09月26日の出来事 | calendar.web-standard.org

紀元前46年

ファルサルスの戦いでの誓いを果たすため、ユリウス・カエサルが神話上の祖先ウェヌス・ゲネトリクスにウェヌス・ゲネトリクス神殿（Temple of Venus Genetrix）を奉ずる。

紀元前46年、ユリウス・カエサルが戦勝の女神ウェヌス・ゲネトリクスに誓いを果たし、華麗なる神殿を奉献しました。

紀元前46年9月26日、ローマ独裁官ユリウス・カエサルはファルサルスの戦いで立てた誓いを果たし、祖先の女神ウェヌス・ゲネトリクスに神殿を奉献した。神殿はフォロ・ジュリアーノ内に建設され、その壮麗な白大理石の外観と緻密な彫刻で知られる。この奉献はカエサルの神格化と政治的権威を示すプロパガンダの一環となった。戦利品や装飾が設えられた内部は、戦勝を象徴する場として市民の注目を集めた。ウェヌス・ゲネトリクス神殿はローマ市の宗教的・文化的ランドマークとして後世にも影響を与えた。

紀元前46年ファルサルスの戦いユリウス・カエサルウェヌス・ゲネトリクスウェヌス・ゲネトリクス神殿 Temple of Venus Genetrix

715年

フランク内戦: コンピエーニュの戦い。

715年、フランク王国で王位継承を巡るネウストリアとオーストラシアの争いが激化しました。

715年9月26日、フランク王位を巡る内戦の一環として、ネウストリア軍とオーストラシア軍がコンピエーニュで激突した。この戦いはカロリング朝の前身となる権力闘争のひとつで、軍事的優勢をめぐる重要な局面となった。双方ともに貴族や騎士を動員し、多くの戦死者を出す激戦となった。結果的に決定的な勝敗はつかなかったものの、以後の王権確立に大きな影響を及ぼした。フランク内戦は後のヨーロッパ政治地図を形作る前兆ともされる。

715年コンピエーニュの戦い

1087年

イングランド王ウィリアム2世が戴冠。

ノルマン朝第3代イングランド王ウィリアム2世が正式に戴冠しました。

1087年9月26日、ウィリアム1世（征服王）の次男ウィリアム2世がウェストミンスター寺院においてイングランド王として戴冠した。兄王位を継承した彼は「レッド王」の異名を持ち、勇猛な戦士として知られた。戴冠は新王の正統性を示す重要儀式であり、ノルマン朝の統治体制を強化する契機となった。ウィリアム2世の治世はウェールズやスコットランドへの遠征を通じた領土拡張が特色だった。一方で教会との対立もあり、政教関係に影響を及ぼした。

1087年ウィリアム2世

1143年

ケレスティヌス2世が第165代ローマ教皇に就任。

第165代ローマ教皇にケレスティヌス2世が選出されました。

1143年9月26日、教皇インノケンティウス2世の後任としてオッタビアーノが教皇ケレスティヌス2世として即位した。彼の教皇職は教皇権の強化と聖職者改革を推進することに焦点を当てた。在位中は神聖ローマ帝国や世界各地の教会との協調を図りつつ、教皇領の統治体制を整備した。宗教的権威の確立を試みた一方で、教会内の腐敗是正にも取り組んだ。ケレスティヌス2世の治世は短かったが、中世教会史における改革期の一端を担った。

1143年ケレスティヌス2世ローマ教皇

1164年

カラトラパ騎士団が教皇アレクサンデル3世に認可される。

スペインの修道騎士団、カラトラパ騎士団が正式に教皇から認可を受けました。

1164年9月26日、レコンキスタ（イスラム勢力からの国土回復運動）の中で結成された修道騎士団カラトラパ騎士団が、アレクサンデル3世教皇から正式に承認を受けた。彼らは主にカスティーリャ王国領内で防衛や戦闘に従事し、土地の領主としての特権も与えられた。騎士団は宗教的使命感と軍事力を併せ持ち、イベリア半島におけるキリスト教勢力の拡大に貢献した。教皇認可により騎士団の地位は向上し、後の繁栄につながる基盤が築かれた。この出来事は修道騎士団の国際的役割を示す初期の例とされる。

1164年カラトラパ騎士団アレクサンデル3世

1212年

プシェミスル朝のボヘミアにおける王位を確認するために、シチリア金印勅書（Golden Bull of Sicily）が発行される。

シチリア金印勅書によりプシェミスル朝のボヘミア王位が正式に承認されました。

1212年9月26日、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世がシチリア金印勅書を発行し、プシェミスル朝のボヘミアにおける王位を法的に確認した。この勅書は金の印章を用いた皇帝の権威を示す重要文書であり、独立性を巡る諸侯間の紛争を抑制する役割を果たした。ボヘミア公爵が王の称号を得ることで、地域の統治構造に大きな変化をもたらした。皇帝とボヘミア王との関係改善にも寄与し、中欧政治史における転換点となった。以後、ボヘミア王国は神聖ローマ帝国内部での重要性を高める。

