1942年

ナチス・ドイツが開発していたV2ロケットが、3度目の挑戦で初の打ち上げ成功。宇宙空間に到達した初めての人工物体となる。

V2ロケットが3度目の試射で成功し、世界で初めて人工物が宇宙空間へ到達した画期的な技術実験です。
1942年10月3日、ドイツのペーネミュンデ研究施設でV2ロケットが3度目の試射で初めて打ち上げに成功しました。 最高高度は約80キロメートルに達し、当時の定義で「宇宙空間」に到達した最初の人工物となりました。 V2ロケットは液体燃料ロケットとしては世界初の実用性を示し、後の宇宙開発に大きな影響を与えました。 戦時下の軍事技術として開発されたものの、その技術は戦後の米ソ両国によるロケット開発競争の基礎となりました。 本試射はロケット工学の新たな時代の幕開けを告げる歴史的瞬間でした。
1942年 ナチス・ドイツ V2ロケット 宇宙空間
1952年

イギリスが初の原爆実験を実施し、アメリカ・ソ連に続く第3の核保有国となる。(ハリケーン作戦)。

英国がオーストラリア沖で原爆実験『ハリケーン作戦』を行い、3番目の核保有国となりました。
1952年10月3日、イギリスはオーストラリア西岸沖のモンテベロ諸島で『ハリケーン作戦』として知られる初の原子爆弾実験を実施しました。 この実験により、イギリスはアメリカ、ソ連に次ぐ3番目の核保有国となりました。 爆発威力はうずまき状に炎を上げ、その衝撃波と放射性降下物が測定され、詳細なデータが収集されました。 核開発に成功したことでイギリスは国際的地位を高め、冷戦下の軍事バランスに影響を与えました。 実験は核実験監視と環境影響の議論を巻き起こし、後の核拡散防止運動へ繋がります。
1952年 原爆 実験 ハリケーン作戦
1962年

マーキュリー計画: アメリカの有人宇宙船マーキュリー・アトラス8号(シグマ7)が打ち上げ。

1962年10月3日、マーキュリー計画の一環として有人宇宙船マーキュリー・アトラス8号(シグマ7)が打ち上げられました。
1962年10月3日、アメリカのマーキュリー計画で6機目の有人飛行となるマーキュリー・アトラス8号(コールサイン:シグマ7)が発射台を離れた。 パイロットはウォルター・シラー船長で、地球を6周するミッションを無事に完了し、飛行時間は約9時間13分に及んだ。 シグマ7ミッションは飛行制御の精度と乗員の生命維持システムの信頼性を実証した重要なフライトだった。 この飛行はアメリカの有人宇宙飛行技術を一段と向上させ、後のジェミニ計画やアポロ計画への布石となった。 打ち上げ成功は冷戦時代の宇宙競争において米国の優位性を示す象徴的な出来事となった。
1962年 マーキュリー計画 マーキュリー・アトラス8号
1964年

シー・オービット作戦: 原子力空母「エンタープライズ」を旗艦とするアメリカ海軍第1任務部隊が、原子力艦による初の燃料無補給世界一周航海に成功。

1964年10月3日、原子力空母エンタープライズ率いる第1任務部隊が燃料補給なしで世界一周航海に成功しました。
1964年10月3日に開始されたシー・オービット作戦は、原子力艦のみで世界一周を目指す初の試みだった。 旗艦は原子力空母エンタープライズ(CVN-65)で、同艦と巡洋艦2隻、駆逐艦2隻の合計5隻が参加した。 合計65日間、30,565海里を無補給で航行し、燃料補給に頼らない原子力推進技術の信頼性を実証した。 この航海は米海軍の戦略的機動力を飛躍的に向上させ、原子力艦の運用概念を大きく変えた。 作戦成功は冷戦期における技術力誇示の一環とされ、各国の注目を集めた。
シー・オービット作戦 エンタープライズ アメリカ海軍 原子力艦
1967年

