1338年

アルネマイデンの戦い: 英国と仏蘭西で始まった百年戦争最初の海戦。英国船クリストファーが3門の大砲と1門の手銃を備えており、ヨーロッパにおける海戦で史上初めて大砲が使われた。

百年戦争で記録された最初の海戦で、ヨーロッパにおいて実戦で初めて大砲が使用された戦いです。
1338年9月23日、百年戦争の一環としてイングランドとフランスの艦隊がアルネマイデン沖で衝突しました。イングランド側の艦船クリストファー号には3門の大砲と1門の手銃が搭載されており、これがヨーロッパ海戦史上初の火砲使用例となりました。大砲の導入は海戦戦術に革命をもたらし、以降の戦争技術発展に大きな影響を与えました。戦闘結果はイングランドの小さな勝利に終わり、火砲の有効性が広く認識されました。この戦いを通じて火薬兵器の配備重要性が認識され、以後の戦争技術発展に大きな影響を与えました。
1338年 アルネマイデンの戦い 百年戦争
天文12年8月25日

種子島西村前之浜にポルトガル人を乗せた船が漂着(鉄砲伝来)。

種子島に漂着したポルトガル船により日本に鉄砲が伝来しました。
1543年9月23日(天文12年8月25日)、種子島沖で漂流したポルトガル船が西村前之浜に到着し、鉄砲が日本に初めて伝えられました。日本の島津氏はこの新兵器に強い関心を示し、技術を迅速に模倣して生産を始めました。鉄砲の導入は日本の武士社会に大きな衝撃を与え、その後の戦国時代の戦術や兵器開発を一変させました。以降、日本各地で鉄砲鍛冶が急増し、戦国大名にとって不可欠な装備となりました。また、鉄砲生産の技術はポルトガル人から直接学ぶことで日本独自の改良が進められました。
1543年 天文 8月25日 種子島 ポルトガル人 鉄砲伝来
1806年

ルイス・クラーク探検隊が北アメリカ大陸探検の後、出発地のセントルイスに帰還。

1806年9月23日、ルイス・クラーク探検隊が大陸横断探検を終え、セントルイスに帰還しました。
ルイス・クラーク探検隊は1804年5月にミズーリ川を下り出発し、西方を目指しました。 探検隊は先住民との交流や地形調査を行い、太平洋に到達しました。 帰路は北西回りでセントルイスへ戻り、9月23日に帰還を果たしました。 約2年4カ月に及ぶ旅で得られた地理情報や動植物の記録は報告書にまとめられ、後の西部開拓に貴重な資料となりました。 この探検はアメリカ合衆国の領土拡張と地理的理解を大きく進展させました。
1806年 ルイス・クラーク探検隊 北アメリカ大陸 セントルイス
1809年

英国のフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案し特許を取得。万年筆の起源とされている。

1809年9月23日、フレデリック・バーソロミュー・フォルシュが金属軸内にインクを貯蔵する筆記具の特許を取得し、万年筆の起源となりました。
当時の筆記具はペン先にインクをつけて書く方式が主流でした。 フォルシュは金属製の軸内にインクを貯蔵できる機構を考案し、より長時間の書き続けを可能としました。 1809年9月23日に特許を取得し、金属製軸を用いた初期の万年筆として評価されています。 この発明は後の万年筆技術の基礎となり、19世紀後半以降に急速な普及につながりました。 現代の万年筆の原型を生み出した歴史的な出来事です。
1809年 フレデリック・バーソロミュー・フォルシュ 万年筆
1846年

ベルリン天文台のJ・ガレが天文学者U・ルベリエの計算に基づき、海王星を発見。

1846年9月23日、ベルリン天文台のJ・ガレがU・ルベリエの予測に基づき海王星を発見しました。
天王星の軌道不規則性を解明するため、天文学者U・ルベリエが新惑星の位置を精密計算しました。 その計算に基づいてJ・ガレがベルリン天文台で観測し、海王星を同定しました。 1846年9月23日に初観測が報告され、その後の検証で新惑星として正式に認められました。 この発見は理論天文学と観測天文学の協力により成し遂げられ、天体力学の発展に大きく寄与しました。 天文学史に残る大発見として今日まで高く評価されています。
1846年 ベルリン天文台 J・ガレ U・ルベリエ 海王星
1911年

アール・オヴィントンによるアメリカ初の航空郵便配達がアメリカ郵政省の許可のもと行われる。

アメリカで初めて航空機を用いた郵便配達が、アール・オヴィントンにより実施されました。
1911年9月23日、アメリカ郵政省の許可を得て、飛行士アール・C・オヴィントンが初の公式航空郵便配達を行った。 彼はブレリオ型複葉機を用い、ニューヨーク近郊からロングアイランドへ郵便物を運搬し高い注目を集めた。 この実験的飛行には記念消印の押された数百通の封筒が搭載され、後の航空郵便制度確立の端緒となった。 成功を受けてアメリカ国内では航空輸送の可能性が広く認識され、商業航空の発展にも寄与した。 航空郵便はやがて国際的な通信網の一翼を担うまでに普及し、現代の速達サービスの礎を築いた。
1911年 アール・オヴィントン 英語版 アメリカ郵政省
1913年

