スティンガー
説明
スティンガーは、20世紀初頭にニューヨークで生まれたクラシックカクテルの代表格です。ブランデーの上品で深い味わいとホワイトミントリキュールの清涼感が絶妙に調和し、甘口で飲みやすいながらもアルコール度数が高い特徴があります。名前の「スティンガー」は「針」や「毒針」を意味し、ミントリキュールの刺すような清涼感から名付けられました。禁酒法時代には上流社会で愛され、現在でも食後酒やナイトキャップとして世界中で親しまれている洗練されたカクテルです。
由来
発祥地: アメリカ (1890年頃)
1890年頃にアメリカで誕生し、1917年にウィリアム・ブースビーの「The World's Drinks and How to Mix Them」に初めて掲載されました。しかし、その起源は更に古く、1892年のウィリアム・シュミットの「The Flowing Bowl」に掲載された「The Judge」というカクテルから派生したとされています。20世紀初頭にはニューヨークのコロニーレストランの名物カクテルとなり、1920年代の禁酒法時代には大富豪レジナルド・バンダービルトが愛飲したことで上流社会に広まりました。
誕生日の意味
ブランデーの上品で重厚な香りとミントの清涼感が、洗練された魅力と誠実さを表し、多くの人から慕われる品格のある人物を象徴している
名言
- 「スティンガーは紳士のカクテルである。洗練された味わいが真の品格を表している」- クラシックバーテンダー
豆知識
- 20世紀初頭にニューヨーク市のコロニーレストランのバーテンダーによって考案された
- 1920年代の禁酒法時代に、ミントリキュールが粗悪な密造酒の味を隠すのに役立ったため人気となった
- レジナルド・バンダービルトというアメリカの大富豪が愛飲したことで上流社会に広まった
- ジェームズ・ボンドの小説「007 ダイヤモンドは永遠に」(1956年)に登場する
- ケイリー・グラント主演の映画「素晴らしき哉、人生!」(1947年)でも登場している
レシピ
材料:
- ブランデー(コニャック) - 45 ml
- ホワイトクレーム・ド・メンテ - 15 ml
- 氷 - 適量 cubes
作り方:
- シェイカーに氷を入れる
- ブランデー(コニャック)45mlを加える
- ホワイトクレーム・ド・メンテ15mlを加える
- 強くシェイクして材料をよく混ぜ合わせる
- 冷やしたカクテルグラスにストレインして注ぐ
- ミントスプリッグまたはレモンツイストをガーニッシュとして飾る
- すぐにサーブして完成