1513年

スペインの探検家バスコ・ヌーニェス・デ・バルボアが、ヨーロッパ人で初めて太平洋に到達。

バルボアがパナマ地峡を横断し、太平洋を初めて視認しました。
1513年9月25日、スペインの探検家バスコ・ヌーニェス・デ・バルボアはパナマ地峡を越えて太平洋を目の当たりにしました。これがヨーロッパ人による初の太平洋到達とされ、『南海』と命名されました。バルボアは現地先住民の案内を受けつつ険しい地形を進み、スペイン王室にその存在を報告しました。この発見は新航路開拓競争を加速させ、後の太平洋沿岸探検へと繋がりました。
1513年 バスコ・ヌーニェス・デ・バルボア 太平洋
1903年

レオナルド・トーレス・ケベードが、電磁波の指令を受信して実行するロボットTelekinoを公開。世界初のラジオコントロール。

1903年9月25日、レオナルド・トーレス・ケベードが世界初のラジオコントロールを実現したロボット「Telekino」を公開した。
レオナルド・トーレス・ケベードはスペインの発明家であり、この日彼が開発した「Telekino」は遠隔地から電磁波信号で指令を送受信し、機械的動作を行う初の装置でした。発表実験では模型ボートを無線で制御し、航行を成功させる様子を披露しました。この技術は後の無線操縦やロボット工学の基礎となり、20世紀の自動制御技術発展に大きく寄与しました。彼の業績は無線通信と機械制御を融合させ、航空無線やドローン技術など幅広い分野に影響を与えました。今日の遠隔操作システムの原点として評価される歴史的発明です。
1903年 レオナルド・トーレス・ケベード ラジオコントロール
1915年

山極勝三郎が皮膚癌の人工発生に成功と発表。

1915年に山極勝三郎が実験的に皮膚癌の人工発生に成功したと発表した医学研究の成果です。
1915年9月25日、日本の病理学者・山極勝三郎が皮膚癌の人工発生に成功したと学会で報告しました。動物実験において特定の化学物質を用い、皮膚細胞に腫瘍を誘発してその病理学的特徴を詳細に解析しました。この成果は当時のがん研究に新たな視点をもたらし、発癌機序の解明に寄与しました。一方で倫理的観点からの批判や実験条件の再現性に関する課題も指摘されました。山極の業績は日本国内外で注目を集め、現代のがん研究の基盤形成に影響を与えました。
1915年 山極勝三郎 皮膚癌
1949年

昭和天皇の初の著書『相模湾産後鰓類図譜』が岩波書店から発刊。

昭和天皇が初の著書として海洋生物図譜を刊行した日。
1949年9月25日、昭和天皇の初の著書『相模湾産後鰓類図譜』が岩波書店より刊行されました。 本書は相模湾で採取された産後鰓類(ウミウシなど)を精緻に描写した図譜で、皇族による学術著作として話題となりました。 昭和天皇は長年にわたり海洋生物の観察と収集を続けており、その研究成果がまとめられたものです。 学術的にも価値が高く、研究者や愛好家から注目を集めました。 以降、皇室の学術活動に対する評価を高める一冊として位置づけられています。
1949年 昭和天皇 岩波書店
1956年

最初の海底大西洋横断電話ケーブルシステムTAT 1が発足。

1956年、世界初の海底大西洋横断電話ケーブルシステム「TAT-1」が英国と米国を結ぶ通信回線として運用を開始しました。
TAT-1(Transatlantic No. 1)は1956年9月25日に本格運用を開始し、イギリスのPlessey社とアメリカのAT&T社が共同開発を行いました。初期の通信容量は24ch(電話回線)で、ノイズ対策や信号増幅器(アンプ)を海底ケーブルに設置して音声品質を確保しました。従来の無線通信に比べ高品質かつ安定的な通話が可能となり、国際ビジネスや政府間通信の信頼性が飛躍的に向上しました。敷設工事には最新の船舶技術が投入され、大西洋底約3,500kmにわたってケーブルが敷かれました。TAT-1の成功は後続の大容量海底ケーブル網構築の礎となり、今日のグローバル通信インフラ発展に大きく寄与しました。
1956年 TAT-1 英語版
1974年

初めてのトミー・ジョン手術が行われる。

1974年9月25日、メジャーリーグ選手の肘関節再建を目的とした初のトミー・ジョン手術が実施されました。
1974年9月25日、メジャーリーグの試合中に肘を痛めたドジャースの投手トミー・ジョンに対し、整形外科医フランク・ジョーブ博士が史上初の肘関節再建手術を実施。 手術では尺側側副靱帯の断裂部を前腕から採取した腱で置換し、見事に機能回復を果たしました。 当時確立された治療法がなかった野球選手の肘故障に対し革命的な成果を挙げ、『トミー・ジョン手術』として知られるようになりました。 以降、多くの投手が同手術で復帰し、競技寿命の延長に大きく貢献しました。 現在でもスポーツ医学の標準的な手法として世界中で行われています。
1974年 トミー・ジョン手術
1985年

奈良県生駒郡斑鳩町の藤ノ木古墳で石室と家形石棺が発堀される。

藤ノ木古墳の発掘調査で石室と家形石棺が発見されました。
1985年9月25日、奈良県生駒郡斑鳩町にある藤ノ木古墳で考古学者たちが石室と家形石棺を発掘しました。 藤ノ木古墳は飛鳥時代の豪族墓で、発掘成果は当時の埋葬習俗や文化を知る上で大きな手がかりとなりました。 出土した石棺の精巧な造形は技術水準の高さを示し、研究者の注目を集めました。
1985年 奈良県 生駒郡 斑鳩町 藤ノ木古墳 石室 石棺
1992年

マーズ・オブザーバーの一環としてタイタンIIIが打ち上げられる。

NASAの火星探査機マーズ・オブザーバーを搭載したタイタンIIIロケットが打ち上げられました。
1992年9月25日、ケープカナベラル空軍基地より、NASAの火星探査機マーズ・オブザーバーを搭載したタイタンIIIロケットが打ち上げられました。 本機は火星の地形や大気を詳細に調査する目的で設計され、地球軌道投入後に火星へのトランスファー軌道へ移行する計画でした。 ロケットの打ち上げは成功し、探査機は予定通り地球周回軌道に投入されました。 しかし、その後のトランスファー軌道移行準備中に通信が途絶し、最終的にミッションは失敗に終わりました。
1992年 マーズ・オブザーバー タイタンIII
2008年

中華人民共和国の3機目の有人宇宙船「神舟7号」が打ち上げ。

中国の3機目の有人宇宙船「神舟7号」が打ち上げられ、中国初の宇宙遊泳に挑戦した。
神舟7号は中国が開発した3機目の有人宇宙船である。 2008年9月25日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、搭乗員は景海鵬ら3名が務めた。 中国初の船外活動(宇宙遊泳)が成功し、景海鵬が宇宙空間を歩いた。 実験モジュールでは地球観測や生命科学実験が行われ、技術的成果を多数収めた。 このミッションは中国の有人宇宙技術の大きな進展を示した。
神舟7号