ローラン・ギャロスが地中海横断飛行を達成。

フランスの飛行家ローラン・ギャロスが、地中海横断飛行を成功させました。
1913年9月23日、飛行家ローラン・ギャロスはフランス南東部フレジュスからチュニジアのビゼルトまで地中海横断飛行に成功した。 単葉複葉機を駆り、約7時間にわたって25km以上の距離を飛行し、史上初の地中海単独横断を達成した。 過去には別の飛行士も挑戦していたが、海上での機体トラブルや航法ミスが多く成功例はなかった。 ギャロスの偉業は大きな話題を呼び、航空技術の信頼性向上と航続距離の延長に寄与した。 彼の名前は後にテニスコートの名としても残され、航空史だけでなくスポーツ界にも伝説を刻んだ。
1913年 ローラン・ギャロス 地中海
1972年

エクスプローラー計画の一環でIMP Iが打ち上げられる。

NASAのエクスプローラー計画でIMP I(Interplanetary Monitoring Platform I)が打ち上げられ、地球周辺のプラズマや磁場観測を開始しました。
NASAのエクスプローラー計画で、Interplanetary Monitoring Platform(IMP)シリーズの第1号機としてIMP I(別名Explorer 46)が打ち上げられました。 ロケットはケープカナベラルから発射され、初期のプラズマおよび磁場観測ミッションを担いました。 搭載された粒子計測器や磁力計により、太陽風や地磁気圏の構造を詳細に解析するデータが収集されました。 ミッションの成果は地球近傍宇宙環境の理解に大きく貢献し、後続機への技術的基盤を築きました。 IMPシリーズはその後も継続され、宇宙天気予報や衛星運用に必要な基礎データを提供し続けました。
エクスプローラー計画
1999年

アメリカの火星探査機「マーズ・クライメイト・オービター」との通信が途絶。

アメリカの火星探査機マーズ・クライメイト・オービターとの通信が火星軌道投入時に途絶しました。
1998年12月にNASAが打ち上げた火星探査機で、気候観測を目的としていました。1999年9月23日の軌道投入の際、通信が途絶し任務は失敗に終わりました。原因は英語とメートル法の単位換算ミスとされ、運用手順の重要性を浮き彫りにしました。この事故は以降の火星探査計画における教訓となり、運用体制の見直しにつながりました。
1999年 火星探査機 マーズ・クライメイト・オービター
2000年

ブレット・J・グラドマンやジョン・J・カヴェラーズらの研究チームにより土星の第21衛星タルボス、第22衛星イジラク、第23衛星スットゥングル、第25衛星ムンディルファリ、第27衛星スカジ、第28衛星エリアポ、第29衛星シャルナク、第30衛星スリュムルが発見される。

2000年9月23日に土星の8つの新衛星が発見されました。
ブレット・J・グラドマンやジョン・J・カヴェラーズらの研究チームが、カナダ・ハワイ・フランス望遠鏡を用いて観測を行い、土星の第21衛星タルボス、第22衛星イジラク、第23衛星スットゥングル、第25衛星ムンディルファリ、第27衛星スカジ、第28衛星エリアポ、第29衛星シャルナク、第30衛星スリュムルを発見しました。これらは軌道傾斜角や軌道離心率が大きい不規則衛星に分類され、土星の形成史やダイナミクスの解明に貢献しました。発見観測は長時間にわたるデータ解析によって行われ、以後も系外衛星の研究が発展しています。
2000年 ブレット・J・グラドマン ジョン・J・カヴェラーズ タルボス イジラク スットゥングル ムンディルファリ スカジ エリアポ シャルナク スリュムル
2002年

Mozilla Firefoxの初版が公開。

Mozilla Firefoxの初版が公開され、ブラウザ史に新たな一歩が刻まれました。
Mozilla Foundationが開発したWebブラウザの最初のバージョンが公開されました。タブブラウジングや拡張機能のサポートにより、高速かつ軽量なブラウザとして注目を集めました。オープンソースプロジェクトとして世界中の開発者が参加し、後のWeb閲覧体験を大きく変えました。インターネットエクスプローラー一強時代に対抗し、ブラウザ競争に火をつけた重要な出来事です。
2002年 Mozilla Firefox
2006年

日本の太陽観測衛星「ひので」打ち上げ。

日本の太陽観測衛星「ひので」が打ち上げられました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する太陽観測衛星「ひので」は、2006年9月23日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。高分解能の望遠鏡を搭載し、太陽の磁場やコロナ加熱などのメカニズムを詳しく観測することが目的です。ひのでが取得したデータは太陽物理学の研究に大きく貢献し、フレアの発生メカニズム解明などに役立ちました。国際共同研究プロジェクトとしても多くの成果を上げています。
2006年 太陽 衛星 ひので