キンモクセイ (金木犀)

学名: Osmanthus fragrans var. aurantiacus
科名: モクセイ科

花言葉

  • 謙遜
  • 真実
  • 気高い人
  • 陶酔
  • 初恋

特徴

花色: 橙黄色

説明

キンモクセイは中国原産の常緑小高木で、日本では秋の代表的な芳香植物として親しまれています。9月から10月にかけて橙黄色の小さな花を多数咲かせ、甘く芳醇な香りを周囲に漂わせます。ジンチョウゲ、クチナシと合わせて日本の三大芳香木の一つに数えられ、庭園樹や街路樹として広く植栽されています。花は雌雄異株で、日本には雄株のみが導入されているため結実しません。

豆知識

  • 香り成分のイオノンはスミレの香りと同じ成分
  • 日本には江戸時代に薬用植物として渡来
  • 樹齢100年を超える古木も珍しくない
  • 香りの強さは天候によって変化し、雨上がりが最も強い

利用方法

観賞用
  • 庭園樹として植栽
  • 街路樹として利用
  • 生垣として活用
薬用
  • 花を乾燥させた生薬「木犀」として胃炎治療
  • 低血圧症の改善
  • 不眠症の緩和

注意: 適量を守って使用し、体質に合わない場合は使用を中止する

食用
その他
  • 香料として化粧品や石鹸に使用
  • アロマテラピーでリラクゼーション効果

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

メランポジウム

学名: Melampodium divaricatum
科名: キク科

花言葉

  • 元気
  • あなたはかわいい

特徴

花色: 黄色

説明

メランポジウムはメキシコから中央アメリカ原産の一年草で、1990年頃に日本に導入されました。高温多湿に強く、こんもりと茂った株に明るい黄色の小花を休みなく咲かせる特徴があります。セルフクリーニング機能により、花が咲き終わると新芽が伸びて新たな花が咲くため、特別な手入れをしなくても美しい姿を保ちます。丈夫で育てやすく、夏の花壇の定番植物として人気があります。

豆知識

  • 名前の由来はギリシャ語の「黒い足」から来ている
  • 日本導入は1990年頃と比較的最近
  • セルフクリーニング機能で手入れが簡単
  • 一株から数百個の花を咲かせることがある

利用方法

観賞用
  • 花壇植え
  • 鉢植え
  • プランター栽培
  • グランドカバー
薬用
  • 特に薬用利用はない

注意: 薬用としての利用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • 蜜源植物として蝶や蜂を呼ぶ
  • 切り花として短期間利用可能

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎

症状: 大量摂取により軽度の胃腸障害を起こす可能性がある

ミソハギ (禊萩)

学名: Lythrum anceps
科名: ミソハギ科

花言葉

  • 慈悲
  • 愛の悲しみ
  • 純真な愛情

特徴

花色: 紅紫色

説明

ミソハギは日本から朝鮮半島に分布する多年草で、湿地や田の畔などに自生します。7月から9月にかけて、茎の上部に紅紫色の6弁の小花を穂状に多数咲かせます。別名「盆花」「精霊花」と呼ばれ、お盆に仏前に供える花として古くから親しまれています。禊(みそぎ)に使用されたことから禊萩の名がつき、清めの意味を持つ神聖な植物とされています。

豆知識

  • 牧野富太郎博士が1898年に別種として発表した
  • 茎の断面が四角形という特徴がある
  • 水を注いで厄を払う禊ぎの儀式に使用された
  • タンニンを含み昔は染料として利用された

利用方法

観賞用
  • お盆の供花
  • 水辺の植栽
  • 湿地花園
  • 切り花
薬用
  • 全草を乾燥した「千屈菜」として整腸作用
  • 湿疹やかぶれの治療
  • 止血効果

注意: 薬用利用時は専門知識を有する者の指導のもとで使用する

食用

食用には適さない

その他
  • 禊ぎの儀式での清めの水撒き
  • 染料として紫色の染色に利用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

ツルコケモモ (蔓苔桃)

学名: Vaccinium oxycoccos
科名: ツツジ科

花言葉

  • 心の慰め
  • 心痛を和らげる
  • 天真爛漫

特徴

花色: 白色から淡紅色

説明

ツルコケモモは北半球の寒冷地域に分布する常緑小低木で、湿地や沼地に自生します。7月頃に白色から淡紅色の小さな花を咲かせ、花弁は4枚で外側に反り返るのが特徴的です。9月から10月にかけて直径1cm程度の赤い球形の果実を結び、これがクランベリーとして食用に利用されます。北米ではアメリカ先住民が古くから食用や薬用として利用してきた歴史があります。

豆知識

  • アメリカ先住民が移民にクランベリーの利用法を教えた
  • 花の形がツルの頭に似ているため英名がCrane-berry
  • ビタミンCとアントシアニンが豊富
  • 商業栽培では水に浮かべて収穫する方法が用いられる

利用方法

観賞用
  • 湿地花園での植栽
  • ロックガーデン
  • 盆栽として利用
薬用
  • 泌尿器系感染症の予防
  • 抗酸化作用による老化防止
  • 胃腸の健康維持

注意: 過量摂取により胃腸障害を起こす可能性がある

食用
  • 果実
その他
  • 天然染料として赤色の染色
  • 化粧品の原料として利用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない