09月26日

出来事 - 科学・技術

1905年

アインシュタインが特殊相対性理論を発表。

1905年9月26日、アルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論を発表し、物理学に革命をもたらしました。
当時スイス特許局の技術専門官であったアインシュタインは、光速度一定の原理と相対性原理を基に論文を執筆しました。 光の速さが観測者の運動状態に関わらず一定であることを示し、ニュートン力学の絶対時空観を覆しました。 時間と空間が相対的であるという概念は物理学に革命をもたらし、その後の量子論や一般相対性理論への道を拓きました。 論文は「運動する物体の電気力学について」の題で『Annalen der Physik』に掲載されました。 特殊相対性理論はE=mc^2など有名な式を導き出し、20世紀物理学の基礎となりました。
1905年 アインシュタイン 特殊相対性理論
1978年

東芝が世界初の日本語ワードプロセッサ「JW 10」を発表。

1978年、東芝が世界初の日本語ワードプロセッサ『JW 10』を発表しました。
1978年9月26日、東芝が世界で初めて日本語ワードプロセッサ『JW 10』を発表しました。専用の文字処理ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、日本語文書の編集を可能にしました。これまで手書きや欧文ワープロが主流だった文書作成に革新をもたらしました。ビジネス文書の作成効率が飛躍的に向上し、オフィスワークのデジタル化が加速しました。『JW 10』の成功は日本国内のワードプロセッサ市場を拡大し、後続機の開発を促進しました。
1978年 東芝 ワードプロセッサ JW-10
1991年

人工生態系を維持する実験バイオスフィア2の最初のミッション開始。1993年の同日に中断。

米アリゾナ州に建設された閉鎖型生態系「バイオスフィア2」で最初の2年間ミッションが始動。
1991年9月26日、8人の研究者がアリゾナ州の巨大ドーム施設「バイオスフィア2」に入居。 大気、水、土壌までを自己循環させる閉鎖型生態系の長期維持を目指す世界初の試験。 食料生産、廃水処理、酸素・二酸化炭素のバランス調整など多岐にわたる科学実験が行われた。 当初の2年間のミッションは1993年9月26日に終了するまで続き、さまざまな技術的課題と成果が得られた。 閉鎖生態系研究は後の宇宙基地や火星植民地の環境制御技術に影響を与えた。
1991年 生態系 バイオスフィア2 1993年
2008年

背中にジェットエンジンを搭載した翼をつけて、空を飛んだ最初の人間であるイブ・ロッシーが9分7秒の飛行に成功し、フランスのカレーからイギリスのドーバーへとドーバー海峡を横断。

発明家イブ・ロッシーがジェットエンジン付きの翼でドーバー海峡を横断飛行に成功しました。
2008年9月26日、フランスの発明家イブ・ロッシー（Éric 'Spartan' Rossier）が背中に搭載したジェットエンジン付きの翼（Jetwing）で飛行し、9分7秒かけてカレーからドーバー海峡を横断しました。この挑戦は個人用フライト技術の可能性を示す重要な実験とされ、軽量化されたエンジンと制御システムにより安定した飛行を実現しました。ロッシーの挑戦はウェアラブル航空機の未来像を大きく広げました。
2008年 ジェットエンジン 翼 イブ・ロッシー フランス カレー イギリス ドーバー ドーバー海峡