09月18日の命日 - 科学者・研究者

1722年

アンドレ・ダシエ

(1651 - 1722)

古典学者

17世紀から18世紀にかけて古典文学の研究・翻訳を行ったフランスの学者。

アンドレ・ダシエ（1651年–1722年）はフランスの古典学者として活躍しました。パリ大学で学び、古代ギリシア・ローマの文献を中心に注釈書や翻訳を手掛け、特にホメロスやキケロの作品研究で知られます。コレージュ・ロワイヤル（現在のコレージュ・ド・フランス）で教鞭を執り、フランス学士院の会員にも選出されました。彼の業績は後世の古典学研究に大きな影響を与えました。

1722年アンドレ・ダシエ英語版 1651年

1774年

ヨハン・フリードリヒ・メッケル (父)

(1724 - 1774)

解剖学者

18世紀ドイツの解剖学者で、解剖学教育の基盤を築いた研究者。

ヨハン・フリードリヒ・メッケル (父)（1724年–1774年）はドイツの解剖学者です。ハレ大学で医学を学び、解剖学および組織学の教育に尽力しました。詳細な人体構造の研究を行い、後に有名な医学者ジョハン・フリードリヒ・メッケル（子）の指導にも影響を与えました。豊富な解剖記録と図譜を残し、ドイツ解剖学発展の礎を築いた人物として知られます。

1774年ヨハン・フリードリヒ・メッケル (父) 英語版 1724年

1783年

レオンハルト・オイラー

(1707 - 1783)

数学者

18世紀を代表するスイス生まれの数学者で、多くの数学分野に貢献した。

レオンハルト・オイラー（1707年–1783年）は、オイラーの公式やオイラーの数、グラフ理論などで知られるスイスの数学者です。ベルリンとサンクトペテルブルクで活躍し、解析学、数論、幾何学、天文学、物理学に多大な業績を残しました。生涯で800以上の論文や著作を発表し、その業績は現代数学の基礎を築いたと評価されています。豊富な記述力で数学用語の標準化にも寄与しました。

1783年レオンハルト・オイラー数学者 1707年

1821年

ジャン＝ニコラ・コルヴィザール

(1755 - 1821)

医師

ナポレオン1世の宮廷医師を務め、現代心臓病学の基礎を築いたフランスの医師。

ジャン＝ニコラ・コルヴィザールは1755年にパリで生まれた。パリ大学医学部で教授として教鞭を執りつつ研究を進めた。ナポレオン1世の宮廷医師に任命され、王侯貴族の健康管理に携わった。心臓疾患に関する先駆的な研究を行い、「現代心臓病学の父」と呼ばれる。解剖と臨床診察を融合した手法を確立し、後進の育成にも尽力した。 1821年にその生涯を終えた。

1821年ジャン＝ニコラ・コルヴィザール英語版 1755年

1891年

ウィリアム・フェレル

(1817 - 1891)

気象学者、海洋学者

気象学者海洋学者

大気循環の理論で知られるアメリカの気象学者・海洋学者。

ウィリアム・フェレルは1817年にアメリカで生まれた。大気の熱力学的研究を通じて中緯度の風の循環を解明した。「フェレルセル」と呼ばれる大気循環モデルを提唱した。海洋学にも関心を持ち、波浪や潮流の研究を行った。 1891年にその研究の最前線で生涯を閉じた。

1891年ウィリアム・フェレル 1817年

1896年

アルマン・フィゾー

(1819 - 1896)

フランス物理学者

光速測定器を開発し光の性質解明に貢献したフランスの物理学者。

アルマン・フィゾーは1819年にパリ近郊で生まれた。光の速度を測定する実験装置を考案し、世界初の地上実験に成功した。実験結果は光の波動説支持に大きく寄与した。鉄道旅客の速度測定など技術的応用にも取り組んだ。 1896年に没するまで幅広い物理学研究を行った。

1896年アルマン・フィゾー物理学者 1819年

1938年

エリック・ロートハイム

(1898 - 1938)

化学技術者、発明家

化学技術者発明家

ドイツの化学技術者・発明家。化学工業分野で革新的な研究を行った。

1898年に生まれたエリック・ロートハイムは、ベルリン工科大学で化学技術を学び、実験装置や新規化合物の開発に成功しました。その発明は主に工業生産プロセスの効率化に貢献し、複数の特許を取得しています。学術論文を通じて得意とする化学工学の知見を広め、多くの研究者に影響を与えました。 1938年9月18日に逝去し、その技術革新は戦後の化学産業発展の礎となりました。

1938年エリック・ロートハイム英語版 1898年

1967年

ジョン・コッククロフト

(1897 - 1967)

物理学者

イギリスの物理学者。1951年にノーベル物理学賞を受賞。

1897年にイギリスで生まれる。ウォルトンと共に原子核を分裂させる実験を行い、1951年にノーベル物理学賞を受賞。ケンブリッジ大学で教鞭を執り、加速器の研究でも先駆的な業績を残した。戦時中は放射線研究にも従事し、戦後の原子力研究の発展に貢献。 1967年9月18日に死去し、その功績は今日まで物理学界に影響を与え続けている。

1967年ジョン・コッククロフト 1897年

1977年

パウル・ベルナイス

(1888 - 1977)

数学者

スイス出身の数学者。集合論と数理論理学の基礎を築いた。

1888年にスイスで生まれ、ベルン大学で数学を学んだ。ダフィット・ヒルベルトのもとで研究し、『数学の基礎』(Grundlagen der Mathematik) の共著者として知られる。形式主義に基づく公理系の厳密化に取り組み、ツェルメロ・フレンケル集合論の拡張を提案した。集合論における矛盾回避問題にも貢献し、後の数理論理学の発展に大きな影響を与えた。1977年9月18日に逝去した。

1977年パウル・ベルナイス数学者 1888年

1999年

岸本重陳

(1937 - 1999)

経済学者

1937年生まれの日本の経済学者。経済政策や理論研究に貢献した。

岸本重陳は1937年に生まれた日本の経済学者。大学で経済学を専攻し、理論研究に取り組んだ。公共政策や産業経済の分析で業績を挙げた。数々の論文や著書を通じて後進の育成に寄与した。 1999年に逝去し、経済学界に影響を残した。

1999年岸本重陳 1937年

2014年

宇沢弘文

(1928 - 2014)

経済学者

日本の経済学者。一般均衡理論や環境経済学の研究で国際的に評価された。

1928年に東京で生まれる。東京大学で学んだ後、スタンフォード大学で博士号を取得。一般均衡理論の深化に貢献し、“宇沢条件”と呼ばれる重要な概念を提唱。環境経済学のパイオニアとして、持続可能な発展の理論化に取り組む。一橋大学などで教鞭を執り、多くの経済学者を育成し、政策提言も行った。

宇沢弘文経済学者 1928年

2017年

伊藤敬一

(1927 - 2017)

中国文学者、東京大学名誉教授

中国文学者東京大学名誉教授

1927年生まれの日本の中国文学者。東京大学名誉教授として中国古典文学の研究・教育に尽力した。

伊藤敬一は1927年に生まれた中国文学の研究者で、東京大学文学部で長年教鞭を執った。漢詩や唐宋詩を中心に研究を行い、多数の論文や著書を発表した。教育者として多くの後進を育て、日本の中国文学研究の発展に貢献した。名誉教授として退官後も講演や執筆活動を続け、学界で高い評価を受けた。2017年9月18日に逝去した。

2017年伊藤敬一東京大学 1927年