モミジアオイ (紅葉葵)

学名: Hibiscus coccineus
科名: アオイ科

花言葉

  • 温和
  • 穏やかさ

特徴

花色:

説明

モミジアオイは北米大陸原産のアオイ科フヨウ属の大型多年草で、明治初期に日本へ伝来しました。背丈は1.5~2mに達し、夏から秋にかけてハイビスカスのような鮮やかな赤い花を咲かせます。葉が掌状に深く切れ込みモミジの葉に似ていることから「紅葉葵」の名前が付けられました。花は一日花で、朝に開いた花は夕方にはしぼみますが、次々と新しい花を咲かせるため長期間楽しめます。湿地を好み、池や沼の畔などに自生し、日本では主に観賞用として栽培されています。別名「紅蜀葵(こうしょっき)」とも呼ばれ、その鮮やかな色彩と大きな花は夏から秋の庭を彩る代表的な植物です。

豆知識

  • アサ(大麻草)に若干似るため、比較植物として植栽されることがある
  • 一日花だが次々と咲くため長期間楽しめる
  • 明治初期の日本への伝来は園芸ブームの一環だった
  • 背丈が2mに達する大型の多年草

利用方法

観賞用
  • 庭園での背景植物として植栽
  • 池畔や湿地での景観植物
  • 夏から秋の切り花として利用
薬用
  • 民間療法での使用記録は限定的

注意: 薬用としての確立された用途はありません。

食用

食用には適さない

その他
  • 湿地復元プロジェクトでの環境改善植物
  • エコロジカルガーデンでの生態系支援
  • アサ(大麻草)の比較植物として教育目的に使用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

テロペア

学名: Telopea speciosissima
科名: ヤマモガシ科

花言葉

  • どこにいても目立つ人
  • 目立ちたがり屋

特徴

花色:

説明

テロペア・スペキオシッシマはオーストラリアのニューサウスウェールズ州原産のヤマモガシ科の常緑低木で、同州の州花に指定されています。学名の「テロポス」はギリシャ語で「遠くから見える」、「スペキオシッシマ」は「大変華やかな」という意味があり、その名の通り遠くからでも目立つ鮮やかな赤い花を咲かせます。花径は約10cmで、筒状の赤い花が重なり合って球形になり、その周りを赤色の総苞片が包んでいます。樹高は2~3mに達し、6月から8月頃に開花します。葉は革質で大きく、長い楕円形で互い違いに生え、裏面には短く硬い毛が生えています。オーストラリアでは切り花として広く栽培され、庭園植物としても人気があります。

豆知識

  • 学名は「遠くからでも見える最も華やかな花」という意味
  • ニューサウスウェールズ州の州花に指定されている
  • アボリジニの言葉「ワラタ」は「赤い花」を意味する
  • 樹高約3mに達する庭木として適切なサイズ

利用方法

観賞用
  • 温室での観賞植物として栽培
  • 切り花として高級フラワーアレンジメント
  • 庭園での特殊な景観植物として利用
薬用
  • 民間療法での使用記録は限定的

注意: 薬用としての確立された用途はありません。

食用

食用には適さない

その他
  • オーストラリア土産の花として人気
  • 植物園での教育展示用植物
  • プロテア科植物の代表例として研究材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

コットンツリー (綿の木)

学名: Gossypium hirsutum
科名: アオイ科

花言葉

  • 優秀
  • 私を包んで
  • 有用
  • 母の愛

特徴

花色: 淡黄色

説明

コットンツリー(綿の木)は世界で最も重要な繊維作物の一つで、アオイ科ワタ属の植物です。7月から8月に淡い黄色の可憐な5弁花を咲かせ、花はとても薄くて繊細です。花は一日しか咲かず、昼間開花し、夕方には紅色を帯びてしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせます。花が終わった後に緑色の果実が膨らみ、やがてはじけて白や茶色のワタを見せます。このワタが綿織物の原料となり、人類の衣料を支える重要な植物です。中国、インド、アメリカで年間数百万トンが栽培される重要な産業植物で、日本では本来多年草ですが気候の関係で一年草として扱われます。

