10月02日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

939年

アンダーナッハの戦い。神聖ローマ皇帝オットー1世がフランケン公エーバーハルトによる反乱を鎮圧。

939年、アンダーナッハの戦いでオットー1世がフランケン公エーバーハルトの反乱を鎮圧しました。この勝利により皇帝権威が強化されました。

アンダーナッハの戦いは939年10月2日に神聖ローマ帝国の中央部で行われました。皇帝オットー1世は、フランケン公エーバーハルト率いる反乱勢力を迎え撃ち、決定的な勝利を収めました。この勝利により、オットー1世の権威は大いに高まり、国内の統治基盤が強固になりました。エーバーハルトは戦後に降伏し、反乱は終息しました。この戦いは中世ドイツにおける王権確立の転換点とされています。

939年アンダーナッハの戦い英語版神聖ローマ皇帝オットー1世エーバーハルト

1187年

エルサレム王国がサラーフッディーンに降伏しエルサレムを開城。

1187年、エルサレム王国がサラーフッディーンに降伏してエルサレムを開城しました。

1187年、エルサレム王グイー・ド・リュジニャンはサラーフッディーン率いるイスラム勢力に対し包囲戦の末に降伏しました。 10月2日、エルサレムは無血開城され、キリスト教支配は終焉を迎えました。この出来事は第3回十字軍遠征の主要な引き金となりました。サラーフッディーンは住民の生命と財産を保護することを約束し、多くの捕虜を解放しました。エルサレムの喪失は西欧世界に大きな衝撃を与えました。

1187年エルサレム王国サラーフッディーンエルサレム

1263年

スコットランド・ノルウェー戦争: ラーグスの戦い。

1263年、スコットランド・ノルウェー戦争中のラーグスの戦いが行われました。

ラーグスの戦いは1263年10月2日、スコットランド西部沿岸で行われた戦闘です。スコットランド王アレグザンダー3世の軍勢がノルウェー王ホーコン4世の艦隊を撃退しました。この勝利により、スコットランドは西部諸島に対する支配権を確立しました。ノルウェー側は大きな損害を受け、後の和議で島嶼を放棄する結果となりました。スコットランド・ノルウェー戦争の転機となった重要な戦いです。

1263年スコットランド・ノルウェー戦争ラーグスの戦い英語版

1552年

カザン包囲戦: イヴァン4世のロシア軍がカザンに入城する。

1552年、イヴァン4世率いるロシア軍がカザン包囲戦で城内に突入しました。

カザン包囲戦は1552年8月から10月にかけて行われたイヴァン4世の軍事遠征です。 10月2日、ロシア軍は包囲を突破し、カザン・ハン国の首都に突入しました。この勝利により、カザン・ハン国は事実上滅亡し、ヴォルガ地方の征服が完了しました。イヴァン4世はその後「雷帝」の異名を得て、ツァーリとしての権威を確立しました。ロシアの東方拡大と統一国家建設の重要な転機となった戦いです。

1552年カザン包囲戦英語版イヴァン4世カザン

1649年

クロムウェルのアイルランド侵略: ウェックスフォードの略奪が始まる。10月11日まで。

1649年、クロムウェルのアイルランド侵略でウェックスフォードの略奪が始まりました。

オリバー・クロムウェル率いる議会派軍は1649年10月2日、アイルランド南東部の街ウェックスフォードを攻略しました。市民や守備隊に対する大規模な略奪と虐殺が数日間にわたり行われました。略奪は10月11日まで続き、多くの民間人が被害を受けました。この行為はクロムウェル政権の冷酷さを象徴する出来事とされています。アイルランド侵略全体の中でも最も悲惨な事件の一つです。

1649年クロムウェルのアイルランド侵略ウェックスフォードの略奪英語版 10月11日

1780年

アメリカ独立戦争: 大陸軍のベネディクト・アーノルドがイギリス軍にニューヨークのウェストポイント砦を明け渡そうとした策謀に加担し9月23日に逮捕されたたジョン・アンドレがスパイとして処刑される。

1780年、スパイ容疑でジョン・アンドレが処刑されました。ベネディクト・アーノルドの裏切りに関与した事件です。

アメリカ独立戦争中の1780年10月2日、ジョン・アンドレがイギリス軍のスパイとして処刑されました。彼は大陸軍のベネディクト・アーノルドと共謀し、ウェストポイント砦をイギリス軍に引き渡そうとした疑いで逮捕されていました。アンドレは9月23日に逮捕され、裁判で有罪判決を受けました。処刑に際し、彼の堂々とした態度は敵味方両陣営から尊敬を集めました。この事件はアメリカ独立戦争における最大の裏切り劇の一つとされています。

