マンジュシャゲ (曼珠沙華)

学名: Lycoris radiata
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • 情熱
  • 感謝
  • 再会
  • 悲しい思い出

特徴

花色:

説明

マンジュシャゲは中国大陸原産のヒガンバナ科の多年草球根植物です。梵語で「天界に咲く花」を意味し、秋の彼岸の頃に花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせます。「葉見ず花見ず」と呼ばれる独特な生態を持ち、開花時には葉がなく、開花後の晩秋に葉が出て翌年初夏に枯れます。全草に毒性があるため注意が必要ですが、その美しさから古くから親しまれています。

豆知識

  • 1000以上の別名があるとされ、地域により様々な呼び名が存在する
  • 日本では種子ができず、球根の分球のみで増殖する
  • 開花から結実まで7年かかるといわれている
  • 韓国の童話「彼岸花の伝説」で有名になった

利用方法

観賞用
  • 秋の庭園や公園の景観植物として利用
  • 群植により見事な景観を演出
  • 茶花として茶道で使用される
薬用
  • 中国の伝統医学では鎮痛薬として使用されていた
  • 民間療法では外用薬として利用された歴史がある

注意: 全草に強い毒性があるため現在の薬用利用は危険で避けるべき

食用

毒性があるため食用不可

その他
  • 球根から澱粉を取る技術があったが毒抜きが必要
  • 害虫忌避効果があるため田んぼの畦に植えられた

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に球根

症状: リコリン等のアルカロイドによる嘔吐、下痢、中枢神経麻痺などの重篤な症状

ラバテラ

学名: Lavatera trimestris
科名: アオイ科

花言葉

  • 奉仕の精神
  • 承諾
  • 引き受けます

特徴

花色:

説明

ラバテラは地中海沿岸原産のアオイ科ハナアオイ属の植物で、別名「花葵」とも呼ばれます。草丈50-120cmになり、真夏の直射日光下でも元気にラッパ形のフヨウに似た花を咲かせます。6月から10月まで長期間開花し、赤、ピンク、白の花色があります。非常に耐暑性が強く、乾燥にも強いため、手間のかからない花として初心者にも人気があります。

豆知識

  • 属名は18世紀スイスの植物学者ラバーター兄弟にちなんで命名された
  • 真夏でも元気に咲くことから「夏の太陽の恋人」と呼ばれることがある
  • 種まきから開花まで約3ヶ月と成長が早い
  • 花の形がラッパに似ていることから英名でTrumpet Mallowとも呼ばれる

利用方法

観賞用
  • 夏から秋の花壇の主役として利用
  • 切り花として夏のアレンジメントに使用
  • 鉢植えでの装飾
薬用
  • ヨーロッパの民間療法では咳止めに使用されていた
  • 抗炎症作用があるとされる

注意: 現代医学的根拠は不十分で、薬用利用は専門家の指導が必要

食用
  • 若葉
その他
  • 蜜源植物として蝶や蜂を誘引する
  • 染料として淡いピンク色を抽出可能

毒性

症状: 無毒で若葉や花は食用可能

ポーチュラカ

学名: Portulaca grandiflora
科名: スベリヒユ科

花言葉

  • いつも元気
  • 無邪気
  • 自然を愛する

特徴

花色:

説明

ポーチュラカは南北アメリカ原産のスベリヒユ科の一年草です。多肉質の葉と茎を持ち、這うように広がって成長します。草丈10-20cmで、赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫など多彩な花色があります。太陽光に反応して開花する日開性で、朝開いて夕方閉じる特性があります。極度の暑さと乾燥に強く、夏のガーデニングに最適な植物として人気があります。

豆知識

  • 花は太陽が出ている時にのみ開き、曇りや雨の日は閉じたままでいる
  • 多肉質の葉に水分を蓄えるため、数日水やりを忘れても枯れない
  • 種子は非常に小さく、1グラムに約3000粒も含まれている
  • こぼれ種でよく発芽し、翌年も同じ場所に出現することが多い

