09月22日

出来事 - 戦争・紛争

1236年

北方十字軍: ザウレの戦い。リトアニアがリヴォニア帯剣騎士団を破る。

1236年9月22日、北方十字軍のザウレの戦いでリトアニア公国がリヴォニア帯剣騎士団を破り、勢力図を一変させました。
ザウレの戦いは北方十字軍期におけるリトアニア公国軍とリヴォニア帯剣騎士団との決戦です。1236年9月22日、リトアニア軍は騎士団に対し巧妙な奇襲戦術を用い、騎士団を撃破しました。この勝利はドイツ騎士団による東欧支配への大きな打撃となり、リトアニア公国の地位を高めました。以後、リトアニアはバルト海沿岸地域での勢力拡大を進め、バルト海世界の歴史に大きな影響を与えました。この合戦の影響で、北方十字軍の求心力は低下し、バルト地域の政治地図に変動がもたらされました。
1236年 北方十字軍 ザウレの戦い リトアニア リヴォニア帯剣騎士団
1499年

バーゼルの和約によりシュヴァーベン戦争が終結。

1499年9月22日、バーゼルの和約によりシュヴァーベン戦争が正式に終結しました。
シュヴァーベン戦争は神聖ローマ帝国内部の同盟勢力間で発生した紛争で、アルザスやスイスの地域を舞台に長期化しました。1499年9月22日、スイス同盟と神聖ローマ皇帝側の代表はバーゼルで和平条約に調印し、戦闘は終結しました。この和約によりスイス諸邦の自主性は事実上承認され、帝国内での独立的地位が強化されました。戦争終結後、スイスは中立政策を志向する基礎を築き、以後のヨーロッパ政治に影響を与えました。本条約はヨーロッパの勢力均衡に影響を及ぼし、後の宗教改革期にも重要な位置を占めました。
1499年 バーゼルの和約 シュヴァーベン戦争
1504年

イタリア戦争・第二次イタリア戦争: ブロワ条約 (1504年)が締結。

1504年9月22日、第二次イタリア戦争の一環としてブロワ条約が締結され、フランスとスペインの同盟が確認されました。
第二次イタリア戦争はイタリア半島を巡るフランス王国とスペイン王国の覇権争いでした。1504年9月22日、両国はフランス・ブロワにて条約を締結し、互いの軍事支援と勢力範囲を取り決めました。この協定によりイタリア各地での戦闘は一時的に緩和され、両国は内政安定を図りました。しかし、本条約は完全な和平ではなく、後の紛争再燃を招く要因ともなりました。ヨーロッパ列強間の同盟構図を反映した重要な文書でした。
1504年 イタリア戦争 第二次イタリア戦争 ブロワ条約 (1504年)
天正7年9月2日

有岡城の戦い: 荒木村重が配下を残し、有岡城を脱出。

1579年9月22日、有岡城の戦いで荒木村重が織田勢に包囲されながらも城を脱出しました。
有岡城の戦いは織田信長に背いた荒木村重と織田軍との対立です。1579年9月22日、織田勢の包囲網が完成する中、村重は側近を城に残し、自らは夜間に脱出口を確保して脱出を図りました。この行動により有岡城は短期間ながら持ちこたえましたが、最終的には陥落し、村重の家臣らも捕虜となりました。有岡城の戦いは戦国時代の人質と謀略の複雑さを象徴する一幕として知られています。
1579年 天正 9月2日 有岡城の戦い 荒木村重 有岡城
1586年

八十年戦争: ズトフェンの戦い。

1586年9月22日、八十年戦争中のズトフェンの戦いで英蘭連合軍がスペイン守備隊と激突しました。
ズトフェンの戦いは、オランダ独立戦争（八十年戦争）における重要な局面の一つです。1586年9月22日、英蘭連合軍はスペイン支配下のズトフェン城の救援を試みました。イングランド軍とオランダ軍はパルマ公率いるスペイン軍守備隊と交戦し、城の奪取には至りませんでした。戦闘では著名な軍人フィリップ・シドニーが負傷し、この後殉死することになります。戦いは八十年戦争の長期化を示す象徴的事件となりました。
1586年 八十年戦争 ズトフェンの戦い 英語版
1776年

アメリカ独立戦争: アメリカ初のスパイとして知られるネイサン・ヘイルが絞首刑に処される。

1776年9月22日、アメリカ独立戦争でスパイ活動を行ったネイサン・ヘイルが英国軍に捕らえられ、ニューヨークで絞首刑に処されました。
ネイサン・ヘイルはコンチネンタル軍の少尉として志願し、イギリス軍の動向を探るために密命を帯びて潜入しました。1776年9月、ニューヨーク近郊で捕らえられ、同月22日に絞首刑に処されました。処刑の直前に「わが祖国のために命を捧げたい」という言葉を残したと伝えられ、その犠牲はアメリカ独立の象徴となりました。ヘイルの勇気は後世に語り継がれ、アメリカにおける最初期の英雄的スパイとして称賛されています。彼の行動は独立戦争における情報戦の重要性を浮き彫りにしました。
1776年 アメリカ独立戦争 アメリカ スパイ ネイサン・ヘイル 絞首刑
1789年

