1882年

トーマス・エジソンの最初の商用水力発電所ヴァルカン・ストリート・プラントが操業開始。

1882年9月30日、トーマス・エジソンが世界初の商用水力発電所ヴァルカン・ストリート・プラントの運転を開始しました。
エジソンはこれまで直流電力システムの普及に注力しており、ヴァルカン・ストリート・プラントはその一環として建設されました。 この発電所は世界で最初の商用水力発電所とされ、近隣の企業や街灯に電力を供給しました。 水車を用いて安定した電力を生成し、電力インフラの新たな可能性を示しました。 商用電力の供給モデルは後の大規模水力発電所建設の道を開きました。 この成功により、水力を利用した発電技術が世界中で注目を集めました。
1882年 トーマス・エジソン ヴァルカン・ストリート・プラント 英語版
1954年

アメリカ海軍が建造した世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」が就役。

アメリカ海軍の原子力潜水艦ノーチラスが就役し、海軍戦術と潜航能力が一変した。
世界初の原子力潜水艦USSノーチラス(SSN-571)は、ジェネラル・ダイナミクス社製S2W原子炉を搭載し、1954年9月30日にアメリカ海軍で就役した。原子炉による動力により、従来のディーゼル潜水艦のような浮上・換気を必要とせず、長期間にわたり水中航行が可能となった。この技術革新は潜水艦戦術を大きく変え、冷戦期の海上戦略に新たな局面をもたらした。ノーチラスは1958年に北極海下の潜航を成功させるなど数々の実績を挙げ、後続の原子力潜水艦開発に道を開いた。
1954年 アメリカ海軍 原子力潜水艦 ノーチラス
1975年

AH 64 アパッチが初飛行。

アメリカ陸軍の攻撃ヘリコプターAH-64 アパッチが初飛行に成功しました。
1975年9月30日、米国ヒューズ・ヘリコプター・コーポレーション(現ボーイング)はAH-64アパッチの初飛行を実施しました。 アパッチは最先端の複合装甲と高性能レーダーを搭載し、全天候型の攻撃能力を備えています。 開発はベトナム戦争後の陸軍要請を受けて開始され、兵力削減と戦闘効率向上を目的としました。 その後の量産型は1984年にアメリカ陸軍に制式採用され、多くの国で運用されています。 今日でも多用途攻撃・偵察ヘリとして高い評価を受け、最新型では無人機能の追加も進められています。
AH-64 アパッチ
1992年

高エネルギー物理学研究所の森田洋平が日本最初のホームページ(KEK Information)を公開する。

1992年9月30日、KEKの森田洋平が日本初のホームページ『KEK Information』を公開した。
1992年9月30日、高エネルギー物理学研究所(KEK)の研究者森田洋平氏が日本で最初のウェブサイト『KEK Information』を公開しました。当時、WWW技術自体が誕生間もない革新的なもので、日本国内での実用的な活用例はほとんどありませんでした。森田氏のサイトは研究所の概要や活動を紹介し、科学情報の共有手段として注目を集めました。この公開は日本のインターネット普及の前兆となり、後のウェブ社会の発展に大きな影響を与えました。現在も国内最初期のウェブサイトとして歴史的意義が認識されています。
1992年 高エネルギー物理学研究所 森田洋平 日本最初のホームページ
2000年

auがTACS方式アナログ携帯電話サービスを終了。

auがTACS方式によるアナログ携帯電話サービスを終了し、完全デジタル化への一歩を踏み出しました。 モバイル通信の大きな転換点です。
2000年9月30日、KDDI(当時のau)がTACS方式のアナログ携帯電話サービスの運用を正式に終了しました。 同社はデジタル方式のCDMA 1Xサービスへの移行を進めており、国内携帯市場の転換を促しました。 アナログ端末を使用していたユーザーには、新たにデジタル端末への機種変更が案内されました。 この終了により、携帯電話は音質向上やデータ通信を可能とする次世代規格へと移行しました。 国内通信事業者間の競争激化にも拍車がかかり、サービス多様化が進展しました。
2000年 au アナログ 携帯電話
2007年

日本で衛星アナログハイビジョンテレビの放送が終了。

日本で衛星アナログハイビジョンテレビの放送が終了し、デジタル時代への移行が進みました。 技術革新の節目となる出来事です。
2007年9月30日、NHKや民放が行っていた衛星アナログハイビジョン放送が終了しました。 1991年に開始された衛星アナログハイビジョンは、当時最高水準の映像美を提供しました。 地上アナログ放送とは別に衛星経由で高画質放送を行う先駆的サービスでした。 終了後はBSデジタル放送へ完全移行し、より多チャンネル化や双方向サービスが可能になりました。 視聴者は受信機器の買い替えを余儀なくされ、デジタル格差の問題も浮上しました。 放送技術の変遷と市民生活のデジタル化を象徴する一幕でした。
2007年 ハイビジョン
2016年

8時40分(UTC)、宇宙探査機のロゼッタが彗星の表面へ落下(または衝突)し、これを以ってESAによる一連の全ミッションを終了。

2016年9月30日、ESAの探査機ロゼッタが彗星に着地しミッションを完了しました。
欧州宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタは、2016年9月30日8時40分(UTC)に彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコの表面へ着地(もしくは衝突)し約12年にわたる探査ミッションを終了しました。2004年に打ち上げられたロゼッタは、史上初めて彗星を周回し、その化学成分や表面構造を詳細に観測しました。ミッション中に投下された着陸機フィラエは、彗星の地質サンプルを採取・分析し、太陽系の起源解明に貴重なデータを提供しました。最終着地は通信の途絶も意味し、ロゼッタの科学的探査はここに幕を閉じました。
2016年 UTC 宇宙探査機 ロゼッタ ESA