フジバカマ (藤袴)

学名: Eupatorium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 用心深い
  • あの日を思い出す
  • ためらい
  • 遅れ

特徴

花色:

説明

フジバカマは秋の七草の一つに数えられるキク科ヒヨドリバナ属の多年草で、中国と朝鮮半島原産の薬草として日本に伝来しました。興味深いことに、秋の七草の中でフジバカマだけが中国からの帰化植物です。10月上旬から11月中旬頃にピンク色の小さな花を多数咲かせ、半乾きになると桜餅の葉のような芳香を放ちます。平安時代の女性はこの香りを利用して髪を洗い、防虫剤や芳香剤としても使用していました。現在は絶滅危惧種に指定されており、市販されているものの多くはサワフジバカマとの雑種です。万葉集や源氏物語にも登場する、日本文学にとって重要な植物でもあります。

豆知識

  • 秋の七草の中で唯一の中国原産の帰化植物
  • 現在市販されているものの多くはサワフジバカマとの雑種
  • 桜餅の香りの正体は同じクマリンという成分
  • 絶滅危惧種に指定されている貴重な植物

利用方法

観賞用
  • 庭園での秋の花として植栽
  • 茶花として茶道で使用
  • 生け花の秋の花材として重宝
薬用
  • 神経痛の入浴剤として利用
  • 生薬名「蘭草」として薬用に使用

注意: 薬用使用前には専門家への相談が必要です。

食用

一般的に食用としては使用されない

その他
  • 平安時代の髪洗いの香料
  • 防虫剤として利用
  • お茶として飲用される

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

キンモクセイ (金木犀)

学名: Osmanthus fragrans var. aurantiacus
科名: モクセイ科

花言葉

  • 志の高い人
  • 気高い人
  • 謙虚
  • 変わらぬ魅力
  • 真実
  • 陶酔
  • 初恋

特徴

花色:

説明

キンモクセイは中国原産のモクセイ科の常緑小高木で、日本三大香木(春の沈丁花・夏のクチナシと並び)の一つとして親しまれています。学名のOsmanthusは「香りのする花」という意味で、9月中旬から10月下旬にかけて、強い甘い香りを放つ橙色の小花を多数咲かせます。香りの主成分はβ-イオノン、リナロール、γ-デカラクトンなどで、その香りは数百メートル先まで届くほど強烈です。花期は短く、開花してから2-3日、長くても1週間ほどで散ってしまいます。中国では「桂花茶」や「桂花陳酒」など食用香料としても利用され、日本でも薬用として胃炎や不眠症の改善に使用されてきました。

豆知識

  • 植物学の父・牧野富太郎が金木犀と命名した
  • 樹皮がサイの皮膚に似ていることから「犀」の字が使われた
  • 香りは午前中が最も強く、夕方以降は弱くなる
  • 日本には雄株のみが渡来したため結実しない

利用方法

観賞用
  • 庭木として香りを楽しむ植栽
  • 公園や街路樹として広く利用
  • 生け花の秋の花材として使用
薬用
  • 乾燥した花を焼酎に漬けて胃薬として利用
  • 不眠症や低血圧症の改善

注意: 薬用使用前には専門家への相談が必要です。

食用
その他
  • 香水や化粧品の香料として利用
  • アロマテラピーでリラックス効果
  • 染料として橙色の色素を得る

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

クレオメ

学名: Cleome hassleriana
科名: フウチョウソウ科

花言葉

  • 秘密のひととき
  • 風に舞う
  • あなたの容姿に酔う
  • 舞姫
  • 小さな愛

特徴

花色:

説明

クレオメは南アメリカ原産のフウチョウソウ科の一年草で、明治時代に日本に伝来しました。草丈は60-120cmと高くなり、夕方に咲いて翌日の昼にはしぼんでしまう短命な花ですが、花茎を伸ばして下からどんどん咲き上がっていくため、長期間開花を楽しめます。4弁花で長いおしべが特徴的で、花色はピンク、白、紫などがあります。蝶が舞っているような花姿から「西洋風蝶草」、花色が変化することから「酔蝶花」とも呼ばれます。最近は従来の欠点(トゲ、べたつき、独特な香り)を改良した園芸品種も登場し、コンパニオンプランツとしても利用されています。

豆知識

  • 英名「Spider Flower」は長いおしべが蜘蛛の足を連想させることから
  • 夕方に咲いて翌日昼にしぼむ一日花
  • 最近の品種は従来の欠点を改良して育てやすくなった
  • 天敵温存植物として農業でも注目される

利用方法

観賞用
  • 夏から秋の花壇での高性植物として利用
  • 切り花として短期間楽しむ
  • コンテナガーデンでのアクセント植物
薬用
  • 民間療法での使用記録は限定的

注意: 薬用としての確立された用途はありません。

食用

食用には適さない

その他
  • コンパニオンプランツとして害虫防除に利用
  • 蜜源植物として蝶や蜂を呼び寄せる
  • 種子から油を採取する地域もある

毒性

症状: 特に毒性は報告されていない

スイートバジル

学名: Ocimum basilicum
科名: シソ科

花言葉

  • 神聖
  • 好意
  • 好感
  • 何という幸運

特徴

花色:

説明

スイートバジルはインドと熱帯アジア原産のシソ科メボウキ属の一年草ハーブで、和名は「メボウキ(目箒)」と呼ばれます。7月から11月頃に白色や薄紅色の小さな花を縦に連なって咲かせます。香りの主成分はメチルカビコール、リナロール、シネオールなどで、刺激性が低く生でも食べられます。古代ギリシアでは王族の香水や薬の原料として使われていたことから、「王」を意味するギリシャ語の「basileus」に由来して名付けられました。トマトとの相性が良く、イタリア料理をはじめ世界各国の料理に広く使用されています。胃腸を整える効果や食欲増進作用があり、カロテンやビタミンE、ミネラル分も豊富に含んでいます。

豆知識

  • 古代ギリシアで王族の香水や薬の原料だったことから「王のハーブ」と呼ばれる
  • トマトと一緒に植えると互いの成長を促進するコンパニオンプランツ
  • 花を摘み取ると葉の収穫期間が延びる
  • 世界中で150種類以上の品種が存在する

利用方法

観賞用
  • ハーブガーデンでの香りの植物として栽培
  • キッチンガーデンでの実用と観賞を兼ねる
  • 白い花穂が美しい観賞植物として利用
薬用
  • 胃腸を整える消化促進効果
  • 食欲増進作用
  • 口内炎の改善(煎じ液)

注意: 大量摂取は避け、アレルギー体質の方は注意が必要です。

食用
その他
  • エッセンシャルオイルの原料
  • 天然の防虫剤効果
  • 化粧品の香料成分

毒性

症状: 適量使用では毒性はありませんが、大量摂取は避けるべきです