10月17日の命日 | calendar.web-standard.org

532年

ボニファティウス2世

ローマ教皇

6世紀初頭にローマ教皇を務めた教会指導者。教会の権威を維持しつつ、東ローマ帝国との関係を調整した。

530年に教皇に選出され、2年間にわたり教会を統率した。アンチローマ教皇との対立を収拾し、教義の統一に尽力した。東ローマ帝国との交渉を通じて、教会の独立性を守った。在位中の教令・改革が後世の教会運営に影響を与えた。 532年にローマで没し、その功績は歴史に記録されている。

532年ボニファティウス2世ローマ教皇

1456年

ニコラ・グルノン

(1375 - 1456)

作曲家

フランス出身の作曲家。ブルゴーニュ楽派のポリフォニー作品で知られる。

1375年頃にフランスで生まれ、ブルゴーニュ楽派の中心人物として活躍した。パリ大聖堂の聖歌隊員やイングランド王室礼拝堂に仕え、多彩な声楽曲を作曲。典礼曲や世俗歌曲で高い技術を示し、後世の作曲家に影響を与えた。代表的な作品には多数のミサ曲やモテットがある。 1456年に没するまで長寿を保ち、その作品は中世末期の音楽史に名を残している。

1456年ニコラ・グルノン作曲家 1375年

1586年

フィリップ・シドニー

(1554 - 1586)

詩人、廷臣、軍人

詩人廷臣軍人

16世紀イングランドの詩人、廷臣、軍人。文才と武勇に優れたルネサンス人。

1554年に生まれ、エリザベス朝の廷臣として宮廷文化を彩った。著作『アーケイディア』やソネット集『アストロフェルとステラ』で知られる。外交官として欧州諸国を訪れ、文筆活動と軍務を両立した。 1586年、オランダ遠征で負傷し、帰国後に戦傷がもとで没した。その高潔な人柄と多彩な業績は後世の作家や軍人に影響を与え続けている。

1586年フィリップ・シドニー 1554年

寛永元年9月6日

高台院（ねね）

豊臣秀吉の正室

豊臣秀吉の正室として権力の中枢に立ち、茶の湯や文化振興を後援した。

出生は不詳だが、大阪近郊の土豪の娘として生まれたとされる。美貌と機知に優れ、秀吉の寵愛を受けて正室となる。政務には直接携わらなかったが、京洛の文化活動や茶会を支援した。秀吉没後は尼僧として高台院と号し、京都に高台寺を建立した。大坂冬の陣・夏の陣を見守りつつ、後援者として秀吉政権の遺産を保全した。

1624年寛永 9月6日高台院豊臣秀吉正室生年不詳

1757年

ルネ・レオミュール

(1683 - 1757)

科学者

フランスの博物学者・理化学者。レオミュール温度計で知られる。

1683年にフランスで生まれ、博物学や昆虫学の研究を行った。温度計の目盛としてレオミュール度を提案し、工業的応用に寄与した。昆虫の生態観察にも従事し、多くの研究を発表した。金属や鉱物の熱膨張実験を通じて理化学の発展に貢献した。 1757年に死去し、その名は温度単位や博物学の分野で長く記憶される。

1757年ルネ・レオミュール 1683年

1780年

ウィリアム・クックワーシー

(1705 - 1780)

クエーカー教徒牧師、薬剤師

クエーカー教徒牧師薬剤師

18世紀のクエーカー教徒牧師兼薬剤師。コミュニティの信仰と医療に貢献した。

1705年に生まれ、クエーカー教徒牧師として伝道活動を行った。薬剤師としても地域医療に従事し、人々の健康を支えた。平和主義を掲げ、社会貢献に尽力した。コミュニティの指導者として信徒からの信頼を集めた。 1780年に没し、詳細な活動記録は限られている。

1780年ウィリアム・クックワーシー英語版クエーカー教徒 1705年

1780年

ベルナルド・ベッロット

(1720 - 1780)