1780年アメリカ独立戦争ベネディクト・アーノルドニューヨークウェストポイント 9月23日スパイ

1835年

ゴンザレスの戦いによりテキサス革命が始まる。

1835年、ゴンザレスの戦いでテキサス革命が勃発しました。

1835年10月2日、メキシコ領テキサスのゴンザレスで住民が武装蜂起しました。「白旗」を掲げたメキシコ軍が大砲を撤去しようとした際、テキサス住民がこれを拒否しました。これがゴンザレスの戦いとなり、テキサス革命の発端となりました。住民はメキシコ軍を撃退し、以後テキサス独立運動が本格化しました。この戦いは「Come and Take It（取ってみろ）」のスローガンでも知られています。

1835年ゴンザレスの戦いテキサス革命

1864年

南北戦争: 第一次ソルトヴィルの戦い。

南北戦争の一環として、第一次ソルトヴィルの戦いが行われました。南部連合軍と北軍が塩鉱地帯の支配を巡り激しく衝突し、多くの犠牲を出しました。

1864年10月2日、バージニア州ソルトヴィル近郊で南北戦争の北軍と南部連合軍が塩鉱の支配権を巡り衝突しました。南部連合軍は塩鉱を確保して戦時物資の供給を維持しようとし、北軍はこれを阻止することを目的としていました。戦闘は地形と塩鉱構造を利用した激戦となり、両軍ともに多くの死傷者を出しました。この戦いは塩の重要性から後の戦局に影響を与え、南北戦争末期の補給線争いの代表例として歴史に記録されています。

1864年南北戦争第一次ソルトヴィルの戦い英語版

1937年

ドミニカ共和国でパセリの虐殺が始まる。8日まで。

ドミニカ共和国でトルヒーヨ政権によるハイチ系住民へのパセリの虐殺が始まりました。

1937年10月2日、ドミニカ共和国のトルヒーヨ大統領は国境地帯のハイチ系住民に対して虐殺を命じ、いわゆる『パセリの虐殺』が開始されました。虐殺は約6日間続き、兵士が住民にパセリの発音を試させることで国籍を識別し、多数の民間人が組織的に殺害されました。犠牲者は数千人から数万人と推定され、人種差別に基づく残虐行為として国際社会に衝撃を与えました。この事件はトルヒーヨ独裁の恐怖政治を象徴し、今日も人権教育や記憶継承の重要な課題とされています。

1937年ドミニカ共和国パセリの虐殺

1941年

第二次世界大戦・独ソ戦: ドイツ軍がモスクワ攻略戦（タイフーン作戦）を開始。

1941年10月2日、ドイツ軍がソ連の首都モスクワ攻略を目指すタイフーン作戦を開始した。

1941年10月2日、独ソ戦の東部戦線においてドイツ軍は首都モスクワを包囲・攻略する「タイフーン作戦」を開始しました。この作戦はアルミンスルグ総司令官指揮下の第2装甲軍団などを主力に、モスクワ北部と南部から同時に進撃する大規模攻勢でした。初期の進撃ではソ連軍の防御線を突破し長距離を前進したものの、補給線が延びきり物資不足に陥ります。さらに、激化するソ連軍の抵抗や厳しい秋季の泥濘地が進撃を阻み、部隊は次第に行動停止を余儀なくされました。結局ドイツ軍はモスクワ攻略を断念し、冬季反転攻勢を許し、戦局の転機を招く結果となりました。

1941年第二次世界大戦独ソ戦モスクワタイフーン作戦

1941年

第二次世界大戦: パリ・シナゴーグ攻撃

1941年10月2日、ナチス支配下のパリでシナゴーグが襲撃された。

第二次世界大戦下の占領下フランスにおいて、パリ市内のユダヤ教会堂（シナゴーグ）がドイツ占領軍または協力者により襲撃されました。襲撃では放火や破壊行為が行われ、一部の信者が負傷したと伝えられます。この事件はフランス国内でのユダヤ人迫害の一環で、後の大規模な連行や強制収容への前兆となりました。事件後、当局は厳罰を示す意図から抗議活動を抑え込み、市民の不安が一層深まりました。歴史家はこの攻撃を占領下での組織的差別排除政策の一部と位置づけています。

パリ・シナゴーグ攻撃英語版フランス語版

1942年

第二次世界大戦: アイリッシュ海でクイーン・メリー号が護衛の軽巡洋艦キュラソーと衝突。キュラソーは沈没し乗員338名が死亡。

1942年10月2日、アイリッシュ海でクイーン・メリー号と護衛艦キュラソーが衝突し、キュラソーが沈没した。

1942年10月2日未明、ドイツUボートの脅威を避け高速航行中の豪華客船改装輸送船クイーン・メリー号と護衛艦HMSキュラソーがアイリッシュ海上で衝突しました。クイーン・メリー号は衝突後も減速できず、そのままキュラソーを截断。キュラソーは大破し迅速に沈没、乗員338名全員が戦死しましたが、クイーン・メリー号側に死者はありませんでした。戦後の調査では、夜間での航行手順の誤認と連携不足が事故の主因とされています。この悲劇は軍隊輸送の安全性と護衛任務の難しさを改めて浮き彫りにしました。

1942年アイリッシュ海クイーン・メリー号軽巡洋艦キュラソー