09月28日の誕生日 - 科学者・研究者

1573年

テオドール・ド・マイエルヌ

(1573 - 1654)

医師

16〜17世紀の著名な医師。王侯貴族の宮廷医師として医学と化学の融合を追求した先駆者。

テオドール・ド・マイエルヌ（1573–1654）は、スイス生まれの医師で、フランス王アンリ4世やルイ13世、さらにはイングランド王チャールズ1世の宮廷医師を務めました。医学と化学を融合させる先駆的研究を行い、著書『医学的化学』を通じてヨーロッパの医療界に大きな影響を与えました。臨床観察を重視し、患者の生活習慣にも配慮した治療法を提唱したことが評価されています。化学的手法を医療に応用する考えは、後の科学医学の発展に寄与しました。多くの門弟を育て、生涯を通じて学術的貢献を果たしました。

1573年テオドール・ド・マイエルヌ 1654年

1605年

イスマイル・ブリオルド（Ismaël Bullialdus）

(1605 - 1694)

天文学者

17世紀フランスの天文学者。惑星運動の研究で先駆的な業績を残した。

イスマイル・ブリオルド（1605–1694）は、17世紀フランスを代表する天文学者です。惑星の軌道計算において精緻な観測データの解析を行い、後の万有引力概念の形成に影響を与えました。特に月の地形観測や彗星軌道の研究に注力し、それらの成果を『天文学理論』にまとめました。アカデミー・ロワイヤル・デ・サイエンスの設立を支援し、科学振興にも貢献しました。彼の数学的モデルは同時代の科学者たちに大きな示唆を与え、天文学の発展に寄与しました。

1605年イスマイル・ブリオルド Ismaël Bullialdus 1694年

1698年

ピエール・ルイ・モーペルテュイ

(1698 - 1759)

数学者

18世紀フランスの数学者・自然哲学者。最小作用の原理を提唱した。

ピエール・ルイ・モーペルテュイ（1698–1759）は、フランスの数学者・自然哲学者で、最小作用の原理を提唱したことで知られています。プロイセン王立科学アカデミー会長としてフリードリヒ2世の下で科学研究を推進し、地球の形状解明を目的とした測地学探検にも参加しました。数学だけでなく物理学や天文学の分野でも業績を残し、科学の統合理論構築に力を注ぎました。著作『科学哲学』は啓蒙時代の理論的支柱となり、多くの科学者に影響を与えました。彼の研究は近代科学の基礎を築く一助となりました。

1698年ピエール・ルイ・モーペルテュイ 1759年

1746年

ウィリアム・ジョーンズ

(1746 - 1794)

言語学者、裁判官

言語学者裁判官

18世紀イギリスの言語学者・東洋学者。サンスクリット語の研究を通じて印欧語族の共通起源を提唱した。

ウィリアム・ジョーンズは1746年にイギリスで生まれ、若くして東洋語学に興味を持ちました。 1783年にインドのベンガル高等裁判所判事に任命され、現地で法廷業務に従事しながら研究を継続。サンスクリット語、古代ペルシャ語、ギリシャ語などを比較し、印欧語族の概念を初めて提唱。『サンスクリット原典叢書』の編纂を主導し、言語比較学の基礎を築いた。その学際的な業績は近代言語学に大きな影響を与え、後世の研究者にも受け継がれている。 1794年にインドで亡くなった。

1746年ウィリアム・ジョーンズ言語学者裁判官 1794年

1809年

アルヴァン・ウェントワース・チャップマン

(1809 - 1899)

医師

アメリカの植物学者・医師。南部の植物相研究を開拓した。

アルヴァン・ウェントワース・チャップマン（1809-1899）は、フロリダやジョージアなど南部地域の植物を体系的に研究。 1860年に出版された『Flora of the Southern United States』は、南部初の包括的な植物図鑑として評価されている。医師としての経験を活かし、薬用植物の分類や利用法にも言及。南北戦争中は医学活動にも従事し、戦後は学術界で後進の指導にあたった。植物採集や標本作製に情熱を注ぎ、多数の新種を同定。彼の業績はアメリカ植物学の発展に大きく貢献した。