利用方法

観賞用
  • 夏の花壇のグランドカバーとして利用
  • ハンギングバスケットでの垂れ下がる装飾
  • ロックガーデンでの彩り
薬用
  • 南米の民間療法では火傷の治療に使用されていた
  • 抗炎症作用があるとされる

注意: 現代医学的根拠は限定的で、自己判断での使用は避けるべき

食用
  • 若葉
その他
  • 水分保持能力が高いため屋上緑化に利用される
  • 蜜源植物として小さな昆虫を誘引する

毒性

症状: 無毒で若葉や茎は食用可能

イチイ (一位)

学名: Taxus cuspidata
科名: イチイ科

花言葉

  • 高尚
  • 慰め
  • 死と再生

特徴

花色:

説明

イチイは日本と朝鮮半島原産の常緑針葉樹で、成長すると20mほどの高木になります。雌雄異株で、秋に雌株には美しい赤い実をつけます。名前の由来は神官が使う笏がイチイの材から作られ、仁徳天皇がこの樹に正一位を授けたことからとされています。別名をアララギ、オンコ(アイヌ語)とも呼び、成長が遅いが非常に長寿で、材質が優秀なため高級家具や工芸品に使用されます。

豆知識

  • 樹齢1000年を超える古木が日本各地に存在する
  • イチイの木で作られた笏は天皇即位の儀式で使用される
  • アイヌ語の「オンコ」は「年老いた」という意味で長寿を表す
  • 第二次世界大戦中は航空機の材料として重用された

利用方法

観賞用
  • 庭園樹として格式ある空間の演出
  • 生垣として目隠しや境界線に利用
  • 盆栽として小さく仕立てて鑑賞
薬用
  • 中国の伝統医学では抗がん作用があるとされる
  • 民間療法では関節炎の治療に使用されていた

注意: 種子や枝葉に強い毒性があるため薬用利用は極めて危険

食用
  • 赤い仮種皮のみ
その他
  • 高級家具や工芸品の材料として最高級品
  • 弓や彫刻材として古くから重用
  • 建築材として神社仏閣の装飾に使用

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 種子, 枝葉, 樹皮

症状: タキシンによる心臓毒性、呼吸困難、痙攣、最悪の場合死に至る

カキ (柿)

学名: Diospyros kaki
科名: カキノキ科

花言葉

  • 自然美
  • 優しさ
  • 恩恵

特徴

花色:

説明

カキは中国の長江流域原産のカキノキ科の落葉小高木です。学名の「Diospyros」はギリシャ語で「神の食べ物」を意味し、古くから貴重な果実として重宝されてきました。雌雄異株または雌雄同株で、初夏に白い小さな花を咲かせ、秋に橙色の甘い果実をつけます。甘柿と渋柿に大別され、日本では古くから栽培され、秋の風物詩として親しまれています。

豆知識

  • 日本では「柿が赤くなれば医者が青くなる」という諺がある
  • 世界で最も古い栽培果樹の一つとされている
  • 干し柿は平安時代から作られていた記録がある
  • 柿の木は樹齢100年を超えても実をつけ続ける

利用方法

観賞用
  • 庭木として秋の紅葉と果実を楽しむ
  • 実用と観賞を兼ねた家庭果樹として人気
  • 盆栽として小さく仕立てて鑑賞
薬用
  • 漢方薬では柿蒂(してい)として使用される
  • 民間療法では下痢や高血圧の改善に利用
  • ビタミンCが豊富で風邪予防に効果的

注意: タンニンが多いため空腹時の大量摂取は胃石の原因となる可能性がある

食用
  • 果実
  • 若葉
その他
  • 柿渋として防腐剤や染料に利用
  • 木材は家具や建築材として使用
  • 葉は柿の葉寿司の包装材として重要

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 未熟果実(渋柿), 大量の種子

症状: 渋柿の大量摂取により口の渋みや胃腸の不調、胃石形成の可能性