1928年

ボストンの病院で人工呼吸器「鉄の肺」が初めて使われる。

The first clinical use of the iron lung, a revolutionary mechanical respirator for polio patients, took place in a Boston hospital in 1928.
On October 12, 1928, physicians at Boston Children's Hospital employed the first Drinker respirator, known as the iron lung, to support a patient's breathing. The device, invented by Dr. Philip Drinker and Louis Agassiz Shaw, enclosed the patient's body in a sealed metal chamber and created negative pressure to stimulate lung expansion. This breakthrough provided critical respiratory support for victims of poliomyelitis, a disease that often paralyzed chest muscles. The iron lung became a symbol of hope during polio epidemics throughout the early 20th century. Its widespread adoption transformed home and hospital care for respiratory failure. Although later replaced by more advanced ventilators, the iron lung paved the way for modern mechanical ventilation.
1928年 ボストン 鉄の肺
1964年

ソ連が初の3人乗り宇宙船「ヴォスホート1号」を打ち上げ。

1964年10月12日、ソ連が世界初の3人乗り宇宙船ヴォスホート1号を打ち上げました。
1964年10月12日、ソ連のバイコヌール宇宙基地からヴォスホート1号が打ち上げられ、世界初の3人乗り宇宙船となりました。 搭乗した乗組員はパヴェル・ポポヴィッチ、コンスタンチン・フリョーロフ、ボリス・イワノフの3名で、地球を17周回して無事帰還しました。 ヴォスホート計画はボストーク計画に続くソ連の有人宇宙飛行プログラムで、宇宙船の乗員数を増やすことに成功しました。 この成果はアメリカとの宇宙開発競争において大きなアピールポイントとなり、冷戦時代の技術力を印象づけました。 安全性や乗員間のスペース確保の課題はあったものの、宇宙船技術の新たなマイルストーンとなりました。
1964年 ヴォスホート1号
1987年

マサチューセッツ工科大学の利根川進がノーベル生理学・医学賞受賞。

1987年10月12日、マサチューセッツ工科大学教授の利根川進がノーベル生理学・医学賞を受賞した。 抗体の多様性生成機構の解明が評価された。
利根川進はB細胞における免疫グロブリン遺伝子の体細胞再集合(V(D)J再構成)のメカニズムを解明し、抗体多様性の生成原理を明らかにした。 彼の研究は、分子生物学的手法を駆使して初めて抗体遺伝子の再編成を観察可能にし、免疫学の基礎を革新した。 1987年のノーベル生理学・医学賞は、この革新的発見に対して贈られ、アジア出身者としては史上初の医学部門受賞者となった。 受賞発表の際には、その業績が生体防御機構の理解に大きく貢献したと評価された。 これ以降、免疫学や分子生物学の研究は飛躍的に進展し、ワクチン開発や疾患治療への応用が広がっている。
1987年 マサチューセッツ工科大学 利根川進 ノーベル生理学・医学賞
1994年

アメリカの金星探査機「マゼラン」が金星大気に突入し消滅。

1994年10月12日、アメリカの金星探査機「マゼラン」が金星大気に突入し、観測を終了した。
マゼランは1989年に打ち上げられ、金星周回軌道上で高解像度合成開口レーダーを用いた地表マッピングを行った探査機である。 約4年間にわたる観測で金星表面の地形データをほぼ100%網羅し、火山活動や地質構造の詳細を明らかにした。 燃料消費と機器老朽化に伴い、1994年10月12日に金星大気へ意図的に突入しミッションを終了した。 この最終データは金星科学の重要な基盤となり、後続探査機への期待を高める成果となった。 マゼランの成果は金星探査史上屈指の成功例として現在も高く評価されている。
1994年 マゼラン
2005年

中国が有人宇宙船「神舟6号」を打ち上げ。

2005年10月12日、中国が有人宇宙船「神舟6号」を打ち上げました。
神舟6号は中国初の有人宇宙船『神舟5号』に続く2回目の有人飛行ミッションです。 打ち上げは酒泉衛星発射センターから実施され、搭乗した2名の宇宙飛行士が軌道を周回しました。 ミッションは約5日間続き、宇宙飛行士は船外活動や科学実験を行いました。 この成功により中国は世界で3番目に独自の宇宙ステーション技術を持つ国となりました。 神舟6号の成果は後の宇宙ステーション建設計画への技術的基盤を築きました。 現在も中国の有人宇宙開発は発展を続けています。
2005年 中国 神舟6号