1968年

エジプトでアスワン・ハイ・ダム建設に伴うアブ・シンベル神殿の移転工事が完了。

エジプト・アスワンハイダム建設に伴い、アブ・シンベル神殿の大規模移転工事が完了。
アスワン・ハイ・ダム建設は1959年に開始され、洪水対策と電力供給が目的とされた。 1960年代半ば、ラムセス2世時代のアブ・シンベル神殿はダム湖の水没の危機に瀕した。 UNESCOなど国際機関が主導し、神殿を若干切り出してブロック状に分割する大規模移設計画が立案された。 石造建築を数千トン単位で運搬し、新設された人工台地に再建する工法には最新技術が用いられた。 1968年9月22日、約22キロ離れた移設現場で神殿の設置が完了し、文化遺産保護の象徴的成功例となった。
1968年 エジプト アスワン・ハイ・ダム アブ・シンベル神殿
1979年

ヴェラ事件。アメリカの核実験監視衛星「ヴェラ」が、南アフリカ共和国近海の洋上での核実験類似の大爆発を観測。

アメリカの核実験監視衛星『ヴェラ』が南アフリカ沖の大爆発を観測した『ヴェラ事件』。
ヴェラ衛星は1960年代後半にアメリカが打ち上げた核実験監視用の人工衛星シリーズである。 1979年9月22日、南アフリカ共和国沖約600キロの洋上で、核爆発に類似した強力な閃光を観測した。 この観測結果は即座に分析され、非公式には南アフリカが秘密裏に核実験を実施した可能性が指摘された。 公式にはプランケットと呼ばれる小型生物爆発の影響とも説明されたが、真相は未だ論争の的となっている。 冷戦下の核拡散問題を浮き彫りにし、国際的な核実験監視体制強化の必要性を訴える材料となった。
1979年 ヴェラ事件 核実験 ヴェラ 南アフリカ共和国
2006年

アメリカ海軍に配備されていた戦闘機:F 14(トムキャット)が全機退役。

米海軍の主力戦闘機F-14トムキャットが全機退役。
2006年9月22日、アメリカ海軍が長年運用してきたF-14トムキャット戦闘機を完全に退役させた。F-14は1974年から空母艦載機として配備され、可変翼機構や強力な火力で高い戦闘能力を誇った。退役後はF/A-18E/Fスーパーホーネットに置き換えられ、最新鋭機への世代交代が進んだ。F-14は映画『トップガン』でも有名となり、航空ファンから根強い人気を持つ。長年の活躍に対し多くのパイロットや技術者が名機として賞賛を送り続けている。
アメリカ海軍 戦闘機 F-14