10月13日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

天正2年9月29日

伊勢国長島城の一向一揆勢が織田信長に降伏。城を退去するも、一斉射撃を受けて門徒多数が殺害。織田軍も逆襲を受け一門の武将を多数失う。（長島一向一揆）

1574年10月13日、伊勢国長島城の一向一揆勢が織田信長に降伏したが、退去中に攻撃を受け多くの門徒が犠牲となった事件。

長島一向一揆は浄土真宗の門徒が自治を求めて起こした一揆で、織田信長は1569年から攻略を進めていた。天正2年（1574年）9月29日に主力がようやく降伏したものの、城を退去する一揆勢は退却路で一斉射撃を受け、多くの門徒が命を落とした。織田軍も伏撃を受けて有力な武将を失い、戦術的な痛み分けに終わった。宗教的結社と戦国大名の対立構造を浮き彫りにし、信長の冷酷さを象徴する事件として知られる。

1574年天正 9月29日伊勢国長島城一向一揆織田信長長島一向一揆

慶長5年9月7日

大津城の戦いが始まる。

1600年、関ヶ原合戦の前哨戦として大津城の戦いが勃発した。

慶長5年（1600年）9月7日、関ヶ原の合戦を目前に控えた東西両軍の緊張が高まる中、大津城を巡る戦闘が繰り広げられた。この城は京都と西軍の補給路を結ぶ要衝で、当初東軍に属していた城将が西軍からの揺さぶりを受けて攻防戦が展開された。戦闘は短期間で終息し、大津城はほどなく制圧されたが、両軍の戦力と士気に大きな影響を与えた。関ヶ原本戦への布石として歴史に刻まれている。

1600年慶長 9月7日大津城の戦い

1812年

米英戦争: クィーンストン・ハイツの戦い。

1812年の米英戦争で、クィーンストン・ハイツの戦いが発生し、両軍に多くの犠牲が出た。

1812年10月13日、米英戦争初期の大規模戦闘がオンタリオ湖近郊で勃発した。アメリカ軍は国境を越えて橋頭堡を築こうとし、イギリス軍とカナダ植民地民兵が迎え撃った。イギリス軍総司令官アイザック・ブロック将軍がこの戦いで戦死し、両軍の士気に大きな影響を与えた。アメリカ軍は一時的に勝利を収めたが、激しい交戦で損害を被った。戦闘は米英間の長期戦争を象徴する一局面となった。

1812年米英戦争クィーンストン・ハイツの戦い

1942年

第二次世界大戦: ヘンダーソン基地艦砲射撃。

第二次世界大戦中、日本海軍がヘンダーソン基地を艦砲射撃した戦闘行為。

1942年10月13日、日本海軍はガダルカナル島のヘンダーソン基地（米軍飛行場）を艦砲射撃しました。これはソロモン諸島をめぐる激戦の一環で、航空部隊の運用を阻止する狙いがありました。射撃により滑走路や施設が損傷を受け、一時的に航空作戦に支障を及ぼしました。米軍側は速やかに修復し反撃を行い、基地の運用は継続されました。この出来事はガダルカナル航空戦の緊迫した攻防を象徴するものです。

1942年第二次世界大戦ヘンダーソン基地艦砲射撃

1943年

第二次世界大戦: 連合国に降伏したイタリアのピエトロ・バドリオ政権が、ナチス・ドイツに宣戦布告。

イタリアのバドリオ政権がナチス・ドイツに宣戦布告して同盟を転換した。

1943年10月13日、連合国に降伏していたイタリアのピエトロ・バドリオ政権はナチス・ドイツに正式に宣戦布告しました。これはイタリアが枢軸国から離脱し、連合国側に加わる重要な転換点となりました。宣戦布告によりイタリア国内に駐留していたドイツ軍との対立が深まり、イタリア戦線の戦況に大きな影響を与えました。新たな協力関係のもと、イタリア軍の一部は連合国軍と共闘して戦うようになりました。

1943年連合国イタリアピエトロ・バドリオナチス・ドイツ

1944年

第二次世界大戦: 赤軍がラトビアの首都・リガを占拠。

赤軍がバルト方面攻勢でラトビアの首都リガを制圧した。

1944年10月13日、ソ連赤軍はバルト地方攻略の一環としてラトビアの首都リガを占領しました。ドイツ軍の撤退後、赤軍は都市を迅速に制圧し、交通網や軍事施設を掌握しました。リガの占領はバルト諸国におけるドイツ軍勢力の消滅を意味し、戦局に大きな転機をもたらしました。その後、ソ連は占領地に対して統治体制を整備し、ラトビアは再びソ連支配下に置かれました。

1944年赤軍ラトビアリガ

1977年

ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件。パルマ・デ・マヨルカ発フランクフルト行きのルフトハンザ航空615便ボーイング737型機がPFLPによってハイジャック。

1977年10月13日、パルマ・デ・マヨルカ発フランクフルト行きのルフトハンザ航空機がPFLPによりハイジャックされた事件。

1977年10月13日夜、パルマ・デ・マヨルカ発フランクフルト行きのルフトハンザ航空615便ボーイング737型機がパレスチナ解放人民戦線（PFLP）によってハイジャックされました。犯行グループは中東の政治犯釈放などを要求し、飛行機は複数の空港を転々とした後、最終的にモガディシュに着陸しました。ハイジャックは5日間にわたり展開され、西ドイツ連邦政府は特殊部隊GSG-9を派遣し、1977年10月18日にモガディシュ空港で人質救出作戦を実行しました。この作戦により乗客・乗員は全員無事に解放され、ハイジャックは終結しました。同事件はヨーロッパで発生した代表的な航空ハイジャック事件として歴史に記憶されています。

1977年ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件パルマ・デ・マヨルカフランクフルトルフトハンザ航空ボーイング737型機 PFLP ハイジャック

1990年

レバノン内戦が終結。

1990年10月13日、15年続いたレバノン内戦が終結し、長年にわたる泥沼の紛争に終止符が打たれた。

レバノン内戦は1975年に始まり、宗派間対立や外部勢力の介入により深刻化していた紛争です。 1989年に成立したタイフ合意に基づき停戦と政治改革が進められ、1990年10月13日に本格的な戦闘行為が終了しました。合意では大統領権限の縮小や議席配分の見直しなど政治体制の再構築が盛り込まれました。内戦終結後、シリア軍の駐留や復興支援により、レバノンは徐々に安定と経済復興の道を歩み始めました。しかしその後も宗派対立の影響は残り、完全な和解には時間を要しました。

1990年レバノン内戦