1809年アルヴァン・ウェントワース・チャップマン 1899年

1819年

ナルシス・ムントリオル

(1819 - 1885)

技術者、芸術家

技術者芸術家

スペインの技術者・発明家。世界初の人力潜水艦を開発した。

ナルシス・ムントリオル（1819-1885）はバルセロナ生まれの技術者・発明家。 1864年に世界初の人力推進式潜水艦『イクティネオI』を完成させ、潜航実験に成功。続く蒸気式潜水艦『イクティネオII』では潜水時間や航行距離の大幅な向上を実現。環境保護や産業応用への可能性も視野に入れ、サブマリン技術の礎を築いた。同時に画家や翻訳者としての顔も持ち、多岐にわたる才能を発揮。 1885年に没した後も、その先駆的な設計は後世の潜水艦開発に影響を与えた。

1819年ナルシス・ムントリオル技術者芸術家 1885年

1836年

トーマス・クラッパー（Thomas Crapper）

(1836 - 1910)

発明家

イギリスの衛生器具発明家。近代トイレ普及に貢献した。

トーマス・クラッパー（1836-1910）は、衛生陶器メーカーの経営者兼発明家。便器の構造改良を行い、排水システムの信頼性を向上。ロンドン万国博覧会などで製品を紹介し、国内外で高い評価を得た。『トイレの発明者』として知られるが、実際には改良者としての功績が大きい。彼の企業は現代まで続き、衛生陶器のブランドとして定着。公衆衛生の発展に寄与し、都市部の衛生改善に貢献した。

1836年トーマス・クラッパー Thomas Crapper 1910年

1852年

アンリ・モアッサン

(1852 - 1907)

化学者

フランスの化学者。フッ素を単離し、1906年にノーベル化学賞を受賞。

1852年9月28日、フランスで生まれる。電気炉を開発し、高温条件下での化学反応研究を推進。 1886年にフッ素を初めて単離し、元素の化学的性質を解明した。 1906年、その業績によりノーベル化学賞を受賞。 1907年に55歳で逝去。

アンリ・モアッサン化学者 1907年

1860年

ポール・ヴィラール

(1860 - 1934)

ガンマ線を発見した化学者、物理学者

ガンマ線を発見した化学者物理学者

フランスの化学者・物理学者。ガンマ線を発見した放射線研究の先駆者。

1860年9月28日、フランスで生まれる。放射線研究に従事し、アルファ線やベータ線に続く第3の放射線を探索。 1900年にガンマ線を発見し、その性質を初めて報告した。大学教授として後進の育成にも携わる。 1934年に逝去。

1860年ポール・ヴィラールガンマ線 1934年

1893年

ヒルダ・ガイリンガー（Hilda Geiringer）

(1893 - 1973)

数学者

オーストリア出身の数学者で、確率論や統計学の先駆的研究を行った。

ヒルダ・ガイリンガーは確率論、統計学、応用数学の分野で多くの業績を残した。\nウィーン大学で学んだ後、ナチス台頭により国外へ逃れ、アメリカで研究・教育活動を続けた。\n特にフーリエ解析や微分方程式への応用研究が評価され、女性初の数学教授として知られる。\nブリンマー・カレッジやハーバード大学で教鞭を執り、多数の論文や教科書を執筆。\n学際的なアプローチで数学の社会実装にも貢献した。

1893年ヒルダ・ガイリンガー Hilda Geiringer 1973年

1908年

藤田良雄

(1908 - 2013)

天文学者

日本の天文学者。

1908年藤田良雄天文学者 2013年

1914年

小松伸六

(1914 - 2006)

ドイツ文学者、文芸評論家

ドイツ文学者文芸評論家

日本のドイツ文学研究者、文芸評論家。

1914年に日本で生まれ、東京大学でドイツ文学を専攻。戦後はドイツ文学の翻訳や批評を行い、多くの論文を発表。特にカフカやゲーテ作品の解釈で知られ、文芸雑誌の編集にも携わった。その精緻な分析と解説は文学研究に大きく貢献した。 2006年に92歳で逝去した。

1914年小松伸六 2006年