10月18日の命日 - 科学者・研究者

1786年

アレキサンダー・ウィルソン

(1714 - 1786)

天文学者

スコットランド出身の天文学者。太陽黒点の観測でウィルソン効果を発見した。

アレキサンダー・ウィルソン（1714–1786）は、スコットランド出身の天文学者。エディンバラ大学教授として太陽黒点を観測し、黒点が凹凸構造を持つ『ウィルソン効果』を発見した。この発見は太陽表面の構造理解に大きく貢献した。また気象学や地磁気観測にも携わり、観測ネットワークの構築に寄与した。学術論文を多数発表し、近代天文学の発展を支えた。

1786年アレキサンダー・ウィルソン天文学者 1714年

1845年

ジャン＝ドミニク・カッシーニ (4世)

(1748 - 1845)

天文学者

パリ天文台で地理測量や星表作成に貢献したフランスの天文学者。

1748年にフランスの天文学一家に生まれる。祖父から受け継いだパリ天文台の業務を継承し、天体観測を行った。フランス全土の地図作成（カッシーニ図）のプロジェクトに参加した。星表の改訂や天体の位置測定に精力的に取り組んだ。天文測量と地理学の融合を試み、近代測量学に先鞭をつけた。 1845年に没するまで長寿を保ち、後進の育成にも尽力した。

1845年ジャン＝ドミニク・カッシーニ (4世) 英語版 1748年

1866年

フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト

(1796 - 1866)

医師、博物学者

医師博物学者

ドイツ出身の医師・博物学者。幕末の日本で西洋医学と自然科学を伝えた。

1796年にドイツで生まれ、医学と博物学を学んだ。 1823年に出島のオランダ商館医として来日し、長く日本に滞在。西洋医学の技術を伝えつつ、多数の日本産動植物標本を採集した。主著『シーボルト日本動植物図譜』などで日本の自然を西洋に紹介。政治的圧力により一時追放されるも、ヨーロッパで日本研究を継続。 1872年に没するまで科学交流の橋渡し役として活躍した。

1866年フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト 1796年

1871年

チャールズ・バベッジ

(1791 - 1871)

数学者、発明家

数学者発明家

イギリスの数学者・発明家。コンピュータの概念を初めて提唱した。

1791年にイギリスで生まれた数学者・機械工学者。差分機関（Difference Engine）や解析機関（Analytical Engine）の構想を発表。これらの機械式計算装置は後のコンピュータ開発の基礎となった。確率論や統計学、暗号理論など幅広い分野で業績を残す。王立協会会員として科学普及活動や機械工学の発展に寄与した。 1871年に没し、『コンピュータの父』と呼ばれる功績を後世に残した。

1871年チャールズ・バベッジ数学者発明家 1791年

1906年

フリードリヒ・バイルシュタイン

(1838 - 1906)

化学者

ロシア帝国出身のドイツ人化学者。『ベイルシュタイン有機化学ハンドブック』の編纂で知られる。

フリードリヒ・バイルシュタインは1838年にサンクトペテルブルクで生まれました。彼はミュンヘン大学でリービッヒに師事し、有機化学の研究に没頭しました。後にハイデルベルク大学でも教鞭を執り、多くの研究論文を発表しました。彼の最も著名な業績は有機化学反応を網羅した『ベイルシュタイン有機化学ハンドブック』の編纂です。このハンドブックは今日でも有機化学分野の基本文献とされています。 1906年に亡くなるまで、化学教育と研究の発展に大きく貢献しました。

1906年フリードリヒ・バイルシュタイン化学者 1838年

1911年

アルフレッド・ビネー

(1857 - 1911)

心理学者

フランスの心理学者。知能検査（ビネー・シモン法）の開発者。

アルフレッド・ビネーは1857年にナントで生まれ、科学的心理学の先駆者となりました。彼は児童の知的能力を評価するため、シモンと共同で知能検査を開発しました。 1905年に発表されたビネー・シモン検査は、IQという概念の基礎を築きました。これにより教育現場で学習障害のある子供を早期に発見し、支援する手法が確立されました。また、心理実験や観察法を取り入れ、実証主義的なアプローチを推進しました。彼の業績は心理測定の発展に大きく寄与し、現在も多くの研究に影響を与えています。

アルフレッド・ビネー心理学者 1857年

1919年

ルートヴィヒ・ブリーガー

(1849 - 1919)

病理学者、化学者

病理学者化学者

ドイツの病理学者・化学者。血液学と組織病理学の研究で知られる。

ルートヴィヒ・ブリーガーは1849年にベルリンで生まれ、医学と化学を学びました。彼は病理学の視点から組織の化学的変化を研究し、細胞内の代謝異常を明らかにしました。血液学の領域でも多くの研究成果を挙げ、血漿成分や凝固過程の解明に寄与しました。大学教授として後進の教育に励み、多くの論文を発表しました。彼の業績は臨床病理学の発展に大きく貢献し、現代医学の基礎を築きました。 1919年にその生涯を閉じましたが、研究は現在も引き継がれています。

1919年ルートヴィヒ・ブリーガードイツ語版 1849年

1931年

トーマス・エジソン

(1847 - 1931)

発明家

電球や蓄音機などの数多くの発明で知られるアメリカの発明家。

1847年にアメリカで生まれたエジソンは、蓄音機や白熱電球など数々の革新的発明を手掛け、多くの特許を取得した。メンローパークの研究所は「発明の工場」と称され、現代的研究開発モデルの先駆けとなった。映写機や電力システムの普及にも貢献し、電力産業の基盤を築いた。生涯で1,000件以上の特許を登録し、発明家としてだけでなく実業家としても成功を収めた。 1931年に没し、その功績は現在も世界中で賞賛され続けている。

1931年トーマス・エジソン 1847年

1944年

ヨーゼフ・マリア・エーダー

(1855 - 1944)

化学者

オーストリアの写真化学者。写真技術の基礎研究で知られる。

1855年にウィーンで生まれ、化学を学んだ後、写真薬品の研究に没頭した。フォトグラフィーの化学的プロセス解明に貢献し、X線写真の発展にも寄与した。写真史に関する著作『Die photographische Ansichtspraxis』などの出版物は、写真科学の金字塔とされる。写真技術に関する学術誌を創刊し、多くの研究者を育成した。 1944年に没するまで、写真化学の分野で多大な影響を残した。

1944年ヨーゼフ・マリア・エーダー英語版 1855年

1976年

森有正

(1911 - 1976)

哲学者、フランス文学者

哲学者フランス文学者

日本の哲学者・フランス文学者。西洋思想と文学を結びつけた研究で知られる知識人。

1911年に東京で生まれた森有正は、東京大学で哲学を学び、その後フランス文学・思想研究に没頭しました。 1950年代からパリ大学などに留学し、サルトルやカミュといった実存主義思想を日本に紹介。哲学的視点から文学作品を分析し、西洋文学の深層にある思想動向を解明する研究で高い評価を得ました。学術論文や翻訳書も多数発表し、日本におけるフランス文学研究の礎を築きました。 1976年、65歳で逝去。著作を通じて文学と哲学の架け橋となった学者です。

1976年森有正フランス文学者 1911年

1978年

岩倉具実

(1905 - 1978)

言語学者

日本の言語学者。言語学の研究に貢献した。

1978年岩倉具実言語学者 1905年

1982年

守屋美賀雄

(1906 - 1982)

数学者

日本の数学者。

守屋美賀雄 1906年