリカ原産のイソマツ科の半つる性低木で、和名は花がジャスミン(茉莉花)に似て瑠璃色をしていることに由来します。学名のPlumbago auriculataは「鉛色の」という意味で、古くは鉛中毒の治療に使われたことから名づけられました。5月から11月という長期間にわたって、直径2cmほどの5弁の小花を散房花序に咲かせます。花色は淡い青紫が基本ですが、白やピンクの品種もあります。暖地では戸外で越冬でき、寒冷地では鉢植えで管理されます。枝は1-3mほど伸び、支柱があれば這い上がって生長します。

豆知識

  • 花後に粘液を出して種子を動物に付着させて散布する戦略を持つ
  • 英名の「Leadwort」は古代の鉛中毒治療薬としての使用に由来
  • ケープタウン周辺では野生化して美しい風景を作り出している
  • 日本では沖縄などの温暖地で野生化することがある

利用方法

観賞用
  • 庭園での夏から秋の彩り
  • 鉢植えでのベランダガーデニング
  • 垣根や壁面の緑化
薬用
  • 南アフリカの民間療法で皮膚疾患に使用
  • 古代ヨーロッパで鉛中毒の治療に利用

注意: 現代医学的根拠は不十分で、皮膚刺激の可能性もあるため薬用使用は避けてください。

食用

食用には適さない

その他
  • 青い花の天然染料として利用
  • 蜜源植物として蝶を誘引
  • 生け花の夏の花材として使用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草, 特に根

症状: 皮膚に接触すると炎症を起こす可能性があります。摂取すると胃腸の不調を起こすことがあります。