1631年
バフィン島南部に位置するイヌイットの集落キンゲイトが発見される。当時はケープ・ドーセットと呼ばれた。
1631年、バフィン島南部でイヌイットの集落キンゲイト(当時はケープ・ドーセット)が発見される。
1631年、北極圏に位置するカナダのバフィン島南部でイヌイットの定住集落が西洋人により確認されました。
当時はケープ・ドーセットと呼ばれ、後にキンゲイトと名付けられたこの地は独自の狩猟文化を持つイヌイットの重要拠点でした。
発見当初、西洋の探検家たちは過酷な環境の中での生活様式に注目し、多くの記録を残しました。
以後、この地域は北極探検や民族学研究の対象となり、イヌイットの伝統文化が世界に知られるきっかけとなりました。
現在のキンゲイト(サミセト)は、イヌイット文化を継承する代表的な村として知られています。
1631年
バフィン島
イヌイット
キンゲイト
英語版
1789年
マルティン・ハインリヒ・クラプロートがピッチブレンドから精製した酸化ウランを、新元素であるとプロイセン科学アカデミーで発表。
1789年、クラプロートが酸化ウランを新元素としてプロイセン科学アカデミーで発表。
ドイツの化学者マルティン・ハインリヒ・クラプロートは1789年9月24日、ピッチブレンド(ウラン鉱石)から得られた酸化ウランを新元素のものと発表しました。
彼はこの物質をウランと命名し、後の放射能研究への道を開きました。
クラプロートの発見は化学分析技術の進歩を示すとともに、元素発見の歴史において重要な位置を占めます。
当時の科学アカデミーへの報告は迅速かつ詳細で、多くの研究者に新たな研究対象を提供しました。
ウランは後にピエール・キュリーらにより放射性元素として研究され、その応用は20世紀の科学技術に大きな影響を与えました。
マルティン・ハインリヒ・クラプロート
ピッチブレンド
ウラン
プロイセン科学アカデミー
1852年
アンリ・ジファールによるの動力付きのジファード飛行船が、パリとトラップ 間の27kmを2,500mの大きさの気球に3馬力の蒸気エンジンをつけて飛行に成功、歴史上最初の動力飛行に成功する。
1852年9月24日、アンリ・ジファールが動力付き飛行船「ジファード飛行船」により、歴史上初めて動力飛行に成功しました。
フランスの技術者アンリ・ジファールは、3馬力の蒸気エンジンを搭載した気球型飛行船を開発した。
1852年9月24日にパリからトラップ間の約27キロを飛行し、飛行時間と距離の記録を残した。
往時の気球飛行は風任せが一般的だったが、ジファールの技術は動力による制御飛行を実現した。
これは航空史上初の動力飛行成功例とされ、後の飛行船や飛行機の発展に影響を与えた。
小型ながら蒸気エンジンによる自走飛行は、航空技術の新たな可能性を示した画期的な業績です。
1852年
アンリ・ジファール
ジファード飛行船
英語版
トラップ
1929年
ジミー・ドーリットルが計器飛行実験を行ない、操縦席を目隠しした飛行機で離陸・旋回・着陸に成功。
操縦席を目隠しした状態で計器飛行に成功した先駆的実験。
1929年9月24日、アメリカの航空試験パイロット、ジミー・ドーリットルは計器飛行の実験に挑戦しました。
視界を完全に遮った操縦席で離陸・旋回・着陸を行い、安全に飛行を完遂。
当時は視界を喪失すると飛行困難とされていたため、その成功は航空界に衝撃を与えました。
この実験は計器のみを頼りに操縦する航空技術の可能性を示し、悪天候時の飛行安全性向上に大きく貢献しました。
以後、計器飛行は商業・軍事航空で標準的な技術となり、今日の航法システム発展の礎を築きました。
1929年
ジミー・ドーリットル
計器飛行
1960年
アメリカが建造した世界初の原子力航空母艦「エンタープライズ」が進水。
1960年9月24日、世界初の原子力航空母艦USSエンタープライズが進水しました。
アメリカ海軍のCVAN-65級1番艦として建造されたエンタープライズは、原子力推進システムを採用した初の航空母艦です。
バージニア州ニューポートニューズ造船所で進水し、全長342メートル、排水量約9万トンの巨艦として話題を呼びました。
