10月18日

クリスティアン・アウグスト・クルシウス（1715–1775）は、ドイツの哲学者・プロテスタント神学者。 ライプツィヒ大学教授として、ライプニッツ派の合理主義に対して批判的立場を取った。 実在論やモラル哲学の考察はイマヌエル・カントに影響を与えたとされる。 『形而上学の一般原理についての講義』などの著作を通じて近代哲学を発展させた。 神学者としては信仰と理性の調和を追求し、宗教倫理の問題にも取り組んだ。

1883年にマドリードで生まれ、ドイツで哲学を学び哲学博士号を取得した。 「生きられた理性」や「視点主義」の概念を提唱し、近代思想に大きな影響を与えた。 雑誌『オクシデンテ誌』を創刊し、スペイン文化の近代化に貢献した。 スペイン内戦後は亡命先で執筆と講演を続け、国際的な評価を築いた。 1955年に没し、政治・文化・哲学を横断する広範な思索で知られ続けている。

1899年、ドイツに生まれたレオ・シュトラウスは、ユダヤ系の家庭で育ち、ハイデルベルク大学やフライブルク大学で学びました。 ナチス台頭後にアメリカへ移住し、シカゴ大学などで教鞭を執りながら、古典政治思想の解釈を通じて近代政治理論の再構築を試みました。 代表作には『Natural Right and History』や『Persecution and the Art of Writing』があり、秘教的著述技法の研究でも知られています。 彼の思想は現代の保守主義やリベラリズム論者に幅広く影響を与えました。 1973年、74歳で逝去。今日も政治哲学の重要な研究対象として位置づけられています。

1911年に東京で生まれた森有正は、東京大学で哲学を学び、その後フランス文学・思想研究に没頭しました。 1950年代からパリ大学などに留学し、サルトルやカミュといった実存主義思想を日本に紹介。 哲学的視点から文学作品を分析し、西洋文学の深層にある思想動向を解明する研究で高い評価を得ました。 学術論文や翻訳書も多数発表し、日本におけるフランス文学研究の礎を築きました。 1976年、65歳で逝去。著作を通じて文学と哲学の架け橋となった学者です。