09月29日の出来事 | calendar.web-standard.org

440年

レオ1世がローマ教皇に即位。

440年9月29日、レオ1世が第45代ローマ教皇に即位しました。教会の権威を西ローマ帝国末期に確立し、その後の教皇権発展に影響を与えた重要な出来事です。

レオ1世は440年9月29日に第45代ローマ教皇に即位し、西ローマ帝国末期に教会の権威を強化しました。在位中の451年にはカルケドン公会議を主導し、キリスト論の統一を図りました。彼は皇帝ヴァレンティニアヌス3世との協調を通じて教皇権と皇帝権のバランスを模索しました。異端視されたネストリウス派などに対して厳しい姿勢を取り、教義の統一を促しました。その強い指導力は中世教会史における転換期として評価されています。

440年レオ1世ローマ教皇

855年

ベネディクトゥス3世がローマ教皇に即位。

855年9月29日、第104代ローマ教皇ベネディクトゥス3世が即位しました。反対候補との混乱を収束し、教会の統一を図った短い在位でした。

ベネディクトゥス3世は855年9月29日にローマ教皇に即位し、104代教皇となりました。その選挙は先代の死後、アナスティウスという反対候補の影響で混乱が生じる中で行われました。諸侯や民衆の支持を受けて短期間で異論を抑え、教会の一致を図りました。在位中は教皇領の治安回復や聖職者の規律強化に努めました。 858年に死去し、在位期間は約3年間にとどまりました。

855年ベネディクトゥス3世ローマ教皇

1011年

ノルマン・コンクエスト: デーン人により包囲されていたカンタベリーの総主教エルフィアが捕らえられる。

1011年9月29日、デーン人がカンタベリーを包囲し、総主教エルフィアが捕らえられました。バイキング侵攻の一端を示す事件です。

デーン人はヴァイキングの一派で、10世紀末から11世紀初頭にかけてイングランド各地を襲撃しました。 1011年の包囲戦ではカンタベリー総主教エルフィアが捕えられ、多額の身代金が要求されました。この事件は教会権威への脅威として当時大きな衝撃を与えました。最終的にエルフィアは解放されましたが、イングランド南東部の防衛意識は一層高まりました。包囲戦はノルマン・コンクエストへの道筋にも影響を与えたとされています。

1011年ノルマン・コンクエストデーン人カンタベリー総主教エルフィア英語版

1227年

神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世が十字軍不参加を理由に教皇グレゴリウス9世により破門される。

1227年9月29日、フリードリヒ2世が教皇グレゴリウス9世から破門され、帝国と教会の対立が深まりました。

フリードリヒ2世は第6回十字軍に参加せず、1227年9月29日に教皇グレゴリウス9世から破門されました。破門は教皇と神聖ローマ皇帝の長年にわたる権力争いの一環として位置づけられます。フリードリヒ2世はエルサレム奪還への誓約を遅延し、政治的利益を優先したと批判されました。結果として皇帝は一時的にイタリア本土での権威を失い、教会との緊張がさらに深まりました。この破門は翌年の十字軍遠征にまで影響を及ぼしました。

1227年神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世十字軍グレゴリウス9世

元徳3/元弘元年8月27日

元弘の変: 倒幕計画が発覚した後醍醐天皇が京都府笠置町の笠置山に行幸される。

1331年9月29日、後醍醐天皇が元弘の変発覚後に笠置山へ行幸し、倒幕計画の波紋が広がりました。

後醍醐天皇は1331年9月29日に元弘の変が発覚した後、京都郊外の笠置山へ行幸しました。元弘の変は鎌倉幕府打倒を目指した倒幕計画で、計画が漏れて幕府の弾圧が強化されました。笠置山は天然の要害として知られ、天皇はここに籠城しながら支持者との連絡を図りました。しかし籠城は長続きせず、やがて捕らえられるなど苦難の時期が続きました。この出来事は後醍醐天皇による建武の新政への布石ともなりました。

1331年元徳元弘 8月27日元弘の変後醍醐天皇京都府笠置町笠置山

1364年

百年戦争: オーレの戦い。イングランドが支援するジャン4世によりフランスが支援するシャルル・ド・ブロワが敗死した。

1364年9月29日、百年戦争中のオーレの戦いでジャン4世軍がシャルル・ド・ブロワ軍を破り、ブルターニュ公位を確定させました。

百年戦争中の1364年9月29日、ブルターニュ継承戦争の一環でオーレの戦いが行われました。イングランド王室が支援するジャン4世軍は、フランス王側に立つシャルル・ド・ブロワ軍を迎え撃ちました。激戦の末、シャルルは戦死しジャン4世がブルターニュ公に確定しました。この戦闘結果は1372年のグエルアンの和約につながり、ブルターニュの地位を安定させました。イングランド・フランス両王権間の影響力争いの重要な局面となりました。