豆知識

  • 学名Gossypiumはラテン語の「腫れもの」が語源で膨れた実の形から
  • 世界で年間数百万トンという大量生産される作物
  • 一日花だが次々と咲くため長期間楽しめる
  • 綿花は人類の衣料文明を支える最重要植物の一つ

利用方法

観賞用
  • 花と実の両方を楽しむ観賞植物
  • 教育用として綿の成長過程を学ぶ植物
  • ドライフラワーとして綿花の利用
薬用
  • 民間療法での使用記録は限定的
  • 種子油は化粧品原料として使用

注意: 薬用としての確立された用途はありません。

食用
  • 種子油
その他
  • 繊維作物として綿織物の原料
  • 種子油は工業用油として利用
  • 綿花はクッションや枕の詰め物として使用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子

症状: 種子には軽微な毒性成分が含まれるため、未処理での大量摂取は避けるべきです

チトニア

学名: Tithonia rotundifolia
科名: キク科

花言葉

  • 幸福
  • 果報者

特徴

花色: オレンジ色

説明

チトニアはメキシコ・中央アメリカ原産のキク科の一年草で、草丈は1~2mほどに成長する大型植物です。7月から9月頃に情熱的なオレンジ色の花を上向きに咲かせ、その鮮やかな色彩から「メキシコヒマワリ」や「ヒロハヒマワリ(広葉向日葵)」とも呼ばれます。古代アステカ帝国の国花だったと言われ、北海道の一部地域では「赤いひまわり」とも呼ばれています。花は直径5~8cmほどで、ヒマワリに似た形状をしていますが、より鮮やかなオレンジ色が特徴的です。暑さに強く、夏の庭を彩る代表的な植物として親しまれています。インドでは葉の液汁がマラリアの民間薬として使用され、種子には約20%の油脂が含まれています。

豆知識

  • 古代アステカ帝国の国花だったと言われている
  • 北海道では「赤いひまわり」と呼ばれることがある
  • 花首が中空のため切り花には向かないが針金を通すことで利用可能
  • 種子に約20%の油脂を含有している

利用方法

観賞用
  • 夏から秋の花壇での背景植物
  • 大型コンテナでのアクセント植物
  • 切り花として短期間の装飾に利用
薬用
  • インドでは葉の液汁をマラリアの民間薬として使用
  • 中米では伝統医学で利用される

注意: 薬用使用前には専門家への相談が必要です。

食用

一般的に食用には適さない

その他
  • 種子から油脂を採取(約20%含有)
  • 蜜源植物として蝶や蜂を呼び寄せる
  • バイオマス燃料の研究対象

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

アザミ (薊)

学名: Cirsium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 独立
  • 報復
  • 厳格
  • 触れないで

特徴

花色:

説明

アザミはキク科アザミ属の多年草で、世界におよそ300種類が存在し、原産地は地中海沿岸とされています。学名の「Cirsium」は古代ギリシャで静脈瘤の治療に用いられた植物「キルシウム」に由来します。葉や総苞にトゲがあることが特徴で、このトゲにより国土を守ったとされるスコットランドの伝説から「独立」「報復」の花言葉が生まれました。春先から夏にかけて紫色の美しい花を咲かせ、食用としては花蕾が出る前の若い茎葉や花、根が利用できます。根は山牛蒡として漬け物に用いられ、薬用としては健胃、利尿、解毒作用があります。マリアアザミの種子から抽出される「シリマリン」は肝機能改善効果があることで知られています。

豆知識

  • スコットランドの国花として13世紀から親しまれている
  • 学名は古代ギリシャの静脈瘤治療薬に由来する
  • 世界に約300種類が存在する大きな属
  • 根はゴボウ以上に味が濃く美味とされる

利用方法

観賞用
  • 野趣あふれる庭園での植栽
  • 山野草として鉢植え栽培
  • ドライフラワーとして利用
薬用
  • 根を乾燥させた生薬「薊」として健胃・利尿・解毒に使用
  • マリアアザミのシリマリンによる肝機能改善
  • 瘀血解消と老廃物分解促進

注意: 薬用使用前には専門家への相談が必要です。

食用
  • 若い茎葉
その他
  • スコットランドの国章や紋章に使用
  • ハーブティーとしての利用
  • 天然染料として利用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない(食用として利用される)