ヘリオトロープ
学名:
Heliotropium arborescens
科名:
ムラサキ科
花言葉
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愛よ永遠なれ
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献身的な愛
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夢中
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あなたを見つめ続ける
説明
ヘリオトロープは南米のエクアドルやペルー原産のムラサキ科の植物で、日本には明治時代に伝来しました。ギリシャ語で「太陽に向かって咲く花」という意味の名前を持ち、実際に花は太陽の方向を向いて咲きます。直径3-5mmの小さな紫や白の花が傘状に密集して咲き、バニラに似た甘い香りを放つことで知られています。この香りから香水草(コウスイソウ)とも呼ばれ、香水の原料としても利用されてきました。日本に初めて伝えられた香水もヘリオトロープだったと言われています。
豆知識
- 日本に最初に伝わった香水はヘリオトロープが原料だったとされる
- ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが愛した花として有名
- 太陽を追って花が向きを変える習性から「太陽追い花」とも呼ばれる
- ビクトリア朝時代の花言葉辞典には必ず記載される重要な花だった
利用方法
観賞用
- 鉢植えとして室内での香りを楽しむ
- 庭園での香りの庭づくり
- 切り花として花束に香りをプラス
薬用
- 伝統的に呼吸器系の不調に使用
- リラックス効果があるとされるアロマテラピー用途
注意:
植物全体にアルカロイドを含むため、内服は避けるべきです。
その他
- 香水の原料として精油抽出
- ポプリの材料として乾燥花を使用
- アロマオイルの成分として利用
毒性
毒性レベル:
中程度
有毒部位:
全草, 特に種子
症状:
肝臓障害を引き起こすピロリジジンアルカロイドを含むため、摂取すると中毒症状を起こす可能性があります。
キク (菊)
学名:
Chrysanthemum morifolium
科名:
キク科
説明
キクは日本を代表する花の一つで、特に赤いキクは愛情を表現する花言葉を持ちます。学名のChrysanthemumはギリシャ語の「chrysos(黄金)」と「anthemon(花)」に由来し、もともと黄色い花を指していました。日本では平安時代から栽培が始まり、皇室の紋章「十六葉八重表菊」として採用されるなど、格調高い花として親しまれてきました。9月9日の重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、菊を愛でる文化が深く根付いています。花期は9月から11月で、様々な色と形の品種があり、特に赤いキクは情熱的な愛を表現する花として贈り物に使われます。
豆知識
- 日本の国花の一つで、パスポートの表紙にも菊の紋章が使われている
- 菊人形は江戸時代から続く日本独特の芸術文化
- 世界で最も品種が多い花の一つで、数千種類の品種が存在する
- 明治時代には勲章のデザインにも菊が採用された
利用方法
観賞用
- 切り花として長期間楽しめる
- 庭園での秋の主役として植栽
- 盆栽として芸術的に仕立てる
薬用
- 菊花茶として眼精疲労や解熱に使用
- 漢方薬の材料として利用
注意:
一部の人にアレルギー反応を起こす可能性があるため注意が必要です。
その他
- 菊花茶として健康茶の材料
- 天然の防虫剤として利用
- 染料として黄色の色素を得る
毒性
毒性レベル:
弱い
有毒部位:
葉, 茎
症状:
一部の人に皮膚炎やアレルギー反応を起こす可能性があります。