1599年

フランチェスコ・ボッロミーニ

(1599 - 1667)

バロック建築家

バロック建築家
バロック様式を代表するイタリアの建築家。斬新な空間構成で知られる。
フランチェスコ・ボッロミーニは1599年に生まれ、曲線と複雑な幾何学を駆使した空間設計で知られた。ローマのサン・カルロ・アッレ・クワットロ・フォンターネやサン・イヴォ・アッラ・サピエンツァを代表作とする。建築理論よりも現場の造形に重きを置き、曲線美を追求し続けた。彼の生涯は貧困と孤独に苦しんだとも伝えられ、1667年にローマで自ら命を絶って没した。大胆な造形は後世の建築家に大きな影響を与えた。
1599年 フランチェスコ・ボッロミーニ バロック 1667年
1613年

クロード・ペロー

(1613 - 1688)

建築家

建築家
フランスの建築家。古典主義的な建築理論を体系化した。
クロード・ペローは1613年にパリで生まれ、ルイ14世の建築監督として活躍した。古典主義建築の理論家としてルーヴル宮殿の東側翼設計に関与し、『パリの王宮の建築』などを執筆した。建築史の研究者としても知られ、後の建築教育に影響を与えた。多岐にわたるプロジェクトを監督し、1688年に没した。彼の著書は古典的規範を現代に伝える重要な文献となっている。
1613年 クロード・ペロー 1688年
1663年

ヨハン・ニコラウス・ハンフ(Johann Nikolaus Hanff)

(1663 - 1711)

オルガニスト

オルガニスト
ドイツのオルガニスト・作曲家。バロック期の教会音楽に貢献した。
ヨハン・ニコラウス・ハンフは1663年に生まれ、ハンブルクの聖ヤコビ教会でオルガニストを務めた。宗教曲を中心に作品を残し、シンプルながら格式あるスタイルが特徴的である。後のバロック音楽に影響を与えたともいわれ、教育者としても活動した。1711年に没するまで教会音楽の演奏と普及に尽力した。彼の作品は断片的にしか伝わっていないが、同時代の作曲家から高く評価された。
1663年 ヨハン・ニコラウス・ハンフ Johann Nikolaus Hanff 1711年
1683年

ジャン=フィリップ・ラモー

(1683 - 1764)

作曲家、音楽理論家

作曲家 音楽理論家
18世紀フランスの作曲家・音楽理論家。バロック音楽の重要人物。
ジャン=フィリップ・ラモーは1683年に生まれ、オペラ作品で名声を博した。『ヒッポリトとアリシ』などの作品で斬新な和声とリズムを導入し、フランス・オペラを革新した。音楽理論書『和声の原理』(Traité de l'harmonie)を著し、近代調性音楽の基礎を築いた。ルイ15世の宮廷楽長として活躍し、フランス音楽の黄金期を支えた。1764年にパリで没した。
1683年 ジャン=フィリップ・ラモー 作曲家 音楽理論家 1764年
1741年

ヴァーツラフ・ピフル

(1741 - 1805)

古典派音楽の作曲家・楽長

古典派音楽の作曲家・楽長
チェコ出身の古典派作曲家・指揮者。宮廷楽長として多彩な作品を残した。
ヴァーツラフ・ピフルは1741年にチェコのベヒニェで生まれ、プラハでヴァイオリンと作曲を学びました。20代でイタリアへ渡り、ミラノやナポリの宮廷楽長を歴任しました。1785年からはハンガリーのエステルハージ宮廷で指揮者を務め、多くの協奏曲や室内楽を作曲しました。彼の作品は優雅で均整の取れた古典派様式が特徴で、当時の宮廷音楽に大きく貢献しました。1805年にその生涯を閉じました。
1741年 ヴァーツラフ・ピフル 古典派音楽 作曲家 1805年
1758年

ヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマー

(1758 - 1820)

作曲家、ピアニスト

作曲家 ピアニスト
オーストリアの作曲家・ピアニスト。モーツァルトの弟子として知られる。
ヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマーは1758年にウィーンで生まれ、10歳でモーツァルトの弟子となりました。彼女は家庭演奏会でモーツァルトの作品を初演し、ピアノ四手連弾でも共演しました。自身も多くのソナタやロンドを作曲し、当時のウィーン音楽界で活躍しました。演奏家として高い評価を受け、後進の育成にも力を注ぎました。1820年にその生涯を閉じました。
1758年 ヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマー 作曲家 ピアニスト 1820年
1862年

レオン・ボエルマン

(1862 - 1897)

