10月17日

出来事

1346年

ネヴィルズ・クロスの戦い。第二次スコットランド独立戦争および百年戦争の一端で、スコットランド国王デイヴィッド2世がラルフ・ネヴィル (バロン男爵2世)指揮するイギリス軍に敗れ、捕えられる。

スコットランド独立戦争の一局面となったネヴィルズ・クロスの戦いで王が英軍に敗れ、捕虜となった。
1346年10月17日、イングランド北東部ダラム近郊で行われた。 第二次スコットランド独立戦争の一戦で、デイヴィッド2世が軍を率いたが、英軍バロン男爵ラルフ・ネヴィルの巧みな指揮に敗北。 戦闘後、王は捕縛され、スコットランド側は指導力を喪失した。 この勝利はイングランドの戦略的優位を固め、百年戦争におけるさらなる布石となった。 城郭戦術や歩兵の運用が学術的にも注目された。
1346年 ネヴィルズ・クロスの戦い 百年戦争 スコットランド デイヴィッド2世 ラルフ・ネヴィル (バロン男爵2世) 英語版
慶長2年9月7日

慶長の役・稷山の戦い:黒田長政が明軍を撃退する。

1597年、慶長の役の稷山の戦いで黒田長政が率いる日本軍が明軍を退けた。
1597年9月7日、慶長の役の一環として朝鮮半島の稷山で展開された戦闘。 日本軍は水陸両面から攻撃を仕掛け、数倍の明軍を効果的に撹乱した。 激戦の末、明軍は退却を余儀なくされ、日本軍は防衛線を確保した。 この戦いは日本軍の補給線強化と皇命支援の象徴となり、朝鮮侵略戦争における重要拠点を掌握した。 日本側の戦術的勝利が朝鮮情勢に与えた影響は大きい。
1597年 慶長 9月7日 慶長の役 稷山の戦い 黒田長政 明
1610年

フランス王ルイ13世の戴冠式がランス大聖堂で行われる。

1610年、ランス大聖堂でルイ13世の戴冠式が執り行われた。
1610年10月17日、フランス王位を継承したルイ13世の戴冠式がランス大聖堂で執り行われた。 先代アンリ4世の暗殺後、わずか9歳で即位したルイ13世は、この式典で正式に国王として承認された。 式典は伝統に則り、大司教による祝福と儀礼的な玉座への着座が行われた。 廷臣や諸侯が参列し、王権の神聖性と王朝の正統性を国内外に示した。 戴冠式は後の政治的安定と宮廷文化の発展に寄与した。
1610年 フランス ルイ13世 ランス大聖堂
元禄8年9月10日

元禄小判の流通はじまる。

1695年、江戸時代の新貨幣「元禄小判」が流通開始。
1695年、江戸幕府が金貨である元禄小判の流通を開始した。 新たに製造された小判は従来より純度を高めた金合金で、流通コストの低減を図った。 これにより貨幣制度の安定化が図られ、商業活動が活性化した。 しかし貨幣価値の変動を招き、町人経済に影響を与えた。 元禄時代の経済発展を象徴する出来事として知られる。
1695年 元禄 9月10日 元禄小判
1771年

15歳のモーツァルトが作曲した歌劇『アルバのアスカーニョ』が初演。

1771年、15歳のモーツァルトによる歌劇『アルバのアスカーニョ』が初演。
1771年10月17日、ミラノの王立劇場で歌劇『アルバのアスカーニョ』が初演された。 当時15歳のモーツァルトが作曲を手掛け、生涯初期の傑作と評された。 作品は物語性豊かな神話劇であり、華やかなアリアや合唱が高く評価された。 当地の宮廷や貴族からも称賛を受け、モーツァルトの名声は一層高まった。 この成功が以後のイタリア遠征と作曲活動に大きな弾みをつけた。
1771年 モーツァルト アルバのアスカーニョ 英語版
1777年

アメリカ独立戦争・サラトガの戦いで英軍のジョン・バーゴイン将軍がホレイショ・ゲイツ将軍に降伏。

1777年、アメリカ独立戦争のサラトガの戦いでジョン・バーゴイン将軍が降伏を表明した。
1777年10月17日、アメリカ独立戦争におけるサラトガの戦いで英軍ジョン・バーゴイン将軍が降伏を表明した。 この戦いは植民地軍の大勝利と位置づけられ、独立派の士気を大いに高めた。 バーゴイン隊は補給線の断絶と包囲戦により窮地に陥り、最終的に1万余の兵を投降させた。 サラトガの勝利はフランスのアメリカ独立派支援決定の契機となり、戦局を転換させた。 戦術的教訓として包囲戦の重要性が再認識された。
1777年 アメリカ独立戦争 サラトガの戦い ジョン・バーゴイン ホレイショ・ゲイツ
1797年

