09月27日の誕生日 - 科学者・研究者

1507年

ギヨーム・ロンドレ

(1507 - 1566)

医師

ルネサンス期の医師・研究者。解剖学や疫病対策で医学界に貢献した。

1507年に生まれ、医学を体系的に学んだ。解剖学研究を通じて人体構造の理解を深めた。外科や内科の診療を行い、当時流行した疫病への対策に取り組んだ。著作や講義で知識を後進に伝え、医学教育の発展に寄与した。 1566年に没し、その業績は後世の医師に影響を与えた。

1507年ギヨーム・ロンドレ 1566年

1719年

アブラハム・ゴッテルフ・ケストナー

(1719 - 1800)

数学者

18世紀ドイツの数学者・教育者。著作『Anfangsgründe der Mathematik』などで後進の教育に貢献した。

1719年にドイツで生まれ、ハレ大学で数学を学ぶ。教材として用いられた『Anfangsgründe der Mathematik』を執筆した。教育者としても活躍し、数学の普及に尽力した。学問体系の整備と分かりやすい解説で多くの学生に支持された。 1800年に没し、ドイツ数学教育史に名を残した。

1719年アブラハム・ゴッテルフ・ケストナー英語版 1800年

1729年

ミヒャエル・デニス

(1729 - 1800)

カトリック司祭、詩人、鱗翅学者

カトリック司祭詩人鱗翅学者

オーストリア出身のカトリック司祭で詩人・鱗翅学者。

1729年にオーストリアで生まれ、ウィーン大学で神学を学ぶ。カトリック司祭としての活動と並行して、ドイツ語詩を執筆し詩人として知られるようになった。鱗翅類（チョウやガ）研究に没頭し、多数の分類学的論文を発表。当時の学術団体に所属し、博物学の発展に貢献した。 1800年に没し、その業績は後世の昆虫学研究に影響を与え続けている。

1729年ミヒャエル・デニス英語版 1800年

1818年

ヘルマン・コルベ

(1818 - 1884)

化学者

ドイツの有機化学者。コルベ反応を開発し、有機化学の基礎を築いた。

1818年にドイツで生まれ、ライプツィヒ大学で化学を学ぶ。 1840年代には電解合成研究を進め、現在「コルベ反応」と呼ばれるカルボン酸合成法を確立。ベンゼン環の構造解析や有機化合物の結合理論にも大きく貢献。学術誌への論文発表と共に多くの弟子を育て、有機化学教育の基礎を築いた。 1884年に逝去し、その功績は現代化学にも脈々と受け継がれている。

1818年ヘルマン・コルベ化学者 1884年

1826年

アルマン・ダヴィド

(1826 - 1900)

ジャイアントパンダの存在をヨーロッパに報じた人物

フランスの宣教師・博物学者。中国の動植物を欧州に紹介した先駆者。

1826年にフランスで生まれ、宣教師として中国へ赴任。中国の動植物を熱心に調査し、多くの標本をヨーロッパに送った。特にジャイアントパンダやパンダ猫属を報告し、欧州に大きな話題を呼んだ。新種の植物や動物を多数記載し、自然史博物館のコレクションを充実させた。 1900年に没し、彼の収集物は生物学研究の貴重な資料となっている。

1826年アルマン・ダヴィドジャイアントパンダヨーロッパ 1900年

天保9年8月9日

田中芳男

(1838 - 1916)

博物学者

幕末から明治期の博物学者。オランダに留学し、西洋科学を日本に紹介した。

1838年（天保9年8月9日）に肥前国（現佐賀県）で生まれる。若くして蘭学を学び、長崎でオランダ語に親しむ。 1862年に幕府留学生としてオランダへ留学し、博物学や解剖学を修める。帰国後は東京大学（旧帝国大学）の前身で講義を行い、西洋科学の普及に貢献。多くの著作を残し、後進の育成にも力を注いだ。 1916年に没した。

1838年 8月9日田中芳男 1916年

1842年

アルフォンス・ルナール

(1842 - 1903)

地質学者、岩石学者

地質学者岩石学者

ベルギーの地質学者・岩石学者。火成岩の分類と鉱物組成の研究で知られる。

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した地質学者。火成岩の系統的分類を確立し、岩石学の基礎を築いた。ヨーロッパ各地や北アメリカでの調査を通じて多くの観察記録を残し、地質構造や鉱床の成因解明に貢献。代表作には詳細な岩石組織図版を含む論文があり、後進に影響を与えた。

1842年アルフォンス・ルナール地質学者岩石学者 1903年

1843年

ガストン・タリー

(1843 - 1913)

数学者

フランスの数学者。ラテン方格の研究で知られる。

主に組合せ論とラテン方格の問題に取り組んだ。 3×3ラテン方格の完全列挙を達成し、「Tarryの問題」として知られる成果を残した。教育者としても活動し、多くの数学者を育成。数論や幾何学の研究にも貢献。 1913年に没。

1843年ガストン・タリー 1913年

1876年

ジェームズ・フランシス・アボット

(1876 - 1926)

お雇い外国人、動物学者

お雇い外国人動物学者

アメリカ出身の動物学者。日本で教育・研究に従事した。

1876年にアメリカで生まれ、幼少期から博物学に親しむ。 1900年代初頭にお雇い外国人として来日し、東京帝国大学で動物学を講義。日本各地の野生動物を調査し、昆虫や両生類の標本収集に尽力。多くの日本人科学者との共同研究を行い、学術論文を発表。 1926年に没。

1876年ジェームズ・フランシス・アボットお雇い外国人動物学者 1926年

1879年

ハンス・ハーン

(1879 - 1934)

数学者

オーストリアの数学者。関数解析や位相空間論の研究で知られる。

1879年ウィーン生まれ。ウィーン大学で学び、集合論や関数解析の基礎を築いた。ハーン・バナッハの定理の共同発見者として名を残す。さらに位相空間論や測度論にも貢献し、多数の論文を発表。教育者として後進の育成にも努め、学会活動を主導。 1934年に没。

1879年ハンス・ハーン 1934年

1913年

アルバート・エリス

(1913 - 2007)

心理学者

アメリカの臨床心理学者。理性感情行動療法（REBT）の創始者として知られる。

アルバート・エリス（1913-2007）は、合理的感情行動療法（REBT）を提唱したアメリカの心理学者です。彼は従来の精神分析に対抗し、認知と行動の関係に焦点を当てた治療法を確立しました。1955年に『How to Live with a Neurotic』を刊行し、臨床心理学に革新をもたらしました。数多くの著書を執筆し、現代の認知行動療法（CBT）に大きな影響を与えました。生涯にわたり数十万件のカウンセリングを行い、世界中でその理論と実践を普及させました。

1913年アルバート・エリス 2007年

1917年

ベンジャミン・A・ルービン

(1917 - 2010)

微生物学者

アメリカの微生物学者。天然痘ワクチン接種用の二股針を発明した。

ベンジャミン・A・ルービン（1917-2010）はアメリカの微生物学者で、天然痘撲滅に貢献した研究者です。彼は天然痘ワクチン接種の効率を飛躍的に高める二股に分かれた針（ビファーケイテッドニードル）を開発しました。この発明は世界中で広く採用され、最終的にWHOによる天然痘根絶達成を支える重要な要素となりました。ルービンの業績は公衆衛生の向上に大きく寄与し、数百万人の命を救ったとされます。彼の成果は世界保健機関の根絶キャンペーンにおいて中心的役割を果たし、保健史に残る偉業となりました。

ベンジャミン・A・ルービン 2010年