作曲家、オルガニスト

作曲家 オルガニスト
フランスの作曲家・オルガニストで、代表作にオルガン組曲『ゴシック組曲』などがある。
パリ音楽院でシャルル=マリー・ヴィドールに師事し、優れたオルガニストとして注目を集めた。 オルガン作品を中心に音楽活動を展開し、中でも『ゴシック組曲』第1楽章「Lento」は広く演奏される。 教会オルガニストとしても活躍し、数々の宗教曲や器楽曲を作曲した。 惜しくも若くして結核で夭逝したが、その短い生涯で高い技術と深い表現力を示した。 現代でも彼の作品はオルガン奏者に愛好され続けている。
1862年 レオン・ボエルマン 作曲家 1897年
1865年

アンリ・ルバスク

(1865 - 1937)

画家

画家
フランスの画家で、ポスト印象派に影響を受けた明るい色彩の風俗画や静物画を描いた。
パリで美術教育を受け、ウィリアム=アドルフ・ブーグローやポール・セザンヌから影響を受けた。 家族や親しい人々の日常風景を題材に、柔らかな光と温かみのある色調で作品を制作した。 1890年代には南フランスの風景や海辺の情景にも関心を広げ、明るい色彩表現が特徴的である。 サロンや展覧会で高い評価を得て、印象派の流れを汲む画家として活躍した。 1937年に没し、多くの作品がフランス国内外の美術館に所蔵されている。
1865年 アンリ・ルバスク 1937年
1884年

アドルフ・ボルム(Adolph Bolm)

(1884 - 1951)

バレエダンサー

バレエダンサー
ロシア出身のバレエダンサー・振付家。バレエの普及と教育に尽力した。
アドルフ・ボルム(Adolph Bolm)は1884年にサンクトペテルブルクで生まれたダンサー。 バレエ・リュスに参加して国際的な舞台で活躍し、技巧と表現力に優れたパフォーマンスで注目を集めた。 アメリカに移住後は教鞭を執り、バレエ教育の普及に大きく貢献。 シアトルやサンフランシスコなどでバレエ団を設立し、演出も手掛けた。 振付家としても作品を残し、米国バレエ界の発展に寄与。 1951年に死去。
アドルフ・ボルム Adolph Bolm バレエダンサー 1951年
1896年

ロベルト・ジェラール

(1896 - 1970)

作曲家

作曲家
スペイン出身の作曲家。前衛音楽の先駆者として知られる。
ロベルト・ジェラール(Roberto Gerhard)は1896年にカタルーニャ地方で生まれた作曲家。 アーノルド・シェーンベルクに師事し、十二音技法を学ぶ。 スペイン内戦を機にイギリスへ亡命し、ケンブリッジ大学で教鞭を執る。 現代音楽と民族音楽を融合させた作品を多数発表し、映画音楽も手掛けた。 作曲のみならず編曲・指揮・教育活動にも取り組み、英国現代音楽界の発展に寄与。 1970年に死去。
1896年 ロベルト・ジェラール 作曲家 1970年
1898年

ロバート・ブラックマン(Robert Brackman)

(1898 - 1980)

芸術家

芸術家
ロシア出身でアメリカで活躍した画家。 優れたポートレートと人物画を手がけ、Art Students Leagueで指導した。
1898年にロシア帝国領で生まれ、後にアメリカへ移住した。 New YorkのArt Students Leagueで学び、写実的かつ繊細な色彩感覚を持つ肖像画で評価を得る。 数多くの展覧会に出品し、講師としても長年後進の育成に尽力した。 作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)などにも収蔵されている。 1980年に没し、20世紀アメリカ絵画史にその名を刻んだ。
1898年 ロバート・ブラックマン Robert Brackman 1980年
1901年

ロベール・ブレッソン

(1901 - 1999)

映画監督

映画監督
フランスの映画監督。 簡潔で詩的な映像表現を追求した映画の巨匠。
1901年にパリ郊外で生まれ、青年期にカトリック思想に触れる。 1940年代から監督活動を開始し、『日曜日は刑務所へ行こう』などで注目を集める。 『バルタザールどこへ行く』や『ピエール・ペスカルの羊たちは・・・』など宗教的・道徳的テーマを探求。 出演者にはプロでない俳優を起用し、自然光とミニマルなカメラワークを特徴とする。 国際的な映画祭で度々受賞し、20世紀を代表する映画理論家としても評価された。 1999年に亡くなり、その作品は今なお多くの映画作家に影響を与えている。
1901年 ロベール・ブレッソン 映画監督 1999年