10月15日の命日 - 科学者・研究者

1564年

アンドレアス・ヴェサリウス

(1514 - 1564)

解剖学者、医師

解剖学者医師

近代解剖学の祖と称される16世紀の解剖学者・医師。

アンドレアス・ヴェサリウス（1514-1564）はフランドル出身の解剖学者・医師。1543年に著書『人体の構造』を刊行し、解剖学の基礎を築いた。彼は人体解剖に基づく正確な図版を多数作成し、従来のガレノス学説を批判的に検証した。パドヴァ大学で教鞭をとり、のちに神聖ローマ皇帝カール5世の宮廷医師となった。彼の研究は医学教育に大きな変革をもたらし、現代解剖学の発展に寄与した。 1564年、イタリアで旅先の事故により没したが、その功績は現在に至るまで高く評価されている。

1564年アンドレアス・ヴェサリウス解剖学者医師 1514年

1715年

ハンフリー・ディットン

(1675 - 1715)

数学者

17-18世紀に活躍したイギリスの数学者。

ハンフリー・ディットン（1675-1715）はイギリスの数学者。初期の微積分学や解析幾何学の研究に貢献し、複数の学術論文を発表した。数学教育者としても知られ、ロンドン数学協会で講義を行った。光学や流体力学にも関心を示し、物理学的問題にも数理的アプローチを試みた。その生涯は比較的短かったが、当時の数学界において高い評価を得た。

1715年ハンフリー・ディットン英語版 1675年

1804年

アントワーヌ・ボーメ

(1728 - 1804)

化学者

18世紀フランスの化学者で、物質の比重を測定するボーメ度法を確立した。

アントワーヌ・ボーメは1728年にフランスで生まれた化学者です。比重計の改良を重ね、溶液の濃度測定に用いられるボーメ度法を考案しました。その手法は分析化学分野の標準的手法として広く普及しました。パリの王立化学アカデミーで活躍し、多くの研究成果を発表しました。 1804年に没し、近代化学研究の基礎を築いた功績が高く評価されています。

1804年アントワーヌ・ボーメ 1728年

1817年

ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルト

(1784 - 1817)

東洋学者

スイス出身の東洋学者。ペトラ遺跡など西洋未踏の地を調査した。

ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルトは1784年にスイスで生まれた東洋学者です。アラブ人に変装してオスマン帝国内を詳細に調査し、西洋未踏の地を報告。 1812年に古代都市ペトラを「再発見」し、その地図と記録をヨーロッパに伝えました。またアブ・シンベル神殿などエジプト遺跡の調査を行い、考古学研究に貢献。 1817年にカイロで急逝し、その早すぎる死は学界に惜しまれました。

ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルト 1784年

1858年

カール・グスタフ・モサンデル

(1797 - 1858)

化学者、ランタン、エルビウム、テルビウムを発見

化学者ランタンエルビウムテルビウムを発見

スウェーデンの化学者で、ランタン、エルビウム、テルビウムを発見した。

カール・グスタフ・モサンデルは1797年にスウェーデンで生まれた化学者です。イェーテボリ大学で研究を行い、希土類元素の単離に取り組みました。 1842年にランタンを、1843年にエルビウムとテルビウムを発見。これらの発見は元素周期表の理解と希土類化学の礎となりました。 1858年に没し、その功績は化学界で高く評価されています。

1858年カール・グスタフ・モサンデルランタンエルビウムテルビウム 1797年

1891年

トーマス・ブラキストン

(1832 - 1891)

軍人、貿易商、探検家、博物学者

軍人貿易商探検家博物学者

イギリスの軍人・探検家・博物学者。東南アジアから太平洋にかけて調査した。

トーマス・ブラキストンは1832年にイギリスで生まれ、多彩な経歴を持つ人物です。軍人としての訓練を経て、退役後は貿易商として東南アジア各地を探検。航海中に収集した動植物標本を英国学会に届け、博物学研究に寄与しました。探検記と報告書は当時の地理学・生物学界で注目を集めました。 1891年に没し、その探検成果は後続の研究者に引き継がれました。

1891年トーマス・ブラキストン軍人探検家博物学者 1832年

1892年

ミヒャエル・アントン・ビールメル

(1827 - 1892)