画家

18世紀イタリア生まれの画家。都市風景画（ヴェドゥータ）で名を馳せた。

1720年にイタリアのヴェネツィア近郊で生まれ、叔父カナレットに師事した。ヨーロッパ各地を巡り、ドレスデンやワルシャワの都市景観を精緻に描写。宮廷画家としてポーランド王やザクセン選帝侯に仕えた。精密な遠近法と光の表現で知られ、建築物の細部を克明に捉えた。 1780年に没し、数多くの作品が現在も各地の美術館に所蔵されている。

ベルナルド・ベッロット画家 1720年

1799年

ルイ・クロード・カデ・ド・ガシクール

(1731 - 1799)

化学者、初めて有機金属を合成

化学者初めて有機金属を合成

18世紀フランスの化学者。初めて有機金属化合物を合成した先駆者。

1731年に生まれ、有機金属化学の先駆的研究を行った。銅とアーセニックを反応させてカコードル類を合成し、炭素金属結合の可能性を示した。有機金属化学の発展に大きく寄与し、後の研究者に影響を与えた。研究成果は化学史における重要なマイルストーンとされる。 1799年に没し、その業績は有機合成化学の基礎となった。

1799年ルイ・クロード・カデ・ド・ガシクール有機金属 1731年

1806年

ジャン＝ジャック・デサリーヌ

(1758 - 1806)

ハイチ皇帝

ハイチ独立の立役者で初代皇帝。黒人奴隷解放の旗手として知られる。

1758年に生まれ、トゥーサン・ルヴェルチュールのもとで独立運動を指導。 1804年、ハイチの独立を宣言し、自ら初代皇帝ジャック1世に就任。元奴隷として自由と平等を掲げ、新国家建設に尽力した。しかし政治的混乱と反対派の台頭に苦しみ、1806年に暗殺された。彼の革命的業績は、黒人解放運動とポスト植民地国家の形成に大きな影響を与えた。

1806年ジャン＝ジャック・デサリーヌハイチ 1758年

1836年

ジョージ・コールマン

(1762 - 1836)

劇作家、作家

劇作家作家

イギリスの劇作家・作家。コメディ作品で広く知られる。

1762年に劇作家ジョージ・コールマン（父）の息子として生まれた。『法定相続人（The Heir at Law）』や『ジョン・ブル（John Bull）』などの喜劇で知られる。ヘイマーケット劇場の経営に携わり、演劇界の発展に寄与した。巧みな台詞とユーモアで19世紀初頭のロンドンに笑いを届けた。 1836年に没し、その作品は英国演劇史に名を残している。

1836年ジョージ・コールマン英語版 1762年

1836年

オレスト・キプレンスキー

(1782 - 1836)

画家

ロマン主義期を代表するロシアの肖像画家。人物の内面を繊細に描き出した作品で知られる。

オレスト・アレクセーエヴィチ・キプレンスキーは1782年にロシア帝国で生まれた。サンクトペテルブルク絵画彫刻学校で学び、イタリアやドイツを旅行して美術を研鑽。優れた筆致と光の表現で貴族や著名人の肖像を多く手がけた。特に『カール14世ヨハンの肖像』などはロシア宮廷画家としての地位を確立。 1836年10月17日にペテルブルクで没し、享年54。

オレスト・キプレンスキー 1782年

1837年

ヨハン・ネポムク・フンメル

(1778 - 1837)

作曲家

ウィーンを拠点に活躍したオーストリアの作曲家・ピアニスト。古典派からロマン派への橋渡しをした存在。

ヨハン・ネポムク・フンメルは1778年にボヘミア地方で生まれた。幼少期にモーツァルトの弟子となり、神童として名声を博す。ウィーンやウィーン宮廷で演奏活動を行い、作曲家としても多彩な作品を残した。器楽曲、協奏曲、室内楽など幅広いジャンルに精通し、後進の教育にも尽力。 1837年10月17日にウィーンで逝去し、59歳。

1837年ヨハン・ネポムク・フンメル 1778年