アメリカの極超音速実験機X 15A 2が、有人航空機の最大速度記録であるマッハ6.7を記録。

1967年10月3日、米国の実験機X-15A-2が有人航空機最高速マッハ6.7を達成しました。
1967年10月3日、NASAおよび米空軍が共同開発した極超音速実験機X-15A-2がフライトを実施した。 パイロットはウィリアム・J・ナイト大尉で、マッハ6.7(約7,273km/h)という当時の有人航空機速度記録を樹立した。 X-15シリーズはロケットエンジンを搭載し、高度107.8kmに達する宇宙境界飛行も可能な機体であった。 このフライトは高速度飛行時の熱対策技術や材料工学の進展に大きく寄与し、後の宇宙機開発にフィードバックされた。 X-15の成果はスペースシャトル開発にも役立ち、宇宙往還機の基礎研究として評価されている。
1967年 X-15A-2
1985年

スペースシャトル「アトランティス」が初飛行。

1985年10月3日、スペースシャトル「アトランティス」が初飛行を成功させ、NASAのSTS計画に新たな機体が加わりました。
1985年10月3日、NASAの3号機となるスペースシャトル「アトランティス」がケネディ宇宙センターから打ち上げられた。 ミッションSTS-51-Jとして、主に米国防総省の軍事衛星展開を目的とした任務を遂行。 アトランティスは軌道投入と衛星展開を成功させ、初飛行ミッションを完了。 この成功によりアトランティスはSTS計画の主力シャトルとして活用されることとなった。 後の科学実験や国際宇宙ステーション支援ミッションにも参加し、長年にわたり活躍した。
1985年 スペースシャトル アトランティス
1986年

カナダのチョークリバー研究所に超電導サイクロトロンであるTASCC(en: TASCC)が設置。

1986年10月3日、カナダ・チョークリバー研究所に超電導サイクロトロンTASCCが設置され、重イオン加速器研究の新拠点が誕生しました。
1986年10月3日、チョークリバー研究所にTASCC(Tandem Accelerator Superconducting Cyclotron)が設置され、本格稼働を開始。 超電導磁石を利用した高出力重イオンビームが生成可能となり、核物理学や材料科学の実験に利用された。 施設はカナダ原子力庁が運営し、多国籍の研究者が共同研究を実施。 TASCCの卓越した性能は当時世界最高水準と評価され、加速器科学の発展に寄与。 その後の加速器開発や技術移転に大きな影響を与えた。
カナダ チョークリバー研究所 サイクロトロン en: TASCC
2016年

オートファジーの研究により、日本の大隅良典にノーベル医学賞が授与される。

大隅良典がオートファジー研究で2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
2016年10月3日、大隅良典が細胞内の分解・再利用機構であるオートファジーの研究によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことが発表されました。彼の研究は細胞の恒常性維持や疾患メカニズムの解明に大きく貢献しています。日本人研究者としての受賞は国内外で高く評価され、科学界で注目を集めました。大隅は受賞後に研究の意義や今後の展望について語り、若手研究者にも影響を与えました。
2016年 オートファジー 日本 大隅良典 ノーベル医学賞
2018年

はやぶさ2が10時57分 (JST) 頃、ランダーのMASCOTを投下し、約6分後にリュウグウに接触、バウンドを経てさらに約11分後に着地も成功。

小惑星探査機はやぶさ2がMASCOTランダーを小惑星リュウグウに着地させました。
2018年10月3日10時57分頃、JAXAの小惑星探査機はやぶさ2はドイツとフランスが共同開発したMASCOTランダーを小惑星リュウグウへ投下しました。投下から約6分後に初めてリュウグウ表面に接触し、一度跳ねた後、さらに約11分後に安定して着地に成功しました。これにより、MASCOTは小惑星表面での観測・サンプル収集ミッションを開始し、はやぶさ2本体は次の観測フェーズへと移行しました。
2018年 はやぶさ2 JST ランダー MASCOT リュウグウ