10月05日の命日 - 科学者・研究者

1565年

ルドヴィコ・フェラーリ

(1522 - 1565)

数学者

16世紀イタリアの数学者。4次方程式の解法を発見し、代数学に革新をもたらした。

ルドヴィコ・フェラーリ（1522-1565）はルネサンス期イタリアの数学者。数学史上初めて4次方程式を代数的に解く手法を確立。師ジロラモ・カルダーノとともに『アルス・マグナ』の研究を発展させた。複素数や負数の概念に関する考察も行い、代数学の基礎を築いた。数学教育にも注力し、多くの弟子を育成。早逝したが、その業績は近代数学に大きな影響を与えた。

1565年ルドヴィコ・フェラーリ数学者 1522年

正徳4年8月27日

貝原益軒

(1630 - 1714)

儒学者

江戸時代の儒学者で、『大和本草』など自然科学の著作でも知られる博物学者。

貝原益軒（1630年 - 1714年）は、朱子学を基礎にした儒学者であり博物学者。代表作『大和本草』では、日本産の動植物や薬用植物を詳細に記述し、後の医学・薬学に影響を与えた。また、『養生訓』など一般向けの啓蒙書も著し、庶民の健康や生活習慣にも関心を示した。学問のみならず、農業や医療、教育など多岐にわたる分野で業績を残し、江戸時代を代表する博識家として評価される。没後も多くの門人を輩出し、その教えは幕末・明治期の学術研究に受け継がれた。

1714年正徳 8月27日貝原益軒儒学者 1630年

1786年

ヨハン・ゴットリープ・グレディッチュ

(1714 - 1786)

植物学者、医師

植物学者医師

ドイツの植物学者・医師で、植物分類や園芸学の発展に貢献した。

ヨハン・ゴットリープ・グレディッチュ（1714年 - 1786年）は、プロイセン出身の医師兼植物学者。ベルリン大学で医学と自然科学を学び、植物の分類学や解剖学に関する研究を行った。特に花の構造と生殖に関する論文で知られ、後の植物学研究に影響を与えた。また、庭園設計や園芸技術の分野でも活動し、学術書や図版を多数執筆した。その幅広い研究は自然科学と実用学問の橋渡しとして評価され、植物学の発展に寄与した。

1786年ヨハン・ゴットリープ・グレディッチュ 1714年

1871年

アレクサンドル・アファナーシェフ

(1826 - 1871)

民俗学者

ロシアの民俗学者で、膨大なロシア民話集を編纂した先駆者。

1826年にモスクワ郊外で生まれ、モスクワ大学で法学を学びました。卒業後はサンクトペテルブルクで政府機関に勤務しながら民間伝承の収集に着手しました。1855年から1863年にかけて『ロシア民話集』を出版し、古来の口承文学を体系的にまとめました。彼の業績はロシア民俗学の基礎を築き、多くの後進研究者に影響を与えました。1871年に没し、民話研究の重要性を世に知らしめた功績が評価されています。

アレクサンドル・アファナーシェフ 1826年

1880年

ウィリアム・ラッセル

(1799 - 1880)

天文学者

1880年ウィリアム・ラッセル天文学者 1799年

1883年

ヨアヒム・バランデ

(1799 - 1883)

地質学者、古生物学者

地質学者古生物学者

フランスで活躍した地質学者・古生物学者で、シルル紀化石の研究で知られる人物。

1799年に現在のチェコで生まれ、パリで法律を学んだ後に科学研究に転じました。1830年代からシレジア地方におけるシルル紀層の化石採集を行い、多数の古生物を記載しました。主著『Système silurien du centre de la Bohême』では詳細な地層学的解析を示し、地質学界に大きな影響を与えました。その緻密な分類と豊富な化石資料は、後の古生物学研究の土台となりました。1883年に没し、バランデの名は古生物学の歴史に刻まれています。

1883年ヨアヒム・バランデ 1799年

1912年

ルイス・ボス

(1846 - 1912)

天文学者

1846年生まれの天文学者。星や惑星の観測研究で知られる。

1846年に生まれ、天文学の道を志す。地上望遠鏡を用いた観測を通じて星の位置や軌道を記録。惑星や彗星の研究に取り組み、多くの観測データを蓄積。天文学の発展と教育に貢献し、後続の研究者に影響を与えた。 1912年に逝去。

1912年ルイス・ボス 1846年

1912年

穂積八束

(1860 - 1912)

法学者

日本の法学者として法律制度の研究・教育に従事。民法学の研究で知られる。

1860年に生まれ、日本の法学界で活動を始める。法学者として法律制度の研究・教育に従事。民法学を中心に多くの著作を発表。後進の法学者育成に尽力し、学界に影響を与えた。 1912年に逝去。

穂積八束法学者 1860年

1950年

フレデリック・レビー

(1885 - 1950)

神経学者

パーキンソン病の病理で知られるドイツ出身の神経学者。レビー小体を発見。

フレデリック・レビー（1885年生–1950年没）は、ドイツ出身の神経学者。アルツハイマーの助手を務めた後、神経変性疾患の研究に従事。 1912年にレビー小体と呼ばれる異常タンパク質凝集体を報告。その発見はパーキンソン病や認知症の理解に大きく貢献した。晩年は米国に移住し、神経病理学の教育と研究に尽力した。

1950年フレデリック・レビー 1885年

1960年

アルフレッド・L・クローバー

(1876 - 1960)

文化人類学者

米国の文化人類学者、ボアズ門下でイシ資料の研究で知られる。

アルフレッド・L・クローバー（1876年生–1960年没）は、アメリカの文化人類学者。コロンビア大学でフランツ・ボアズに師事し、ボアズの人類学理論を学ぶ。カリフォルニア大学バークレー校に人類学科を設置し、学問の基盤を築いた。野生最後とされた先住民イシの調査や報告書で知られ、人類学史に大きな影響を与えた。多くの学生を育成し、20世紀前半のアメリカ人類学界を牽引した。

1960年アルフレッド・L・クローバー文化人類学者 1876年

1972年

ソロモン・レフシェッツ

(1884 - 1972)

数学者

アメリカの著名な数学者。代数位相幾何学の分野で業績を挙げ、レフシェッツの固定点定理で知られる。

ソロモン・レフシェッツは1884年にロシア帝国で生まれ、後にアメリカで数学の研究・教育に従事しました。彼は代数位相幾何学や微分方程式の研究で多くの業績を残し、その中でも「レフシェッツの固定点定理」は現代数学に大きな影響を与えました。プリンストン高等研究所などで教授職を歴任し、数多くの博士課程の学生を指導しました。また、数学学会の運営にも携わり、学術交流の促進にも寄与しました。 1972年に逝去しましたが、その理論は今なお多くの分野で応用されています。

1972年ソロモン・レフシェッツ数学者 1884年

1976年

ラルス・オンサーガー

(1903 - 1976)

物理学者

ノルウェー出身の物理化学者。熱力学と統計力学の研究でノーベル化学賞を受賞。

ラルス・オンサーガーは1903年にノルウェーで生まれ、後にアメリカで研究活動を展開しました。統計力学や非平衡熱力学の分野で画期的な理論を発表し、オンザガーの相互関係式などを提唱しました。 1968年にはノーベル化学賞を受賞し、その受賞理由は『熱力学の基礎に関する発見』とされています。プリンストン高等研究所で長年教授を務め、数多くの研究者を育成しました。 1976年に逝去しましたが、その理論は物理学・化学の両分野で現代に受け継がれています。

1976年ラルス・オンサーガー物理学者 1903年