内科医

ドイツの内科医。内科学の発展に貢献し、悪性貧血の研究で知られる。

1827年にドイツで生まれた内科医。医学教育に力を注ぎ、内科学の専門誌創刊を支援した。彼は悪性貧血の研究を行い、その病態解明に寄与した。医学界では教育者としても知られ、多くの後進を育成した。内科領域の基礎を築いた一人として評価されている。 1892年に没し、業績は現在でも内科学の歴史に残る。

1892年ミヒャエル・アントン・ビールメル英語版 1827年

1915年

テオドール・ボヴェリ

(1862 - 1915)

生物学者

ドイツの生物学者、細胞学と遺伝学の発展に貢献した。

1862年にドイツで生まれ、ウィルツブルク大学で学位を取得した。染色体説を支持し、細胞分裂のしくみを明らかにした研究で知られる。発生学やがん研究にも取り組み、遺伝学の基礎を築いた。多数の論文発表を通じて、生物学研究に大きな影響を与えた。 1915年に没し、その功績は細胞生物学の歴史に刻まれている。

1915年テオドール・ボヴェリ 1862年

1930年

ハーバート・ヘンリー・ダウ

(1866 - 1930)

化学者、実業家、ダウ・ケミカル創業者

化学者実業家ダウ・ケミカル創業者

アメリカの化学者・実業家で、ダウ・ケミカルの創業者。革新的な臭素抽出法を開発し化学工業に貢献した。

1866年にイギリス領ノバスコシアで生まれたダウは、化学者として臭素の抽出プロセスを改良しました。 1897年にダウ・ケミカルを創立し、塩湖からの工業的な臭素生産を実現。その後も多様な化学製品の開発を推進し、世界的企業へと成長させました。実業家として科学技術の発展にも寄与し、多数の特許を取得。 1930年に逝去するまで化学工業の礎を築いた人物です。

1930年ハーバート・ヘンリー・ダウダウ・ケミカル 1866年

1946年

アーサー・ジェームズ・アーノット

(1865 - 1946)

電気技師、電動ドリルの特許取得者

電気技師電動ドリルの特許取得者

オーストラリアの電気技師。世界で初めて電動ドリルの特許を取得した。

1865年にイギリスで生まれ、若くして電気技術に興味を持ちました。オーストラリアに移住後、メルボルンで電力施設の設計に携わります。 1895年に世界初の電動ドリルを開発し、特許を取得。建設や鉱業などで作業効率を大幅に向上させる発明として評価されました。 1946年に逝去するまで、多くの電気機器の設計に貢献しました。

1946年アーサー・ジェームズ・アーノット英語版電動ドリル 1865年

1957年

上野陽一

(1883 - 1957)

経営学者、産業能率短期大学創立者

経営学者産業能率短期大学創立者

1883年生まれの日本の経営学者。産業能率短期大学を創立し、経営教育の発展に貢献しました。

上野陽一は1883年に生まれ、経営学の研究と教育に生涯を捧げました。戦後復興期にあたり、企業の組織運営や生産性向上に関する理論を提唱しました。 1950年代初頭に産業能率短期大学を創立し、実践的な経営教育の場を提供しました。多くの経営者やビジネスパーソンを育成し、日本の経営教育の礎を築きました。 1957年10月15日に74歳で逝去しました。

上野陽一産業能率短期大学 1883年

1979年

フロイド・ヘンリー・オールポート

(1890 - 1979)

心理学者

アメリカの心理学者。社会心理学の実証的研究を確立した。

1890年に生まれ、ウィスコンシン大学やハーバード大学で教鞭を執りました。著書『集団心理』などで、個人の態度や行動を実験的に研究する手法を打ち立てました。観察と統計を用いたアプローチで社会的影響のメカニズムを明らかにしています。彼の研究は社会心理学を独立した実験科学として確立する礎となりました。社会的態度の測定法や量的研究手法の基盤を築き、後続の研究者に大きな影響を与えました。 1979年に没しましたが、その業績は今日も学界で高く評価されています。

1979年フロイド・ヘンリー・オールポート英語版 1890年