露土戦争 (1787年 1791年): リュムニクの戦い。

1789年9月22日、露土戦争でリュムニクの戦いが行われ、ロシア軍がオスマン帝国軍を破りました。
リュムニクの戦いは露土戦争（1787年–1791年）の重要な戦闘の一つで、ロシア軍がオスマン帝国軍をリュムニク川付近で迎え撃ちました。1789年9月22日、指揮官アレクサンドル・スヴォーロフのもとで行われたこの戦闘は、精鋭の歩兵と騎兵を用いた奇襲が奏功し、オスマン軍に大打撃を与えました。勝利によりロシアはドナウ川方面での優位を確立し、戦争を有利に進めました。また、スヴォーロフはこの功績により名声を確固たるものとし、露土戦争全体における重要な役割を果たしました。
1789年 露土戦争 (1787年-1791年) リュムニクの戦い 英語版
1793年

ヴァンデの反乱: サン・フュルジャンの戦い。

ヴァンデの反乱におけるサン・フュルジャンの戦い。
1793年9月22日、フランス西部でヴァンデの反乱軍と共和政府軍が衝突したサン・フュルジャンの戦いが行われました。 ヴァンデの反乱は農民や保守派による反革命運動であり、この戦いでは共和政府軍が反乱鎮圧を目指しました。 戦況は激しく、双方に多くの犠牲者が出ました。 反乱側は地元住民の支持を受け一時的に抵抗を続けましたが、最終的には共和政府軍が優勢を保ちました。 この戦いはヴァンデ地方での反乱終結に向けた序章となりました。
1793年 ヴァンデの反乱 サン・フュルジャンの戦い 英語版
1793年

ヴァンデの反乱: パレの戦い。

ヴァンデの反乱で行われたパレの戦い。
1793年9月22日、ヴァンデの反乱におけるもう一つの主要戦闘であるパレの戦いが発生しました。 反乱軍は地元住民の支持を集め、初期には優勢を保ちました。 しかし補給線の脆弱さが露呈し、長期的な抵抗には限界がありました。 戦闘は一進一退の攻防となり、双方に多くの犠牲者を出しました。 最終的に共和政府軍の増援部隊が到着し、反乱鎮圧への圧力が強まりました。
パレの戦い 英語版
1866年

パラグアイ戦争: クルパイティの戦い、数少ないパラグアイ軍が勝利した戦い。

パラグアイ戦争のクルパイティの戦いでパラグアイ軍が勝利。
1866年9月22日、南米のパラグアイ戦争（トリプルアライアンス戦争）中のクルパイティの戦いが行われました。 数で劣るパラグアイ軍は巧妙な陣地構築でブラジル・アルゼンチン連合軍を翻弄しました。 連合軍は大敗を喫し、多数の死傷者を出す結果となりました。 パラグアイの勝利は国際的にも驚きをもって受け止められ、戦争の行方に一時的な影響を与えました。 しかし、戦争全体では最終的にパラグアイが敗北し、国土は大きく荒廃しました。
1866年 パラグアイ戦争 クルパイティの戦い 英語版 パラグアイ
1914年

第一次世界大戦 Action of 22 September 1914: Uボートにより英海軍軍艇のHMSHMS アブーキア、クレッシー、ホーグが沈没する。

ドイツUボートが英海軍の巡洋艦3隻を撃沈した、第一次大戦初期の海戦行動です。
1914年9月22日、北海に展開していたドイツUボートU9が奇襲攻撃を行い、英海軍のHMSアブーキア、クレッシー、ホーグの3隻を次々に撃沈しました。この出来事は近代潜水艦戦の先駆けとされ、従来の海戦概念を大きく変える衝撃を与えました。僚艦間の通信や索敵手段の脆弱さが露呈し、艦隊戦術の見直しが迫られました。多くの水兵が海底に沈み、航空偵察や護衛船の重要性が再認識される契機となりました。戦争初期の海上戦力バランスに劇的な影響を及ぼした歴史的事件です。
1914年 第一次世界大戦 Action of 22 September 1914 Uボート 英海軍 HMS アブーキア 英語版 クレッシー 英語版 ホーグ 英語版
1939年

第二次世界大戦: ポーランド侵攻の成功を祝う目的でブレスト＝リトフスクのドイツ・ソビエト共同軍事パレードが行われる。

ポーランド侵攻成功を祝し、ドイツ・ソ連両軍がブレスト＝リトフスクで共同軍事パレードを実施。
1939年9月22日、ドイツとソビエト連邦は侵攻成功を誇示するためブレスト＝リトフスクで合同軍事パレードを行いました。パレードでは装甲車や歩兵部隊が整然と行進し、両国の軍事協力を内外に示しました。ヒトラーとスターリン双方の旗が街路に掲げられ、協定に基づく勢力分割を印象づけました。この象徴的な行事は不可侵条約の実行を強調する一方、後の相互不信をも予感させるものでした。最終的にこの協力関係は崩壊し、1941年の独ソ戦へと繋がっていきました。
1939年 第二次世界大戦 ポーランド侵攻 ブレスト＝リトフスクのドイツ・ソビエト共同軍事パレード 英語版