原子炉は燃料補給なしで数年間の連続作戦行動を可能にし、米海軍の戦略的投射力を大きく向上させました。
冷戦期における海上パワープロジェクションの象徴となり、以後の空母設計に大きな影響を与えました。
同艦は以降も長期間にわたり活躍し、2012年に退役しました。
1960年
エンタープライズ
1970年
ソ連の無人月探査機「ルナ16号」のカプセルが月の土を乗せて地球に帰還。無人機で月の土を回収した最初の例。
1970年9月24日、ソ連の無人月探査機『ルナ16号』が月の土を搭載して地球に帰還しました。
ルナ16号はソ連の自動無人月探査機計画の一つで、月面から土壌サンプルを回収して地球に持ち帰った初のミッションです。
1970年9月12日に打ち上げられ、9月20日に月面着陸、24日にサンプルカプセルが地球に帰還しました。
約101グラムの月の土が回収され、分析の結果、月の起源や地質学的特徴に関する貴重なデータが得られました。
この成功により、有人飛行を行わずに月面試料を持ち帰る技術の可能性が広く認識されました。
ルナ計画の中でも大きな成果の一つとして、翌年以降のサンプルリターンミッションに道を開きました。
1970年
ソ連
月探査機
ルナ16号
月
1989年
フランスの高速鉄道TGVの2番目の営業路線・LGV大西洋線が開業。世界で初めて300km/h運転を開始。
1989年9月24日、フランスの高速鉄道TGVで2番目の営業路線となるLGV大西洋線が開業し、世界で初めて300km/h運転を開始しました。
1989年9月24日、パリとナント・サンナゼールを結ぶLGV大西洋線が開業しました。この路線の開業によりTGVは世界で初めて営業列車の運転速度300km/hを達成しました。従来の最高速度を大幅に更新することで、パリ-ナント間の所要時間は劇的に短縮されました。電気駆動の動力分散方式や空気抵抗低減の車両設計など、当時の最新技術が投入されました。この成功は高速鉄道の技術競争をさらに加速させ、世界中の鉄道網に大きな影響を与えました。
1989年
TGV
LGV大西洋線
2007年
Folding@homeでPS3が単独で当時のスーパーコンピュータと同等の値である1PFLOPSに到達。
Folding@homeプロジェクトでPS3が単独で1PFLOPSに到達し、スーパーコンピュータ並みの性能を示しました。
2007年9月24日、分散コンピューティングプロジェクトFolding@homeにおいて、ソニーのPlayStation 3が単独で1ペタフロップス(10の15乗浮動小数点演算/秒)の演算性能を記録しました。この成果は当時のスーパーコンピュータと同等の速度を示し、家庭用ゲーム機の潜在能力を世界に示しました。PS3内蔵のCellプロセッサを活用し、医学生物学研究のためのタンパク質折り畳みシミュレーションに寄与しました。Folding@homeコミュニティは世界中から参加者を募り、集団的に計算能力を提供するモデルとして注目されました。専門家は、この成果がクラウドコンピューティングや分散処理の可能性を拓く契機だと評価しました。
2007年
Folding@home
PS3
スーパーコンピュータ
P
FLOPS
2014年
インド宇宙研究機関(ISRO)による火星探査機「マンガルヤーン」が、アジアの国では初めて火星周回軌道へ到達。
インド初の火星探査機マンガルヤーンが火星周回軌道に到達しました。
2014年9月24日、インド宇宙研究機関(ISRO)が打ち上げた火星探査機マンガルヤーン(MOM)が、打ち上げから約10カ月後に火星周回軌道に投入されました。アジアの国として初の快挙であり、世界で4番目に火星周回軌道に到達した国となりました。マンガルヤーンは1.3トンの小型探査機で、主に火星大気や地表の観測ミッションを担います。ミッションの成功はISROによる低コスト宇宙開発戦略の効果を示し、国際宇宙開発競争におけるインドの存在感を高めました。帰還計画は含まれておらず、周回軌道上での観測データの送信を目的とします。
2014年
インド宇宙研究機関
火星探査
火星周回軌道