リンドウ (竜胆)

学名: Gentiana scabra var. buergeri
科名: リンドウ科

花言葉

  • 正義
  • 勝利
  • 誠実
  • 悲しんでるあなたを愛する

特徴

花色:

説明

リンドウは日本、シベリア、中国、朝鮮半島に分布する多年生植物です。秋の山野を彩る代表的な花で、青紫色のラッパ状の美しい花を咲かせます。花は晴天時に開き、曇りや夕方には閉じる性質があります。根は竜胆という生薬として古くから利用されており、その強烈な苦味から「竜の胆のように苦い」という意味で名付けられました。園芸植物としても人気が高く、敬老の日のギフトフラワーとしても親しまれています。

豆知識

  • リンドウの名前は「竜胆」の音読みで、熊胆よりもさらに苦いという意味で名付けられました。
  • 花は晴天時にのみ開き、曇りや雨の日、夕方には閉じる習性があります。
  • 敬老の日の定番花として、長寿を願う花として親しまれています。
  • 約400種類もの品種があり、日本には18種が自生しています。

利用方法

観賞用
  • 切り花として秋の生け花に使用
  • 庭植えや鉢植えとして観賞用に栽培
  • 敬老の日のギフトフラワーとして人気
薬用
  • 苦味健胃薬として胃もたれや食欲不振に使用
  • 消化不良の改善
  • 膵液や胆汁の分泌促進

注意: 大量摂取は消化器系の不調を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

食用

食用としては使用されません。

その他
  • 生薬として漢方薬の原料
  • 園芸植物として栽培

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 根(生薬として使用される部分)

症状: 大量摂取により消化器系の不調を引き起こす可能性があります。強い苦味が特徴です。

ダンギク (段菊)

学名: Caryopteris incana
科名: シソ科

花言葉

  • 忘れえぬ想い
  • 悩み

特徴

花色:

説明

ダンギクは日本、朝鮮半島、中国、台湾などに分布する多年草です。7月から9月頃にかけて、青紫色やピンク、白色の小さな花が集まって段々になるように咲くことから、この名前が付けられました。以前はクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はシソ科に分類されています。関東以西の暖地では冬越しできますが、寒さに弱いため、寒冷地では春にタネをまいて育てます。日本では自生種が激減しており、環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

豆知識

  • 花が段々に咲く様子から「段菊」と名付けられましたが、菊科ではなくシソ科の植物です。
  • 英語では「bluebeard(青ひげ)」と呼ばれることもあります。
  • 環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少植物です。
  • 以前はクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はシソ科に分類が変更されています。

利用方法

観賞用
  • 花壇や鉢植えとして栽培
  • 切り花として秋の生け花に使用
  • 茶花として茶道で使用
薬用
  • 中国では漢方薬の原料として使用
  • 伝統医学において各種症状の改善に利用

注意: 薬用利用については専門家に相談することが重要です。

食用

食用としては使用されません。

その他
  • 園芸植物として観賞用栽培
  • 生態系保護の対象植物

毒性

症状: 特に毒性は報告されていません。

アマランサス

学名: Amaranthus caudatus
科名: ヒユ科

花言葉

  • 粘り強い精神
  • 不老不死
  • 不滅
  • 無限の愛
  • 忠実

特徴

花色:

説明

アマランサスは熱帯アメリカ原産のヒユ科ヒユ属の一年草です。インカ帝国の時代から種を穀物として食用にされてきた歴史があり、現在では「スーパーフード」として世界的に注目を集めています。日本へは江戸時代に観賞用として伝来しました。夏から秋にかけて美しい房状の花序を付け、赤、ピンク、黄色、緑色など様々な色の花を咲かせます。種子にはタンパク質、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれており、キヌアとともに「スーパーグレイン(驚異の穀物)」と呼ばれています。約60種類の品種があり、観賞用、食用の両方で栽培されています。

豆知識

  • アマランサスという名前はギリシャ語の「amarantos(決して枯れない)」に由来しています。
  • インカ帝国では「神の黄金の種」と呼ばれ、貴重な食物として扱われていました。
  • 現代では宇宙飛行士の宇宙食としても研究されているスーパーフードです。
  • 日本には江戸時代に「紐鶏頭(ひもけいとう)」として観賞用に導入されました。

利用方法

観賞用
  • 切り花として秋の生け花に使用
  • 庭植えや鉢植えとして観賞用に栽培
  • ドライフラワーとして装飾に利用
薬用
  • インドではアーユルヴェーダのハーブとして利用
  • 抗酸化作用があるとされる
  • 免疫力向上に効果があるとされる

注意: 薬用利用については専門家に相談することが重要です。

食用
  • 種子
その他
  • スーパーフードとして健康食品に利用
  • 化粧品の原料として使用
  • 家畜の飼料として利用

毒性

症状: 一般的に安全な食物とされていますが、稀にアレルギー反応を起こす場合があります。

フジバカマ (藤袴)

学名: Eupatorium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • ためらい
  • 遅れ
  • あの日を思い出す
  • 優しい思い出

特徴

花色:

説明

フジバカマは中国原産のキク科ヒヨドリバナ属の多年草で、秋の七草の一つとして古くから親しまれています。奈良時代に中国から薬草として日本に伝来したとされています。秋に淡紅色の小さな花を房状に咲かせ、生草のままでは無香ですが、茎や葉を乾燥させると桜餅の葉のような芳香を放ちます。この香りの成分はクマリン配糖体によるものです。平安時代の女性たちは、この香りを髪を洗うのに用いたり、防虫剤や芳香剤として利用していました。現在は自生数が激減し、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。

豆知識

  • 秋の七草の一つで、万葉集には「朝貌の花」として登場しています。
  • 平安時代の女性は乾燥した茎や葉を水に浸けて髪を洗っていました。
  • 生の状態では無香ですが、乾燥させると桜餅の葉のような甘い香りがします。
  • 現在は環境省の準絶滅危惧種に指定されており、保護が必要な植物です。

利用方法

観賞用
  • 茶花として茶道で使用
  • 秋の生け花の材料として利用
  • 庭園や鉢植えとして観賞用に栽培
薬用
  • 漢方では利尿作用に使用
  • 月経不順を整える通経作用
  • 胆汁の出を良くする利胆作用
  • 神経痛の入浴剤として使用

注意: 薬用利用については漢方医や専門家に相談することが重要です。

食用

食用としては使用されませんが、お茶として利用されることがあります。

その他
  • 平安時代には髪を洗うための洗髪料として使用
  • 防虫剤や芳香剤として利用
  • 染料として使用されることもある

毒性

症状: 特に毒性は報告されていませんが、薬用植物のため適切な使用が重要です。