09月30日の誕生日 - 科学者・研究者

1550年

ミヒャエル・メストリン

(1550 - 1631)

天文学者

16世紀後半から17世紀初頭に活躍したドイツの天文学者・数学者。ケプラーの師として知られる。

1550年ドイツで生まれたメストリンは、チュービンゲン大学で天文学と数学を学び、1576年に同大学の教授に就任しました。ヨハネス・ケプラーを教壇に迎えたことで後世に大きな影響を与え、コペルニクスの地動説を支持して学界に注目されました。変光星アルゴルの周期性を初めて報告するなど、観測と数学手法の融合を推進した先駆者でもあります。1631年に没し、初期近代科学の発展に貢献しました。

1550年ミヒャエル・メストリン天文学者 1631年

1737年

モルテン・スラーネ・ブリュンニヒ

(1737 - 1827)

動物学者

デンマークの動物学者。1737年生まれ、1827年没。

1737年にデンマークで生まれ、コペンハーゲン大学で学んだ。鳥類学や昆虫学を中心に研究し、北欧の動物相を体系化した。代表作『北方鳥類学』(Ornithologia Borealis)で分類学に貢献。鉱物学にも関心を寄せ、標本収集や記述を行った。科学アカデミー会員として教育・研究活動にも携わった。 1827年に没した。

1737年モルテン・スラーネ・ブリュンニヒ英語版 1827年

1834年

ルイ・ピエール・ムイヤール

(1834 - 1897)

重航空機研究者

19世紀のフランスで重航空機の研究に取り組み、後の航空技術に影響を与えた先駆的研究者。

1834年にフランスで生まれ、1897年に没した。航空機の初期研究を行い、滑空機の設計や飛行原理の探究に努めた。著書『飛行の芸術』では翼の形状や揚力の概念を論じ、後の航空技術に多大な示唆を与えた。重航空機における揚力と推進力の関係を理論的に分析した。近代航空学の発展に寄与し、多くの研究者に影響を及ぼした。

1834年ルイ・ピエール・ムイヤール重航空機 1897年

1870年

ジャン・ペラン

(1870 - 1942)

物理学者

フランスの物理学者。ブラウン運動の研究で原子の実在を証明し、1926年にノーベル物理学賞を受賞。

ジャン・ペランは1870年フランスで生まれ、原子物理学の研究に没頭しました。ブラウン運動の実験的解析により、原子・分子の実在を示す証拠を初めて提示しました。1926年にはこの功績が認められてノーベル物理学賞を受賞しました。その後は大学教授として後進の指導にあたり、科学教育にも熱心に取り組みました。第二次世界大戦中は亡命先のアメリカで研究を続け、1942年に逝去しました。

1870年ジャン・ペラン物理学者 1942年

1882年

ハンス・ガイガー

(1882 - 1945)

物理学者

ドイツの物理学者。放射線検出器「ガイガー・ミュラー計数管」を発明した。

ハンス・ガイガーは1882年にドイツで生まれ、放射線物理学の研究に従事しました。ラザフォードの下で研究を行い、ガイガー計数管を共同で発明しました。放射線測定技術を飛躍的に向上させ、原子核物理学の発展に貢献しました。ベルリン大学やキール大学などで教鞭をとり、多くの弟子を育成しました。1945年に逝去し、その業績は現代の核科学においても基盤となっています。

1882年ハンス・ガイガー物理学者 1945年

1883年

ノラ・スタントン・ブラッチ・バーニー

(1883 - 1971)

土木技師

アメリカの土木技師で、コーネル大学卒業後に女性初のASCE会員となったパイオニア。

1883年にアメリカで生まれ、コーネル大学で土木工学を学び1905年に卒業した。女性初の会員としてアメリカ土木学会（ASCE）に加盟した実績を持つ。女性の職業参画を巡る闘いにも積極的に関わり、後進の技術者を奨励した。生涯にわたって公共事業と教育の発展に寄与し、1971年に逝去した。

ノラ・スタントン・ブラッチ・バーニー英語版土木技師 1971年

1886年

ガストン・ラモン

(1886 - 1963)

獣医

フランスの獣医・免疫学者で、ジフテリアトキソイドの開発に貢献した。

1886年に生まれ、獣医学を学んだ後、病原体の免疫応答に関する研究を進めた。特にホルマリン処理した毒素を用いたトキソイドワクチンの開発で知られ、ジフテリアや破傷風の予防に大きく貢献した。フランス科学アカデミーの会員としても活躍し、1963年に亡くなった。

1886年ガストン・ラモン英語版 1963年

1891年

オットー・シュミット

(1891 - 1956)

科学者、数学者、地質学者

科学者数学者地質学者

ソ連の数学者・地質学者・北極探検家で、多方面で活躍したポリマス。

1891年にロシアで生まれ、聖ペテルブルク大学で数学を学んだ。幾何学や流体力学の研究を行いながら、北極探検隊を組織して航路の開拓に尽力した。後に北極航路総局の長官を務め、ソ連の北極圏開発に大きく貢献した。1956年に逝去した。

1891年オットー・シュミット 1956年

1897年

シャルロット・ヴォルフ

(1897 - 1986)

物理学者

シャルロット・ヴォルフ英語版 1986年

1905年

ネヴィル・モット

(1905 - 1996)

物理学者

イギリスの理論物理学者。1977年にノーベル物理学賞を受賞した。

ネヴィル・フランシス・モット（1905年–1996年）は、イギリスの理論物理学者。強磁性体や不純物導体の電子構造に関する研究で知られる。マット絶縁体やモット転移と呼ばれる現象を理論的に解明し、これらの研究が固体物理学の発展に大きく貢献した。ケンブリッジ大学やクラレンドン研究所で教鞭を執り、多くの著名な研究者を育成した。 1977年にはノーベル物理学賞を受賞し、その業績は現在も先端物性物理学の基礎となっている。 1996年に没し、学術界に多大な影響を残した。

1905年ネヴィル・モット 1996年

1911年

グスタフ・ギルバート

(1911 - 1977)

ニュルンベルク裁判の心理分析官

アメリカの心理学者、ニュルンベルク裁判で被告の心理分析を担当した。

1911年に生まれ、心理学者としての訓練を積んだ。第二次世界大戦後、ニュルンベルク裁判に参加し、ナチス指導者たちの精神状態を評価した。『Nuremberg Diary』などで裁判の内幕を記録し、その洞察は法医学・法心理学の分野に貢献した。戦後は犯罪心理学の研究を続け、多くの論文を発表した。1977年に亡くなるまで、心理分析の第一人者として国際的に高い評価を得た。

1911年グスタフ・ギルバートニュルンベルク裁判 1977年

1913年

サミュエル・アイレンベルグ

(1913 - 1998)

数学者

ポーランド出身の数学者で、ホモロジー代数や圏論の発展に貢献した。

1913年にワルシャワで生まれ、数学の研究に傾倒した。シカゴ大学などで研究・教育に従事し、Eilenberg–Steenrod公理を共同提唱した。圏論の基礎づけやホモロジー群の理論を構築し、代数的トポロジーの発展に大きく寄与した。数多くの研究論文と著書を残し、国際的な数学会議で講演を行った。1998年に亡くなり、その業績は現在も数学界で高く評価されている。

1913年サミュエル・アイレンベルグ数学者 1998年