1364年百年戦争オーレの戦いイングランドジャン4世フランスシャルル・ド・ブロワ

1399年

従弟のヘンリー・ボリングブルック（後のヘンリー4世）ら貴族層のクーデターによってイングランド王リチャード2世が王位から追放される。

1399年9月29日、ヘンリー・ボリングブルックらがクーデターを起こし、リチャード2世を廃位、ランカスター朝を開きました。

1399年9月29日、ヘンリー・ボリングブルック（後のヘンリー4世）と支持貴族はクーデターを決行し、リチャード2世を廃位しました。ヘンリーは皇位継承権を主張してイングランド各地で支持を集め、軍事的圧力を強めました。リチャード2世は抵抗するも捕えられ、城内から追放される事態となりました。この政変はランカスター朝の始まりを告げ、イングランド王権の将来を大きく変えました。政治的不安が再燃し、その後の内紛へとつながっていきました。

1399年ヘンリー4世クーデターイングランド王リチャード2世

1642年

セダンがフランス王国の支配下に入る。

1642年9月29日、フランス王国がセダン公国を併合し、ロレーヌ地方の戦略的要衝を確保しました。

1642年9月29日、フランス王国は独立公国セダンを併合し、ロレーヌ地方の戦略的要衝を確保しました。セダン公国はラ・マルク家の支配下にあり、フランス王権と協調関係を築いていました。併合はルイ13世の中央集権化政策の一環として行われ、セダンはフランス領として統合されました。この領域統合によってフランシュ＝コンテ地域への王権の影響力が一層強化されました。以後、セダンはフランス国内の防衛・行政上の重要拠点となりました。

1642年セダンフランス王国

1668年

ブサンソン要塞の建設が開始。

1668年9月29日、ブサンソン要塞の建設が開始され、星形要塞の整備が始まりました。

1668年9月29日、ブサンソン要塞の建設が開始され、フランシュ＝コンテ地方の防衛網が強化されました。要塞は建築家ヴォーバンの設計に基づき、星形要塞として整備されました。アーヘン条約締結後の領土獲得を背景に、ルイ14世の命令で構築が始まりました。ブサンソン要塞は戦略的要衝として後世に何度も増改築されました。現在まで城壁や要塞遺構が保存され、歴史的観光資源となっています。

1668年ブサンソン要塞英語版

1717年

グアテマラ地震が発生。

1717年9月29日、グアテマラで大規模な地震が発生し、多くの建物が倒壊しました。

地震の震源はアンティグア付近とされ、規模はマグニチュード7以上と推定されます。コロニアル建築の多くが被害を受け、死者数は数千人に上ったと伝えられています。都市の復興には多年を要し、首都のグアテマラ市移転の契機ともなりました。スペイン植民地時代の建造物再建には財政的負担が大きく、植民地行政にも影響を及ぼしました。この地震は中央アメリカの地震史上重要な出来事として記録されています。

1717年グアテマラ地震

1789年

第1回アメリカ合衆国議会が閉会。

アメリカ合衆国憲法発効後、初の議会セッションが閉会された日。司法制度の基盤を築く重要法案が成立した節目。

第1回会期は1789年3月4日に開始し、9月29日に閉会しました。この期間中に「司法長官法（Judiciary Act of 1789）」が成立し、連邦裁判所制度が整備されました。さらに権利章典（Bill of Rights）制定に向けた憲法修正案の審議が始まりました。連邦政府の基礎構造を確立し、合衆国運営の礎を築いた歴史的な節目です。閉会により議員は各州の要望を取りまとめ、次会期へ準備を進めました。

1789年第1回アメリカ合衆国議会英語版

1829年

イギリスの首都警察スコットランドヤードが発足。

ロンドン警視庁（スコットランドヤード）の前身が設立された日。近代的な自治警察組織の誕生を示す節目です。

1829年のピール法（Metropolitan Police Act）に基づき、ロバート・ピール内務大臣がロンドン警視庁を創設しました。それまで民間的な治安維持組織だったボウ・ストリート・ランナーズに代わる、国家直轄の近代警察力を導入したのが特徴です。スコットランドヤードはその本部がある通りの名称に由来し、後に英国警察の代名詞となりました。設立時には「ピールの九原則」と呼ばれる警察活動の指針も示され、市民の信頼と公共秩序の両立を目指しました。以後、世界各国の警察制度にも大きな影響を与えた画期的な改革とされています。

1829年イギリススコットランドヤード