マツリカ (茉莉花)

学名: Jasminum sambac
科名: モクセイ科

花言葉

  • 純情無垢
  • 永すぎた春
  • 優美

特徴

花色:

説明

マツリカは香りの強い白い花を茎の先端に3個ずつ咲かせる常緑半蔓性低木です。花は八重、半八重などがあり、夕方から早朝にかけて開花し、時間が経つと紫がかったピンク色に変色する一日花です。中国では早朝に摘んだ生花の香りを緑茶に移したり、乾燥した蕾をウーロン茶に混ぜたりしてジャスミン茶を製造します。インドネシアとフィリピンの国花としても親しまれています。

豆知識

  • インドネシアとフィリピンの国花で、両国の紙幣にも描かれている
  • ハワイでは「ピカケ」と呼ばれ、カメハメハ大王の妻の名前に由来する
  • 一日花で朝には萎んでしまうため、ジャスミン茶用の花は夜明け前に摘まれる
  • 中国では「茉莉花」という民謡があり、この花を歌ったものとして有名

利用方法

観賞用
  • 香りを楽しむ庭園植物
  • 鉢植えでの室内栽培
  • 生け花や花束の香り付け
薬用
  • 漢方では鎮静効果として利用
  • リナロール成分による心身のリラックス効果
  • 不眠症の改善に用いられる

注意: 他のジャスミン類(特にカロライナジャスミン)との混同に注意が必要

食用
  • 花(新鮮な花びら)
  • 蕾(乾燥させたもの)
その他
  • 香水・精油の原料
  • 石鹸・化粧品の香料
  • 宗教的儀式での献花

毒性

症状: 毒性はありませんが、類似名称のカロライナジャスミンは有毒なので注意が必要

サンダーソニア

学名: Sandersonia aurantiaca
科名: イヌサフラン科

花言葉

  • 共感
  • 望郷
  • 祈り
  • 福音

特徴

花色: オレンジ

説明

サンダーソニアは南アフリカ原産の球根植物で、オレンジ色のかわいらしいランプシェードや提灯のような形の花を初夏に沢山咲かせます。1本の花茎に10輪前後の花を付け、ササのように細い葉と細い茎が特徴です。属内にはオーランチアカ一種しか存在しない珍しい花で、1851年に植物学者ジョン・サンダーソンによって発見されました。日本へは1959年にアメリカから輸入されたのが始まりです。

豆知識

  • 属内に1種しか存在しない単型属という珍しい植物
  • 発見者ジョン・サンダーソンの名前が属名の由来
  • 南アフリカでは野生個体数の減少により保護植物に指定されている
  • 花の形がちょうちんに似ているため「提灯百合」という和名もある

利用方法

観賞用
  • 切り花として花束やアレンジメントに使用
  • 鉢植えでの栽培観賞
  • 庭園での夏季開花植物として
薬用

注意: 球根にコルヒチンという毒性成分を含むため薬用には使用されない

食用

食用不可

その他
  • フラワーアレンジメントの特徴的な花材
  • ドライフラワーとしての利用
  • 園芸愛好家のコレクション植物

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 球根, 全草

症状: 球根にコルヒチンという毒性成分を含み、摂取すると嘔吐、下痢などの中毒症状を引き起こす

サルビア (緋衣草)

学名: Salvia splendens
科名: シソ科

花言葉

  • 燃える思い
  • 知恵
  • 尊敬
  • 家族愛

特徴

花色:

説明

サルビアは燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子が特徴的な一年草です。ブラジル原産で、開花時期は6月から11月と長く、上手に育てれば春から秋頃まで鮮やかな花を楽しめます。シソ科の植物で、茎は四角形をしており、対生する葉は楕円形で縁に鋸歯があります。花は穂状に集まって咲き、その鮮やかな赤色から「緋衣草」という和名がついています。

豆知識

  • サルビアの語源はラテン語の「salvare(救う)」で、薬効があることに由来
  • 世界中に約900種類のサルビア属植物が存在する
  • 赤いサルビアは蝶やハチドリが好む色で、花の形も彼らが蜜を吸いやすい構造になっている
  • 日本では明治時代に渡来し、当初は「ヒゴロモソウ」と呼ばれていた

利用方法

観賞用
  • 花壇での大量植栽
  • 鉢植えでの観賞
  • 切り花としての利用
薬用
  • 観賞用サルビアは薬用としては使用されない
  • 薬用サルビア(コモンセージ)は別種

注意: 観賞用のサルビア・スプレンデンスと薬用のサルビア・オフィシナリスは別種なので注意

食用

観賞用サルビアは食用不可

その他
  • 公園や街路の景観装飾
  • 蝶や蜂の蜜源植物
  • 園芸教育の教材植物

毒性

症状: 観賞用サルビアは一般的に無毒とされているが、大量摂取は避けるべき