ナポレオン・ボナパルトとオーストリア代表がフランス革命戦争の講和条約の1つカンポ・フォルミオ条約に調印。

1797年、ナポレオンとオーストリアがカンポ・フォルミオ条約に調印。
1797年10月17日、ナポレオン・ボナパルトとオーストリア代表がカンポ・フォルミオ条約に調印した。 この条約によりフランスはオーストリア領ネーデルラントやイタリア北部を獲得した。 ベネチア共和国は消滅し、その領土がフランスとオーストリアに分割された。 条約は第一対仏大同盟の終結を意味し、ナポレオンの欧州における影響力を強化した。 同時に革命的外交の一環として、領土再編のモデルケースともなった。
1797年 ナポレオン・ボナパルト オーストリア フランス革命戦争 カンポ・フォルミオ条約
1806年

ハイチの独立運動指導者ジャン＝ジャック・デサリーヌ（ハイチ皇帝ジャック1世）が暗殺される。

1806年、ハイチ初代皇帝ジャック1世（ジャン＝ジャック・デサリーヌ）が暗殺された。
1806年10月17日、ハイチ初代皇帝ジャック1世ことジャン＝ジャック・デサリーヌが暗殺された。 独立後の混乱期に皇帝として即位したデサリーヌは過酷な統治で国内に反感を抱かれていた。 暗殺は反乱勢力の襲撃によって首都で行われ、政治的混乱に拍車がかかった。 彼の死後、ハイチは複数の勢力に分裂し、国家建設は難航した。 デサリーヌの功罪が評価されるなか、暗殺は独立後の混乱を象徴する事件となった。
1806年 ハイチ ジャン＝ジャック・デサリーヌ
1814年

ロンドンビール洪水。ロンドンのビール醸造所でビールの入った大樽が爆発。溢れたビールが連鎖的に別の大樽を次々と破壊し、ビールが洪水の様に流出。8人が死亡した。

1814年、ロンドンの醸造所で大樽が破裂しビール洪水が発生、8人が死亡した。
1814年10月17日、ロンドンのミュー・アンド・カンパニー醸造所で大樽が破裂しビールが洪水のように街に溢れた。 崩壊した大樽が連鎖的に次々と破壊され、数万ガロンのビールが流出した。 流出したビールは近隣を浸水させ、通行人が巻き込まれ8人が犠牲となった。 事故後の調査では構造的欠陥と圧力管理の問題が指摘され、醸造所の安全基準が見直された。 都市インフラと産業施設の安全性に対する初期の教訓となった。
1814年 ロンドンビール洪水
1859年

ジェームス・カーティス・ヘボンが横浜到着。日本の教育に大きな足跡を残す。

1859年、宣教師ジェームズ・カーティス・ヘボンが横浜に到着。
1859年10月17日、宣教師ジェームズ・カーティス・ヘボンが横浜に到着した。 彼は医師として活動しつつ、日本語研究に取り組み、ヘボン式ローマ字の基礎を築いた。 さらに英和辞典『和英語林集成』を編纂し、教育と翻訳の分野で大きな足跡を残した。 横浜や江戸で開いた私塾では多くの日本人学生が学び、西洋医学の普及にも貢献した。 ヘボンの業績は近代日本の教育と国際交流の礎となった。
1859年 ジェームス・カーティス・ヘボン
1860年

第1回全英オープンゴルフがスコットランドのプレストウィックゴルフクラブで開催。8人のプロが参加し、12ホールのコースを1日で3ラウンドプレーした。

ゴルフのメジャー大会である全英オープンの第1回大会がスコットランドで開催された。
ゴルフ史上最古のメジャー大会となる全英オープンの第1回大会がプレストウィックゴルフクラブで開催された。 参加者は8人のプロ選手のみで、当時は12ホールのコースを1日に3ラウンド行った。 合計36ホールを完走した優勝者にはわずかな賞金と名誉が与えられた。 競技形式や参加人数、コース設定は現在の大会とは大きく異なる。 この大会が後に世界的なメジャー大会の礎となった。
1860年 全英オープンゴルフ
1877年

東京・神田に華族の教育機関・華族学校が開校。明治天皇により学習院と名付けられる。

華族の子女教育を目的とした華族学校（後の学習院）が東京・神田で開校した。
明治10年（1877年）、華族の子女を対象とした教育機関として華族学校が東京・神田に開校した。 開校式では明治天皇が「学習院」の校名を賜り、皇族・華族の教育拠点となった。 当初は漢学、礼法、洋学など多岐にわたる科目が教えられた。 後に学習院初等科、中等科、高等科を備えた総合的な教育機関へと発展を遂げた。 現在も学習院大学、学習院中・高等科として歴史を受け継いでいる。
1877年 学習院