1212年プシェミスル朝シチリア金印勅書 Golden Bull of Sicily

建武4年9月2日

光明天皇が土御門東洞院殿に移居。以後532年間にわたって皇居として使用される。

光明天皇が土御門東洞院殿に行幸し、新たな皇居を定めました。

1337年9月26日（建武4年9月2日）、光明天皇は京の土御門東洞院殿に移居し、以後532年間にわたり皇居として使用された。この移転は南北朝時代の動乱期における朝廷の拠点再編を示す重要な出来事であった。土御門東洞院殿は京都の中心部に位置し、政治的・儀礼的な機能を兼ね備えた宮殿として整備された。天皇の居所変更は宮廷文化や政治的影響力の舞台を変える機会となり、周辺地域の発展にも寄与した。 532年間にわたる使用期間は日本史上最長級であり、近世以降の天皇の宮殿史に重要な章を刻んだ。

1337年建武 9月2日光明天皇土御門東洞院殿

1345年

ワルンスの戦い（Battle of Warns）、エノー伯ギヨーム2世がフリース人に敗れ戦死。

1345年のワルンスの戦いでエノー伯ギヨーム2世がフリース人に敗北し戦死しました。

1345年9月26日、現在のオランダ北部ワルンス近郊で行われた戦いで、エノー伯ギヨーム2世率いる騎士団がフリース人のゲリラ戦術に翻弄された。激しい戦闘の末、エノー伯を含む多数の騎士が戦死し、貴族勢力に大きな打撃を与えた。フリース人は地元の地形を熟知し、奇襲や待ち伏せを駆使して優位に立った。この敗北は神聖ローマ帝国および周辺諸侯の勢力バランスに影響を与え、フリース地方の自主性を高める契機となった。ワルンスの戦いは中世の地方戦争におけるゲリラ戦術有効性の好例ともされる。

1345年ワルンスの戦い Battle of Warns エノー伯ギヨーム2世フリース人

1350年

フランス王ジャン2世がランス大聖堂で戴冠。

ジャン2世がランス大聖堂でフランス王として正式に戴冠しました。

1350年9月26日、プランタジネット朝との百年戦争下において、ジョン2世（ジャン2世）がランス大聖堂でフランス王として戴冠した。十字軍遠征からの帰還後に戴冠した彼の即位は、国内の士気を鼓舞し王権の正統性を再確認する場となった。戴冠式には教会や諸侯が多数参列し、王冠の授与は宗教的権威と結びついた強力な儀式であった。ジャン2世はその後の対英戦争で苦難に直面し捕虜となるが、戴冠は彼の治世のハイライトとされる。この式典は中世フランス王権における儀礼の重要性を象徴する出来事である。

1350年ジャン2世ランス大聖堂

1371年

セルビア・オスマン戦争: マリツァの戦い。

1371年、セルビア連合軍がオスマン帝国軍に大敗し、バルカン支配の転機となりました。

1371年9月26日、マリツァ川沿いで行われた戦いで、セルビア・ブルガリア連合軍がオスマン帝国軍に壊滅的な敗北を喫した。セルビア王ヴラホ・ブラノヴィッチやブルガリア総主教ら多くの指導者が戦死し、王国の政治的空白が生じた。この敗北によりオスマン帝国はバルカン半島に本格的な侵攻を開始し、地域支配を確立する足掛かりを得た。戦術的にはオスマン騎兵の機動力と組織的戦闘が決定打となり、当時の戦術の優位を示した。マリツァの戦いは中世バルカン史における重要な分岐点とされる。

1371年マリツァの戦い

1423年

百年戦争: ラ・ブロッシニエールの戦い

百年戦争中の1423年9月26日、イングランド軍とフランス軍がラ・ブロッシニエールで激突した戦いです。英軍が奇襲に成功し、フランス軍を破りました。

百年戦争（1337–1453年）中の一戦で、イングランド軍がフランス北西部で待ち伏せを仕掛けました。指揮官ジョン・ド・ハイセル率いる英軍は迅速な奇襲攻撃によりフランス軍を大混乱に陥れ、短時間で勝利を収めました。多くの捕虜と戦利品を獲得し、英軍の士気は大いに高まりました。この勝利は英仏両軍の勢力図に影響を与え、一時的に英軍の優位を示しました。フランス側は戦術の見直しを余儀なくされ、戦争の行方に一定の転機をもたらしました。

1423年百年戦争ラ・ブロッシニエールの戦い英語版フランス語版

1580年

イギリスの海賊フランシス・ドレークが世界一周を達成。

1580年9月26日、イギリスの海賊・私掠船長フランシス・ドレークが史上2人目となる世界一周航海を完了しました。

ドレークは1577年に「ペレスヴァル号」を率いて太平洋沿岸から航海を開始しました。マゼラン海峡を通過後、大西洋を北上し、9万kmに及ぶ過酷な航程を経てイングランドに帰還しました。この航海はスペインの海上覇権に挑戦しつつ行われ、私掠活動によって略奪も行われました。乗組員数は27名と少数であり、多くが難病や食料不足に苦しんだと伝えられます。ドレークの偉業は海洋探検史に名を刻み、イギリス海軍の力強化に貢献しました。

1580年フランシス・ドレーク世界一周